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ワークマンの防災グッズで揃うのは、頭・足・手・体を守る装備です。レインウェア、セーフティシューズ、踏抜防止インソール、耐切創手袋、ヘルメット、防水バッグ。公式オンラインストアの防災特集ページに並ぶのは、ほぼこの7カテゴリで説明がつきます。
いっぽうで、揃わないものもはっきりしています。内閣府の広報誌「ぼうさい」(平成22年度=2010年度発行)が非常持出品として挙げている品目のうち、水・食料・簡易トイレ・常備薬(救急セット)・モバイルバッテリー・乾電池・熱源の7つは、衣料と作業用品を扱う会社であるワークマンの取扱商品には見当たりませんでした。ここが線引きです。
発注の段階で私たちは「ワークマンは防災を明言していないのでは」と考えていました。調べてみると違いました。公式には防災特集ページがあり、日本赤十字看護大学附属災害救護研究所と共同開発した「日常防災」シリーズまで存在します。つまり問うべきなのは「ワークマンは防災をやっているか」ではなく、「ワークマンで買える範囲はどこで終わるか」のほうでした。
この記事でわかること
- ワークマンが公式に展開している防災特集・「日常防災」シリーズ・パーソナル防災診断の中身(2026年9月6日確認時点)
- 公的な非常持出品リストと突き合わせた「揃う/揃わない」の3値の線引き表
- 揃わない7品目を、どこで・どういう形で埋めるか
- 安全靴・保護帽・防災ずきんの規格を「誰が決めているか」で並べた早見表
ワークマンは防災を公式に打ち出している
ワークマンの防災展開とは、専用商品を新規に作ることではなく、既にある作業用品を防災用途として名指しで売り出すことである。これが2026年9月6日に公式サイトを確認した時点での実態です。
公式オンラインストアには「ワークマン防災グッズで災害に備えよう」という特集ページがあります。掲載されているのはヘルメット、踏抜防止インソール、耐切創手袋、LEDライト、レインウェア、防水バッグ、セーフティシューズの7カテゴリ。作業現場で使われてきたものが、そのまま防災の棚に並べ替えられている、という構図です。
もうひとつ、「日常防災」と銘打った連番シリーズがあります。vol.4「フラッシュライトレインスーツ」は、日本赤十字看護大学附属災害救護研究所との共同開発品。公式ページによれば耐水圧10,000mm/透湿度5,000g/㎡/24hで、フードにLEDライトを内蔵し、ジッパーには笛が付き、高視認性の赤色フラップを備えます。vol.5は「シューズ&ヘルメットINデイパック」で、容量約26L、防水底面、ヘルメット収納袋付き。公式は「普段使いから防災バッグとしても注目」と書き、避難時を想定して1〜2日分の防災アイテムが収まることを検証したと説明しています。
耐水圧10,000mmと言われてもピンと来ないので、言い換えます。生地の上に1cm四方の水の柱を積んでいったとき、10mの高さまで積んでも水が染みてこない——試験ではそういう測り方をします。日常の雨で困る数字ではありません。
パーソナル防災診断という3問の診断ツールも公式に置かれています。居住地の特性・通勤手段・ライフスタイルを答えると商品を提案する形式で、合同会社CAMMOCと株式会社カラフル防災クリエーションが監修と表示されています(2026年9月6日確認時点)。「何を買えばいいか分からない」段階の人が最初に触るには、ちょうどよい入口です。
さらに遡ると、2023年8月30日のワークマン秋冬新製品発表会の会場で、内閣府・日本赤十字看護大学附属災害救護研究所・ワークマンによる「危険エリア脱出体験シミュレーション」が実施されたとアウトドア誌BE-PALが報じています。安全靴・踏抜防止インソール・ヘルメット・ヘッドライト・レインジャケット・耐切創手袋・バックパックを装備して歩く内容だったとのこと。この件については内閣府側の一次資料までは確認できていないため、メディア報道として扱います。
どこで防災グッズを買うかの全体像は、防災グッズはどこで買える?店別の得意分野マップに店別でまとめています。ワークマンはその地図のなかで「装備の店」に位置します。
ワークマンで揃うのは「身を守る装備」の側である
身を守る装備とは、災害の最中に体へ物理的な損傷が及ぶのを防ぐ、着る・履く・かぶる類の道具である。ワークマンの防災特集に並ぶ7カテゴリは、ほぼ全部がこの定義に収まります。
カテゴリごとに、公式で確認できた範囲だけを並べます。
