携帯トイレ・簡易トイレはどこで売ってる?12チェーンの公式通販で確かめた取扱いと、箱で見る凝固剤と期限

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断水した夜に困るのは、飲み水より先にトイレです。水が止まっても便意は止まらないので、家の便器は数時間で使えなくなります。そこで「携帯トイレって、どこで売ってるんだろう」と検索する人が多いのですが、売り場の情報は古いまま放置されていることが少なくありません。

結論から言うと、2026年9月18日にチェーンの公式通販を1つずつ開いて調べたところ、携帯トイレ・簡易トイレの商品ページを確認できたのは12チェーン中9チェーンでした。内訳はホームセンター4、100円ショップ1、生活雑貨・インテリア4です。ドラッグストア2チェーンとディスカウントストア1チェーンは、公式オンライン上で該当する商品ページを見つけられませんでした。

なお、セリアは自社の通販を持たないため、この12チェーンには数えていません。公式サイトの防災用品の商品紹介ページで、携帯トイレを含むラインが掲載されていることは確認できました。

この記事でわかること

  • 携帯トイレ・簡易トイレの商品ページを公式通販で確認できたチェーンと、確認できなかったチェーン(2026年9月18日時点)
  • ホームセンター・100円ショップ・生活雑貨店で、置いてある「回数の単位」がどう違うか
  • 内閣府ガイドラインの「1人1日5回」から、家族分の必要回数を割り出す計算
  • 売り場で箱を裏返して確かめる3点(凝固剤の公表値・使用期限・規格の適合表示)と、その所管団体の正確な名前

買う場所を決める前に、まず「自分が探しているのは携帯トイレなのか、簡易トイレなのか」をはっきりさせておきましょう。ここが曖昧なまま売り場に立つと、棚の前で必ず迷います。備え全体の順番を先に整理したい方は、非常用トイレの準備は5つの順番で決めるから読み進めると全体像がつかめます。

目次

携帯トイレと簡易トイレは、内閣府のガイドラインでは別の物として定義されている

災害用トイレとは、携帯トイレ・簡易トイレ・仮設トイレ・マンホールトイレなど、災害時に使用することを目的とするトイレの総称である——これが内閣府「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」(令和6年12月改定、2026年9月18日確認)が置いている大枠の定義です。

その中で、携帯トイレはこう説明されています。「既存の洋式便器につけて使用する便袋タイプ。吸水シートや凝固剤で水分を安定化させる。使用するたびに便袋を処分する必要がある」。そして「在宅避難者等が自宅等でも使用できる」「電気・水なしで使用できる」とも書かれています。つまり、家の便器が生きていることが前提の道具です。

一方の簡易トイレは、「介護用のポータブルトイレ等」から説明が始まります。「水なしで使用できるが、電気が必要な物もある。室内に設置可能な小型で、持ち運ぶことができる。便座と一定の処理がセットになっており、し尿を貯留できる」。便座そのものが商品に含まれる、という点が携帯トイレとの決定的な違いです。

ひとことで言うと

  • 携帯トイレ=家の便器にかぶせる袋。便器が使えるなら最小の荷物で済む
  • 簡易トイレ=便座ごと持ってくる設置型。便器そのものが使えない場面まで想定できる

ところが困ったことに、売り場の商品名はこの定義どおりに付いていません。便袋と凝固剤だけのセットに「簡易トイレ」と名付けられている例は、今回調べた通販の中にもいくつもありました。箱の名前ではなく、中身に便座が含まれるかどうかで見分けるのが実務的です。

ちなみに、このガイドラインは2024年12月の改定で仮設トイレの区分が細かくなりました。国土交通省が標準仕様を定めた「仮設トイレ(快適トイレ)」と、「仮設トイレ(汲み取り)」の2つに分けられています。携帯トイレと簡易トイレの定義自体は、原本にあたる平成28年4月版から変わっていません(2026年9月18日、新旧2つのPDFを照合)。

12チェーンの公式通販で商品ページを確認できたのはここまでだった

公式通販での確認とは、そのチェーンが自社で運営している通販サイトを開き、携帯トイレ・簡易トイレの商品ページが現在表示されるかどうかを見ることである——以下の表は、その1点だけを2026年9月18日に確かめた結果です。店舗を回って棚を見た記録ではありません。