レインウェア
公式ニュースで数値まで確認できたものがいくつかあります。INAREM PREMIUM レインジャケットは透湿度35,000mgで、同社最高スペックと表記。BAZZ LIGHT STRETCH アーバンレインジャケットは耐水圧10,000mm/透湿度10,000g/㎡/24h。PROCORE®レインジャケットは耐水圧45,000mm。INAREM 2WAYクライミングパンツとBAG IN 透湿レインスーツライトは、同じニュース内に個別の数値の記載がありませんでした。
靴・インソール
セーフティシューズと、踏抜防止インソール/踏抜き防止カップインソールが特集に並びます。ただしインソールについては、「踏み抜き防止」という機能名は公式が謳っているものの、耐貫通の試験規格や数値の公式記載までは確認できませんでした。イベント記事で名前が挙がっていた「ネクストマンダム ミドルカットセーフティ」も、JISとJSAAのどちらの等級なのかは商品ページ上で確認できていません。
手袋
「匠の手 耐切創レベルC ニトリルゴム背抜き手袋」「デックスカット 耐切創レベルD ニトリルゴム背抜き手袋」という等級表示付きの商品があります。ここで注意が要ります。この「レベルC/D」は商品名に出ている等級表示であって、EN388のような国際規格番号としての明記があるかまでは、公式の商品ページで確認できませんでした。「Dのほうが上らしい」という相対的な情報として受け取るのが正確です。
ヘルメット・バッグ
「通気孔付きヘルメット スチロール入り」などが並びます。ただし後述するとおり、これが労働安全衛生法にもとづく型式検定の合格品かどうかは商品ページで確認できませんでした。バッグは前述のデイパックのほか、防水バッグが特集に含まれます。ライトは「IPX7フィールドハンドライト」というようにページ上でIPX7の表記を確認できたものがある一方、電池の持続時間などは個別の商品ページまで到達できていません。
この記事に書いていない耐水圧・透湿度・重量・品番は、公式サイトで確認できなかったから書いていないだけで、存在しないという意味ではありません。売り場やタグで実物の表示を見てください。ワークマンは商品名を前面に出す設計で、品番の表記をページ内で見つけられない商品が多くありました。
公的リストと突き合わせると、揃わないものが7つ残る
非常持出品リストとは、避難のとき最初に持ち出す物を公的機関が例示したものである。ここでは内閣府 防災情報のページに掲載されている広報誌「ぼうさい」(平成22年度=2010年度発行)の例示を使います。年度の古い資料なので、最新版として扱わず「公的に例示された品目の一覧」として突き合わせます。
同誌が挙げているのは、ゼリー飲料・非常食・使い捨てカイロ・救急絆創膏・マスク・レインコート・携帯型ライト・笛・携帯トイレ・携帯ラジオ・乾電池・給水袋など。3日分の非常持出袋の例としては、非常食・水・携帯トイレ・トイレットペーパー・生理用品・医薬品・救急セット・懐中電灯・ロープ・マッチ/ライター・レジャーシート・軍手・万能ナイフ・ラジオ・貴重品が並びます。
これをワークマンの取扱と突き合わせると、次のようになります。

| 公的リストの品目 | ワークマンで買えるか | 根拠・注記 | 買えないなら何で埋めるか |
|---|---|---|---|
| レインコート・雨具 | ○ | 公式の防災特集にレインウェア。日常防災vol.4は日赤看護大と共同開発 | — |
| 軍手・作業用手袋 | ○ | 耐切創レベルC/Dの等級表示付き商品あり | — |
| 靴(足元の保護) | ○ | セーフティシューズ/踏抜防止インソール | — |
| ヘルメット | 店舗で要確認 | 特集に掲載あり。ただし国家検定(労・検)表示の有無は商品ページで未確認 | 検定表示が必要なら防災用ヘルメット専門メーカー品 |
| 携帯型ライト・懐中電灯 | ○ | LEDライト各種。IPX7表記の商品を確認 | — |
| 笛 | ○ | 日常防災vol.4はジッパーに笛が付く | — |
| 持ち出し用のバッグ | ○ | 日常防災vol.5(約26L・防水底面)ほか防水バッグ | — |
| 水 | × | 飲料の取扱を確認できず | 長期保存水を通販・スーパー・ホームセンターで |
| 食料(非常食) | × | 同上 | アルファ米・レトルト・缶詰 |
| 簡易トイレ | × | 同上 | 凝固剤付きの携帯トイレを回数で |
| 常備薬・救急セット | × | 同上 | ドラッグストア・薬局 |
| モバイルバッテリー | × | 同上 | 家電量販店・通販 |
| 乾電池 | × | 同上 | スーパー・ドラッグストア・通販 |
| 熱源(湯を沸かす手段) | × | 同上 | カセットこんろとカセットガス |
「×」の欄は、ワークマンを責める話ではありません。作業服と作業用品の会社なので、食品も医薬品も電池も扱っていないのが自然です。
この記事の結論。ワークマンで揃うのは「身を守る装備」であって、「生き延びる消耗品」ではありません。装備は一度買えば数年もちますが、消耗品は使えばなくなるし、期限も切れます。ワークマンで買い物を終えると、備蓄の“持ちが長い側”だけが充実して、“毎日減る側”が空のままになります。
救急セットについては、何をいくつ入れるかで迷いやすい品目です。防災の救急セットの中身|消防庁・内閣府・日赤が挙げる品目と数の決め方で、公的機関が挙げている品目を整理しています。
揃わない7つを、何で埋めるか
埋め方の原則とは、「ワークマンで買った装備が動くために必要なもの」から先に埋めることである。ライトを買ったのに電池が無い、という抜け方が一番もったいないからです。
水は、置き場所を決めてから箱で買う
まず水です。公的リストの筆頭に来る品目でありながら、衣料と作業用品の店では取扱を確認できませんでした。ここで紹介するのはサーフビバレッジの長期保存水で、商品ページ上の表示は「5年保存・2Lペットボトル×6本」。メーカー公式の仕様ページまでは確認が取れなかったため、ここで書けるのは商品ページに表示されているこの構成まで(2026年9月6日確認時点)です。2Lが6本なら約12kg。持ち帰る前提だと重いので、玄関やベッド下など置き場所を先に決めてから注文するほうが失敗しません。飲んだら買い足すローリングストックに乗せると、期限切れで捨てる事故が減ります。
主食は、水でも戻せる形を選ぶ
次に食料。尾西食品のアルファ米12種類セットは、商品ページ表示の型番がSE×12AY、メーカーは尾西食品(2026年9月6日確認時点。公式サイトではアルファ米シリーズとして掲載)。アルファ米を選ぶ理由ははっきりしていて、お湯でも水でも戻せるからです。ワークマンで熱源が買えないという事実と、この記事ではまっすぐつながります。カセットこんろを用意する前でも、水さえあれば主食が成立する。12種類入っているのは、避難生活で同じ味が続くつらさを分散させる意味でも効きます。重量など公式で未記載の値は、ここでは書きません。
トイレは「回数」で買う
断水すると、実は最初に困るのが水でも食料でもなくトイレです。クリロン化成のBOS非常用トイレ(Bセット)は、商品ページの表示が「50回分」。メーカー公式の仕様まで確認できたのは同社の「BOS 臭わない袋」シリーズで、非常用トイレのセット内容についてはここでは商品ページの表示(2026年9月6日確認時点)にとどめます。選ぶときの物差しは値段でも大きさでもなく、回数です。1人が1日に何回使うかを掛け算して、家族の人数と日数ぶんに届いているかを見る。50回分が多いか少ないかは、その計算をして初めて決まります。
スマホの電源は、ライトと別枠で数える
ワークマンのLEDライトは点きます。けれどスマホは充電できません。ここが装備と電源の境目です。Ankerのモバイルバッテリーは、商品ページの表示が「Power Bank・20000mAh・30W」。この機種はメーカー公式の仕様ページまで確認が取れていないため、書けるのは商品ページに表示されている容量と出力の表記まで(2026年9月6日確認時点)です。数字の読み方だけ添えると、20000mAhは容量、30Wは充電の速さの側の指標。避難所で順番待ちの行列に並ばずに済むかどうかは、この2つで決まります。
乾電池は、ライトを買った日に一緒に買う
買った装備を動かすのはこちら側です。パナソニックのエボルタNEO 単3形アルカリ乾電池は、商品ページ表示の型番がLR6NJ/8SW、8本パックが3個の構成。こちらもメーカー公式の仕様ページまでは確認できていないため、書けるのは型番と本数の表記まで(2026年9月6日確認時点)にとどめます。備蓄で厄介なのは、電池が「使う前に減る」種類のものだという点。液漏れや自然放電の心配があるので、買って放置ではなく、リモコンや時計で回して入れ替えるのが現実的です。ライトのサイズ(単3か単4か)を売り場で確かめてから買うと、二度手間になりません。