業態ごとに携帯トイレ・簡易トイレの商品ページを公式通販で確認できたかを並べた対応表。ホームセンターは4チェーンすべてで確認できた、100円ショップは1チェーン、生活雑貨・専門店は4チェーン、ドラッグストアとディスカウントは公式サイト上では確認できなかった
業態 チェーン 公式通販での確認(2026-09-18) 確認できた品目の例
ホームセンター カインズ 確認できた ベストイレ 40回用 非常用携帯トイレ(抗菌性凝固剤40個+排便袋40枚)ほか複数
コーナン(コーナンeショップ) 確認できた LIFELEX 簡易トイレ 3個入・10個入、ケンユー「ベンリー袋R」5枚入 ほか
DCM(DCMオンライン) 確認できた トルスコ 段ボール簡易トイレ 1回用・10回用、アイリスオーヤマ 非常用トイレセット 5回分 ほか45件
コメリ(コメリドットコム) 確認できた サンコー 非常用簡易トイレ R-39(折りたたみ式・目隠しポンチョ付)
100円ショップ ダイソー 確認できた 携帯用ミニトイレ(1回分)、緊急簡易トイレ(1回分)
生活雑貨・インテリア ニトリ 確認できた 緊急用簡易トイレ 10回分
無印良品 確認できた 非常用トイレセット(いつものもしも)/3日分目安
ロフト 確認できた マイレットmini10 トイレセット 10回分 ほか
ハンズ(旧・東急ハンズ) 確認できた クリロン化成 BOS非常用トイレセット(Bセット)、コケナワ「ぽけっトイレ」ほか
ドラッグストア ウエルシア 公式サイト上では確認できなかった 「携帯トイレ」「簡易トイレ」等のサイト内検索が0件。旧商品ページは表示されず
マツモトキヨシ(マツキヨココカラオンライン) 公式サイト上では確認できなかった 該当商品ページは販売終了/取扱不可の表示。検索の絞り込みが働かず他ページを特定できず
ディスカウント ドン・キホーテ 公式サイト上では確認できなかった 企業サイトとプライベートブランドのカタログが中心で、カート機能を備えた総合オンラインストア自体を見つけられず

この12チェーンとは別枠で、セリアも見ています。セリアは自社の通販を持たないため通販での確認ができませんが、公式サイトの防災用品の商品紹介ページに「非常用携帯用トイレセット」「携帯トイレサポーター」「コンパクト簡易トイレセット 1回分」「非常用簡易トイレの凝固剤4P」が掲載されていました(2026年9月18日確認)。買えるのは店頭のみ、という前提になります。

「確認できなかった」は「売っていない」ではありません

ウエルシア・マツモトキヨシ・ドン・キホーテの3チェーンについて確かめたのは、あくまで公式オンライン上で商品ページを特定できるかどうかです。店舗の棚に携帯トイレが並んでいる可能性は、この調べ方では否定できません。ドラッグストアは防災用品コーナーを季節で入れ替える店も多いため、確実に手に入れたい日が決まっているなら、行く前に店舗へ在庫を問い合わせるのが早道です。

業態ごとに、置いてある「回数の単位」が違う

回数の単位とは、1つのパッケージに何回分の凝固剤と便袋が入っているかという、売り場ごとのおおよその粒度のことである——同じ「携帯トイレ」でも、どこで買うかによってこの粒度が大きく変わります。今回の調査で確認できた範囲では、次のような傾向がありました。

100円ショップは1回分が基本です。ダイソーの「携帯用ミニトイレ」「緊急簡易トイレ」はどちらも1回分、セリアの「コンパクト簡易トイレセット」も1回分でした。セリアには凝固剤だけの4個パックもあります。気軽に手に取れるので、「使い方を一度体験しておく」用途や、カバンに1回分だけ忍ばせる用途には合っています。ただし家族分をここで揃えようとすると、後述する計算のとおり袋の山になります。

ホームセンターは中容量から大容量までが並びます。カインズで確認できた「ベストイレ 40回用」は凝固剤40個と排便袋40枚のセット、DCMオンラインではアイリスオーヤマの5回分から、100回分の大型セットまで45件が並んでいました。コメリでは折りたたみ式の本体に目隠しポンチョが付いた「非常用簡易トイレ R-39」が確認できています。一方でコーナンのように、3個入・5枚入といった小口の棚を持つチェーンもありました。