熱源は、公式の実測値まで確認できる商品を選ぶ
停電と都市ガス停止が重なると、湯が沸かせなくなります。岩谷産業のカセットフー 達人スリムV(型番CB-TS-5)は、公式サイトで仕様まで確認できている数少ない商品です(当サイトでの確認日2026年8月31日)。最大発熱量3.4kW(2,900kcal/h)、外形335×275×84mm、質量約1.3kg、日本製。そして連続燃焼時間 約68分——これは気温20〜25℃・強火連続でCB缶1本を使い切るまでの公式の実測値です。読み方に注意が要ります。1時間強というのは「強火で回しっぱなしにしたら」の数字なので、これを日数に割り算してはいけません。実際は点けて消してを繰り返すので、必要な本数は使い方しだいです。前述のアルファ米を「お湯で」戻せるようになるのは、この1台があるかどうかで変わります。
ここまでの7品目は、ワークマン以外の店で埋めることになります。店ごとの得意分野は分かれていて、ニトリの防災グッズで揃うものと揃わないもの、無印良品で備える防災、100均の防災グッズはどこまで足りる?もあわせて見比べると、どの店で何を買うかの分担が決めやすくなります。
買いに行く前に、店の業態を確かめる
ワークマンの業態とは、同じ看板に見えて取扱商品の範囲が異なる店舗区分のことである。ここを知らずに行くと、目当ての安全靴が置いていない店に着いてしまいます。
公式のIR情報(2026年9月6日確認時点)によれば、ワークマンは47都道府県に1,094店舗(2026年3月末時点)を展開しています。そして業態は大きく2つに分かれます。
- 「ワーク&アクティブカジュアル」=967店。作業着+アクティブカジュアル+快適普段着を扱う。ワークマン本体とワークマンプラスの大半がここ
- 「快適ふだん着・ベーシックカジュアル」=138店。作業着を扱わない。ワークマンカラーズ、ワークマン女子、ショッピングセンター内のワークマンプラスの一部
ここから言えるのは一点だけです。作業着を扱わない138店では、作業用品である安全靴やヘルメットの取扱範囲が本体と違う可能性がある。実際の在庫を店舗ごとに確認したわけではないので「置いていない」とは書きません。ただ、業態として作業着を扱わない店に安全靴を買いに行くのは、賭けになります。
なお、検索結果の要約には業態別のより細かい内訳が出てきましたが、公式ページで裏が取れなかったため使っていません。この記事で使うのは、IR公式ページで直接確認した967/138の2区分だけです。
- 行こうとしている店が「ワークマン/ワークマンプラス」か「カラーズ/女子」かを、公式の店舗検索で確認した
- 買いたいのが作業用品(安全靴・ヘルメット・耐切創手袋)なら、事前に店舗へ在庫を問い合わせた
- ヘルメットは、売り場で商品タグの検定表示を自分の目で確かめると決めた
- 手持ちのライトが単3か単4かを、家を出る前に確認した
- 水・食料・トイレ・薬・電池・電源・熱源は、別の店か通販で買うと決めてある
靴とヘルメットは、規格の所管が違う
規格の所管とは、その基準を誰が決め、誰が合否を判定しているかである。同じ「安全そうな見た目」でも、国の法令にもとづく検定と、民間団体の任意認定とでは重みが違います。

| 対象 | 制度の名前 | 誰が決めているか | 性格 | 等級・数値 |
|---|---|---|---|---|
| 安全靴 | JIS規格 | 日本工業規格 | 国家規格 | 耐衝撃性能 H種=20kg×51cm落下で先芯すき間14mm未満/S種=20kg×36cm |
| プロテクティブスニーカー | JSAA規格 | 公益社団法人日本保安用品協会 | 業界団体の規格 | A種=20kg×36cm/B種=20kg×15cm |
| 保護帽(ヘルメット) | 型式検定(労・検) | 厚生労働省(労働安全衛生法第42条・第44条の2) | 国の法定制度 | 労働省告示第66号(昭和50年9月8日交付・昭和51年1月1日適用)。飛来落下物用と墜落制止用で試験項目が異なる |
| 防災ずきん | 防炎製品の認定 | 公益財団法人日本防炎協会 | 民間団体の任意認定 | — |
20kgを51cmから落とす、と言われても実感が湧きにくいので言い換えます。20kgは2Lのペットボトルおよそ10本ぶん。51cmは椅子の座面くらいの高さです。それを爪先の上に落とされても、先芯の内側に14mm未満のすき間しか潰れない——JIS安全靴のH種はそういう試験を通ったもの、という意味になります。JSAAのB種なら落とす高さは15cmまで下がるので、想定している負荷が一段軽いことが読み取れます。
保護帽については、制度の重さが他と違います。労働安全衛生法にもとづき、厚生労働大臣の定める規格に適合するだけでなく、型式検定に合格したものでなければ譲渡・貸与できません。検定の実務は公益社団法人産業安全技術協会が担い、合格品には「労・検」のラベルが付きます。
ここが本記事でいちばん慎重に書く箇所です。ワークマンの防災特集ページに並ぶヘルメットが、この「労・検」型式検定の合格品なのか、それとも検定の対象外である軽作業用・自転車用のヘルメットなのかは、商品ページ上に明記が見当たらず確認できませんでした(2026年9月6日確認時点)。検定品だとも、検定外だとも断定しません。売り場で商品タグの「労・検」表示を、商品ごとに自分の目で確かめてください。
防災ずきんの日本防炎協会認定については、協会の公式ページまで到達できなかったため、この記事では制度の所管(民間団体の任意認定である)だけを書き、試験項目の詳細には踏み込みません。ヘルメットと防災ずきんのどちらを選ぶかは、防災ヘルメットと防災ずきんはどちらが必要?国家検定と防炎認定の違いで選ぶで制度の違いから整理しています。
靴のほうも、規格の等級だけで決められる話ではありません。浸水した道を歩けるかどうかは靴の形の問題でもあります。災害時の靴は長靴でいい?国土交通省が示す「ひも付き運動靴」と歩ける水深の目安もあわせてどうぞ。
ワークマンで揃えるのが向かない人
向かない人とは、買い物の回数を1回で終わらせたい人である。ワークマンは装備の店なので、ここだけでは非常持出袋が完成しません。
- 「セットで一式そろえたい」人。水も食料もトイレも入った防災セットを1個買って終わりにしたい場合、ワークマンは選択肢に入りません。装備を単品で足していく店です
- 在宅避難の備蓄を作りたい人。在宅避難で必要になるのは、水・食料・トイレ・電源といった消耗品の量です。ここは丸ごとワークマンの外側にあります
- ヘルメットの検定表示を必ず確認したい人。商品ページで検定の有無を事前に確認したい場合、現時点では店頭でタグを見るしかありません。通販で確定させたいなら、検定表示を明記している防災用ヘルメットのメーカー品を選ぶほうが確実です
- 近くの店がカラーズ/女子業態しかない人。作業着を扱わない138店の側だと、目当ての作業用品が置いていない可能性があります。オンラインストアを併用してください
- 小さな子ども用・高齢者用の装備を探している人。作業用品はおとなの体格が前提です。サイズが合わない装備は、着けていても守ってくれません
逆に向いているのは、「防災セットは買ったが、着るもの・履くものが入っていなかった」人です。市販の防災セットは食料と衛生用品が中心で、レインウェアや靴まで入っている製品は多くありません。その穴を埋める店として見ると、ワークマンの立ち位置がはっきりします。
よくある質問
ワークマンに「防災セット」はありますか
公式の防災特集ページで確認できたのは、ヘルメット・インソール・手袋・ライト・レインウェア・防水バッグ・セーフティシューズという商品カテゴリの掲載でした(2026年9月6日確認時点)。水や食料を含む一式のセット商品は確認できていません。「日常防災」vol.5のシューズ&ヘルメットINデイパックは、防災アイテムを収める容器としての提案で、中身が入っている商品ではありません。
ワークマンのヘルメットは防災用として使えますか
公式が防災特集ページに掲載している以上、防災用途で売られている商品です。ただし労働安全衛生法にもとづく型式検定(労・検)の合格品かどうかは、商品ページで確認できませんでした。検定表示が必要かどうかは用途によって変わるので、売り場で商品ごとのタグを確認してください。制度の違いは前掲の早見表のとおりです。
レインウェアはどの数値を見て選べばいいですか
公式が公表しているのは耐水圧と透湿度です。耐水圧は水を通しにくさ、透湿度は内側の蒸れの逃がしやすさを示します。この記事で数値まで確認できたのは、フラッシュライトレインスーツ(耐水圧10,000mm/透湿度5,000g/㎡/24h)、BAZZ LIGHT STRETCH アーバンレインジャケット(耐水圧10,000mm/透湿度10,000g/㎡/24h)、PROCORE®レインジャケット(耐水圧45,000mm)、INAREM PREMIUM レインジャケット(透湿度35,000mg)です。数値の記載を確認できなかった商品もあるので、店頭のタグで確かめるのが確実です。