生活雑貨・インテリア系は10回分前後がひとつの型です。ニトリの「緊急用簡易トイレ」は10回分、ロフトの「マイレットmini10 トイレセット」も10回分。無印良品の「非常用トイレセット(いつものもしも)」は回数ではなく「3日分目安」という表示で、考え方が少し違います。

そなえぐらし管理人
100円ショップで1回分を4つ買えば「家族分そろえた」と思ってしまいがちです。けれど実際に必要な数を計算すると、桁がひとつ足りていません。

作業服チェーンのように、防災用品を独自の切り口で置いている店も気になるところです。何が揃って何が揃わないかは業態によってはっきり分かれるので、ワークマンの防災グッズで揃うもの・揃わないものもあわせて見ておくと、買い回りの順番を決めやすくなります。

必要な回数は1人1日5回で、家族と日数を掛けると売り場の単位と合わなくなる

1日5回とは、内閣府ガイドラインが備蓄計画の基準として示している、1人あたりのトイレの平均的な使用回数である——これが必要量を決める唯一の足場です。

原典の記述はこうです。「市町村は、スフィア基準に沿って……トイレの平均的な使用回数は、1日5回……として、備蓄や災害時用トイレの確保計画を作成すること」。必要枚数の計算式も「最大想定避難者数×5回」と明記されています(内閣府「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」令和6年12月改定、2026年9月18日確認)。

この「5回」という数字自体は、原本の平成28年4月版から変わっていません。変わったのは根拠の書き方のほうで、旧版が「過去の災害や国連等における基準を踏まえ」としていたところを、現行版は「スフィア基準」と名指ししています。

必要回数と買う箱の数を出す順番の対応表。1人1日は5回(内閣府ガイドライン)、次に5回かける家族の人数、次に5回かける人数かける日数、4人で1週間なら140回分、最後に必要回数わる1箱の回数で箱の数を出す
家族の人数 3日分 7日分
1人 15回 35回
2人 30回 70回
3人 45回 105回
4人 60回 140回

※内閣府ガイドライン(令和6年12月改定)の「1人1日5回」に人数と日数を掛けたもの。2026年9月18日確認

ここで売り場の単位と突き合わせてみます。4人家族で7日分なら140回。100円ショップの1回分では140個、ニトリやロフトの10回分なら14箱、カインズの40回用でも4箱です。「とりあえず10回分をひとつ」では、4人家族の1日分にも届きません。1日あたり20回という数字を見てから棚に戻ると、選ぶ箱がまるで変わってきます。

逆算の手順そのものと、日数をどう置くかの考え方は、簡易トイレは何回分必要?1人1日5回×人数×日数の計算式と早見表で1段階細かく扱っています。

なお、この計算は職場や店舗でまとめて備える場合にも同じように効きます。人数が増えれば箱の数は素直に増え、金額もそれなりになるので、購入の扱いを事前に決めておいたほうが後がラクです。経理上の区分で迷ったときは防災備蓄の勘定科目は消耗品費でいい?を先に読んでおくと、稟議の書き方まで含めて段取りが立ちます。

箱で確かめるのは「凝固剤の公表値」「使用期限」「認証」の3つである

箱で確かめる3点とは、凝固剤の性能の公表値、使用期限の表示、そして規格の適合表示という、パッケージの上で読み取れる情報のことである——値段や回数は棚の表からわかりますが、この3つは箱を裏返さないと出てきません。

1. 凝固剤の公表値は、実は数字が出ている商品のほうが少ない

今回メーカー公式で凝固時間の数値を確認できたのは、株式会社総合サービスの「サニタクリーン」だけでした。公式FAQに「水換算1,000ccを約3分で凝固安定」と記載があります(2026年9月18日確認)。

対照的に、株式会社ケンユーの製品ページは「高分子吸水樹脂、食添用殺菌剤、消臭剤」という成分表示にとどまり、秒数や分数の記載はありませんでした(同日確認)。これは手抜きということではなく、業界として定性的な表示が一般的だという話です。だからこそ、箱に凝固時間が書いてあるかどうか自体が、選ぶときの手がかりになります。