店舗とオンラインストア、どちらで買うのがいいですか
ヘルメットや安全靴のように表示を自分で見て決めたいものは店舗、業態の都合で近くに在庫が無さそうなものはオンラインストア、という分け方になります。作業着を扱わない業態の店が近い場合は、はじめからオンラインを前提にしたほうが空振りしません。
ワークマンの外側で買うことになる簡易トイレは、簡易トイレは何回分必要?1人1日5回×人数×日数の計算式と早見表で必要な回数を出してから選ぶと、買い直しになりません。
なお、ここまで読んで「揃わない7つ」のうちどれから手を付けるか迷った場合は、簡易トイレを先にしてください。水と食料は買い置きや冷蔵庫でしばらく粘れますが、断水したトイレは代わりがききません。回数で数えて足りているかを確認するところから始められます。
まとめ
ワークマンの防災グッズは、公式が防災を名乗って売っている本物の防災売り場です。ただし揃うのは身を守る装備の側で、生き延びる消耗品の側は空のままになります。
今日やることは1つ。手持ちの防災バッグを開けて、「水・食料・簡易トイレ・常備薬・モバイルバッテリー・乾電池・熱源」の7つが入っているかを見てください。入っていなければ、その穴はワークマンでは埋まりません。
- 手持ちの防災バッグの中身を出して、7品目のチェックをする。装備(着る・履く・かぶる)と消耗品(減る・期限が切れる)の2つに分けて並べると、どちら側が空かがひと目で分かります
- 空いている側から埋める。装備が空ならワークマン(行く前に業態を確認)、消耗品が空なら通販かスーパー。同じ日に両方をやろうとしないほうが続きます
- 消耗品には期限を書いて、置き場所を1か所に決める。水と食料とトイレが別々の場所にあると、次の点検が面倒になって放置されます
参考・出典
- ワークマン公式オンラインストア「ワークマン防災グッズで災害に備えよう」 https://workman.jp/shop/e/ebousai/(2026年9月6日確認)
- ワークマン公式オンラインストア「日常防災 vol.4 フラッシュライトレインスーツ」 https://workman.jp/shop/e/edp-fl-lp/(2026年9月6日確認)
- ワークマン公式オンラインストア「日常防災 vol.5 シューズ&ヘルメットINデイパック」 https://workman.jp/shop/e/edp-dpclp/(2026年9月6日確認)
- ワークマン公式オンラインストア「パーソナル防災診断」 https://workman.jp/shop/e/edis-ptes/(2026年9月6日確認)
- 株式会社ワークマン FAQ(JIS規格・JSAA規格の説明) https://www.workman.co.jp/faq/(2026年9月6日確認)
- 株式会社ワークマン 企業概要・出店データ(業態区分・店舗数) https://www.workman.co.jp/ ビジネス情報/IR情報(2026年9月6日確認)
- 内閣府 防災情報のページ 広報誌「ぼうさい」(平成22年度=2010年度発行)非常持出品の例 https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h22/09/special_01.html(2026年9月6日確認)
- 厚生労働省 法令等データベース 保護帽の規格(労働省告示第66号) https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=74066000&dataType=0&pageNo=1(2026年9月6日確認)
- BE-PAL「ワークマンは防災にも役立つって知ってた?完全装備で危険エリアの脱出体験」(内閣府×日本赤十字看護大学附属災害救護研究所×ワークマンのイベント報道) https://www.bepal.net/archives/349443(2026年9月6日確認/一次資料は未確認のためメディア報道として引用)
- 岩谷産業 カセットフー 達人スリムV CB-TS-5 製品ページ https://www.iwatani.co.jp/jpn/consumer/products/cg/stove/cb-ts-5/(2026年8月31日確認)
- 尾西食品 製品一覧 https://www.onisifoods.co.jp/products/list.html(2026年8月10日確認)