2. 使用期限は、公表値が7年から15年まで開く

サニタクリーンのメーカー保証は購入から7年です。7年を過ぎても使用は可能としつつ、機能が落ちる可能性があるとして買い替えを勧めています(株式会社総合サービス公式、2026年9月18日確認)。

クリロン化成のBOSブランドは、公式FAQで「BOS非常用トイレセットの保管期限は、約15年を目安としております」と示しています(同日確認)。同じカテゴリの商品でも、公表されている目安は倍以上開くわけです。

通販側の表示でも、この年数を前面に出している商品があります。たとえば非常用トイレ PREMIUM(15年保存・凝固剤の詰め替え)は、凝固剤を詰め替えて使うタイプで、Amazonの商品ページに「15年保存」と表示されています(2026年9月18日確認)。押し入れの奥に入れたら十年単位で触らない、という備え方をするなら、この年数表示を先に見ておくと入れ替えの計画が立てやすくなります。


ここで注意したいのは、メーカーによっては年数を公表していないことです。先ほどのケンユーの製品ページにも、使用期限の年数表示は見当たりませんでした。公表されていない場合は、パッケージ裏の製造年月や使用期限の印字を、その場で確認するしかありません。メーカーごとの公表値を横に並べたものは携帯トイレに使用期限はある?メーカー8社の公表値を1社ずつ確かめたにまとめてあります。

3. 「認証」は団体名を取り違えると意味が変わる

ここが最も誤解の多いところなので、正式名称で書きます。携帯トイレの規格として現在動いているのは、特定非営利活動法人日本トイレ研究所(NPO法人日本トイレ研究所)が策定・運用する「携帯トイレに関する規格 Ver.1.0」です。JISのような公的規格ではなく、同法人が独自に定めた私的規格にあたります。

評価項目は、構造(必須)、性能=吸水性能(必須)・防臭性能(任意)、表示(必須)の3本立て。適合評価は2025年8月18日から始まり、最初の適合製品は株式会社ケンユーの「ベンリー袋防臭袋プラス」でした。適合製品の一覧はPDFで公開され、更新が続いています(2026年5月27日版まで確認、2026年9月18日閲覧)。

名前の似た3団体は、それぞれ別の法人です

  • 特定非営利活動法人日本トイレ研究所(toilet.or.jp)=上記「携帯トイレに関する規格 Ver.1.0」を運用し、適合製品一覧を公開している団体
  • 一般社団法人日本トイレ協会(j-toilet.com)=1985年5月15日発足の別団体。シンポジウムや調査研究などが主な事業で、携帯トイレの認証・規格制度は行っていません(公式サイトで確認、2026年9月18日)
  • 一般社団法人防災安全協会=防災用品全般を対象とする「防災製品等推奨品認証」の制度を運営する団体。携帯トイレの規格を定めている上記2団体とは、また別の制度です

もうひとつ補足しておきます。携帯トイレ・簡易トイレに該当するJIS規格は、複数のJIS検索サービスで調べた限りでは見当たりませんでした。ただしJISC公式データベースでの直接検索までは行っていないため、「JIS規格は存在しない」とまでは言えません。この記事では「見当たらなかった」という段階の事実として扱います。

適合評価が始まったのは2025年8月と日が浅く、対応製品はまだ限られます。マークが付いていない商品が劣っているという話ではありません。マークがあれば適合製品一覧と照合できる、という程度に受け止めるのが実態に合っています。

近くの店で買うか通販でまとめるかは、回数と保管場所で決まる

保管場所の制約とは、必要回数を満たす箱が、家のどこに、何年置けるかという条件のことである——この条件を先に確かめておくと、店に行くか通販にするかは自然に決まります。

  • 必要回数が50回を超え、置き場所に押し入れ1段分の余裕がある → 通販で大容量をまとめる
  • 必要回数は多いが、置けるのは玄関収納の一角だけ → 中容量を分けて買い、置き場所も分散させる
  • まず使い方を試したい/カバンに1回分入れておきたい → 100円ショップで少回数を買う
  • 今日か明日に必要 → 公式通販で取扱いを確認できたホームセンター・生活雑貨店の店舗に在庫を問い合わせる
  • 車や屋外での使用が中心 → 便器にかぶせる型ではなく、持ち歩ける形状のものを選ぶ

まとめ買いに寄せる場合、回数の桁がひとつ上がります。たとえばトイレの女神PREMIUM 150回分のような大容量タイプなら、4人家族の7日分(140回)を1つでまかなえる計算です。10回分を14箱買うより、保管も在庫管理もシンプルになります。メーカー名は商品ページの表示でご確認ください。

ただし、大容量をひと箱だけ持つやり方には弱点もあります。その箱が置いてある部屋に入れなくなったら、家じゅうの備えが一度にゼロになるからです。玄関、寝室、車と、小さい単位を分けて置いておくと、この弱点を埋められます。

その「車に置いておく1つ」として使いやすいのが、Qbit どこでも携帯トイレ(小便用)のような小便専用タイプです。渋滞や帰宅困難のように、便器そのものが近くにない場面を想定した形状になっています。用途が限られる代わりに、かさばりません。


凝固剤の種類や処理袋の作りまで含めて横並びで比べたい方は、簡易トイレのおすすめ比較|凝固剤・単価・処理袋・保管性で選ぶに判断材料をまとめてあります。

使い終わったあとの置き場所と捨て方まで決めて、はじめて備えは完成する

使用後の処理とは、使い終わった便袋を自宅のどこに置き、どの区分でごみに出すかまでを決めておくことである——買う段階でここを飛ばすと、断水の2日目に必ず行き詰まります。

自治体の公表案内を1つ見てみます。東京都文京区は、使用済み携帯トイレの出し方として次の4点を案内しています(2026年9月18日確認)。

  • 使用済みの携帯トイレを入れたビニール袋には、燃えやすくするため新聞紙などの可燃物を入れる
  • 袋の空気を抜く
  • ビニール袋を二重にして、口をしっかり縛る
  • 他の可燃ごみとは分けて出す

一方、東京都港区の可燃ごみの出し方のページには、紙おむつなどの例示はあるものの、携帯トイレ・簡易トイレの個別の記載は見当たりませんでした(同日確認)。つまり、隣り合った区でも案内の細かさが違うということです。自分の市区町村のごみ分別ページを一度開いて、記載があるかどうかを確かめておく価値があります。

そして、ごみ収集が再開するまでの数日間、その袋は家の中に置かれます。ここで効いてくるのが本体セットの構成です。クリロン化成のBOS非常用トイレ 50回分は、便袋と凝固剤に加えて処理用の袋まで含まれる型で、保管期限の目安は同社公式FAQが示す約15年(2026年9月18日確認)。使ったあとの袋をどうするかまでがセットの中で完結します。


とはいえ、実際に使ってみると回数の消費は想定より早いものです。本体セットの処理袋を使い切ったあと、あるいは家族の人数が多くて回数が足りないとき、袋だけを別に補充できると運用が続きます。本体と袋は、同じブランドでも役割がはっきり分かれています。

その補充用にあたるのが、クリロン化成 BOS 臭わない袋 ストライプ L 90枚です。商品名のとおりLサイズで90枚入り、使用済みの便袋をさらに包むのに使えるサイズ区分になります。

もうひとつ、同じ箱に入れておきたいものがあります。携帯トイレが要る場面は、たいてい水が止まっている場面でもあります。使ったあとに手を洗えず、便座まわりを拭くものも近くにない——本体と処理袋だけを揃えると、箱を開けた日にこの一点で止まります。

拭き取り用品は、詰め替えの大容量タイプなら日常で使いながら減った分を足せます。エリエール 除菌できるアルコールタオル ウイルス除去用は、商品名に「除菌できるアルコールタオル」とある製品で、詰替70枚×3の計210枚という構成がAmazonの商品ページに表示されています(2026年9月18日確認)。

この袋がどこで手に入るかはBOS(臭わない袋)はどこで売ってる?にまとめました。使い終わった便袋の保管場所の決め方や、収集再開までの過ごし方は使った簡易トイレはどう保管して捨てる?のほうが詳しいです。

この買い方が向かない人・当てはまらないケース

ここまでの内容は、「自宅の便器が形として残っているが、水が流せない」という状況を前提にしています。前提が違えば、買うものも変わります。

  • 日常的に介護でポータブルトイレを使っている家庭——内閣府ガイドラインが簡易トイレの説明を「介護用のポータブルトイレ等」から始めているとおり、この領域はすでに日常の介護用品として確立しています。防災用品の棚ではなく、福祉用具の相談窓口から選んだほうが体に合います。
  • 座位を保つのが難しい方がいる場合——便器にかぶせる型も、折りたたみの簡易型も、座れることが前提です。体の状況に合わせた検討が要ります。
  • 排水管の破損が疑われる場合——水が出ても流してはいけない状況があります。この判断は建物側の点検結果によるもので、商品選びでは解決しません。
  • 職場・施設でまとめて備える場合——必要回数の桁が変わり、保管場所も購入手続きも家庭とは別の話になります。
  • 今日じゅうに手元に必要な場合——通販は到着までの時間がかかります。この記事の表で取扱いを確認できたチェーンの店舗に、在庫を電話で確かめるほうが確実です。
  • ドラッグストアだけを頼りにする計画——今回、公式オンラインで商品ページを確認できなかった3チェーンがあります。店頭にある可能性は残りますが、そこだけを当てにした計画は空振りのリスクを抱えます。

携帯トイレの売り場についてよくある質問

Q. ドラッグストアには売っていないのですか?

「売っていない」とは言えません。2026年9月18日に確かめたのは公式オンライン上で商品ページを特定できるかどうかで、ウエルシアとマツモトキヨシについては該当ページを見つけられなかった、というのが正確な結果です。店舗の棚は今回の調査範囲に含まれていません。

Q. 100円ショップのものだけで家族分をまかなえますか?

回数の単位が合いません。ダイソー・セリアで確認できた商品は1回分が中心で、4人家族の7日分(140回)を揃えようとすると個数が膨らみます。使い方を試す用や、カバンに1回分を入れておく用と割り切るのが現実的です。

Q. 「簡易トイレ」と書かれた商品を買えば、家の便器に取り付けられますか?

商品名だけでは判断できません。内閣府ガイドラインの定義では簡易トイレは便座を含む設置型ですが、売り場では便袋と凝固剤のセットに「簡易トイレ」と名付けられている例もあります。箱に「洋式便器に取り付けて使用」といった説明があるかどうかを見てください。

Q. 使用期限が過ぎたら使えなくなりますか?

メーカーによって案内が違います。サニタクリーンはメーカー保証を購入から7年としたうえで、7年経過後も使用は可能だが機能低下の可能性があるとして買い替えを勧めています(公式、2026年9月18日確認)。BOSは保管期限の目安を約15年としています。年数を公表していないメーカーもあるため、箱の印字を確認するのが確実です。

Q. 規格の適合マークが付いていない商品は避けるべきですか?

そこまでは言えません。「携帯トイレに関する規格 Ver.1.0」の適合評価が始まったのは2025年8月18日で、対応製品はまだ限られます。マークがあれば日本トイレ研究所の適合製品一覧と照合できる、という位置づけで見るのが実態に即しています。

まとめ:今日やることは1つ

売り場を探す前に、必要な回数を確定させてください。それさえ決まれば、どの業態の棚を見ればいいかは自動的に絞られます。

  1. 必要回数を計算する——家族の人数 × 想定日数 × 5回。4人家族で7日分なら140回です(内閣府ガイドライン、令和6年12月改定)。
  2. 置ける場所を決める——押し入れ1段分が空くなら大容量を1つ、無理なら中容量を分散させます。
  3. 箱の3点を確かめて買う——凝固剤の公表値、使用期限、規格の適合表示。この3つを見てから会計に進みます。

公式通販で取扱いを確認できたのは12チェーン中9。すぐ手に入れたいならホームセンターか生活雑貨店、まとめるなら通販、試すだけなら100円ショップ——回数と保管場所が決まれば、行き先はこの3択に収まります。

備え全体の順番をまだ決めていない方は非常用トイレの準備は5つの順番で決めるから、必要回数の計算をもう一段細かくしたい方は簡易トイレは何回分必要?1人1日5回×人数×日数の計算式と早見表へ。商品を横並びで比べるなら簡易トイレのおすすめ比較、使ったあとの処理は使った簡易トイレはどう保管して捨てる?が続きになります。

参考・出典

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この記事を書いた人

登山が趣味の会社員。山で非常食を食べてきた経験から「食べ慣れないものは災害時つらい」と実感し、家庭の備蓄を見直し中です。実際に買って食べたものだけ「おすすめ」と書きます。失敗も隠しません。

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