※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。
マンションの防災倉庫には、何が入っているのか。管理室の脇にある扉を思い浮かべながらこのページにたどり着いたなら、答えは少しだけ意外かもしれません。共用の防災倉庫に収められているのは、閉じ込められた人を助け出すための道具と、建物として動き続けるための道具です。消火器、担架、階段避難車、救助工具、発電機、簡易トイレ。どれも「助ける道具」であって、「暮らす道具」ではないのです。
そして飲料水と食料は、その並びに出てきません。東京都が「東京とどまるマンション」の登録要件として挙げている防災備蓄資機材は、初期消火用・救出救護用・情報連絡用・生活継続用の4分類。この必須の並びのどこにも、水と食べものは登場しないのです(東京都マンションポータルサイト/2026年8月21日確認時点)。つまり水と食料は、基本的に各戸の担当。「うちのマンションには防災倉庫があるから安心」という考えは、そのままでは成り立ちません。
ここでは、共用の倉庫に実際どんな資機材が入るのか、自分の建物の倉庫をどう確認すればいいのか、そのうえで各戸に何を足すのかを、順番に整理していきます。
この記事でわかること
- 共用の防災倉庫に入るのは「消火・救助・情報連絡・生活継続」の4分類の資機材で、飲料水と食料は必須要件に含まれない
- 防災用品を備蓄している管理組合は21.6%(国土交通省・令和5年度マンション総合調査)という実態
- 防災備蓄倉庫が大きくなりにくいのは、建築基準法の容積率不算入に上限があるという建物側の理由がある
- 自分のマンションの倉庫を確かめる4つの手順と、理事会・管理会社にそのまま使える質問文
なお、各戸で足すものを住戸内のどこにしまうかという具体論は、この記事では扱いません。クローゼット・ベッド下・玄関・キッチンの4か所に分散させる考え方はマンションの備蓄の置き場所|4か所に分ける収納マップと実例にまとめてありますので、置き場所で迷ったらそちらへ。この記事が担当するのは、あくまで建物単位の話です。
共用の防災倉庫に入るのは、暮らす道具ではなく助ける道具だ
マンションの防災備蓄倉庫とは、居住者全体で使う資機材を管理組合が共用部にまとめて保管しておく場所である——まずはこの定義から始めます。「全体で使う」がポイントで、個々の家庭の暮らしを支える設計にはなっていません。
エントランス脇や駐輪場の奥、あるいは地下の機械室の隣に、開いているところをほとんど見たことのない扉があります。ステンレスの札に「防災備蓄倉庫」と小さく書いてあるだけで、日常では誰も足を止めない。あの扉の向こうに何があるのかを、住民の側から言葉にできる人は多くありません。
中身の目安になるのが、東京都の「東京とどまるマンション」の登録要件です。この制度に登録するには、次の4分類の資機材を備蓄倉庫に設置し、その位置と使い方を防災マニュアルに書いておくことが必須とされています。
| 分類 | 主な資機材 | 何のための道具か | 住戸の中で直接使うか |
|---|---|---|---|
| 初期消火用 | スタンド消火器、可搬式消火ポンプ | 火を大きくしないため | 使わない(共用部での消火が前提) |
| 救出・救護用 | 階段避難車、救急セット、担架、はしご、工具、AED、ヘルメット、懐中電灯など | 閉じ込められた人・動けない人を助け出すため | 使わない(救助の場面で使う) |
| 情報連絡用 | トランシーバー、メガホン、ラジオ | 建物の中で情報を回すため | 間接的(館内の呼びかけを受け取る側) |
| 生活継続用 | 簡易トイレ、給水タンク、発電機、蓄電池、投光器、太陽光パネルなど | 建物として動き続けるため | 一部(給水やトイレで分け合う) |
出典:東京都マンションポータルサイト「東京とどまるマンション(登録要件)」/2026年8月21日確認時点
4分類のどこを探しても、飲料水と食料が必須資機材として出てきません。階段避難車もAEDも投光器も並んでいるのに、水と食べものだけが空白なのです。ここが、共用と各戸の線引きになります。
もちろん、管理組合の判断で水や食料を追加している建物はあります。ただ「制度が最低限として求めていること」の中に入っていない以上、あるかどうかは建物ごとの上乗せ次第。あてにして待つ性質のものではない、と考えたほうが安全でしょう。
そもそも備えている管理組合は5組合に1つほどしかない
マンション総合調査とは、国土交通省が全国の管理組合と区分所有者に対して定期的に行っている実態調査である——その最新版が令和5年度の調査です。ここに、防災の備えの現状が数字で出ています。
「防災用品や医療品・医薬品を備蓄している」管理組合は21.6%(国土交通省・令和5年度マンション総合調査/2026年8月21日確認時点)。おおまかに言えば、5組合に1つほどという水準です。
この21.6%という数字を、どう受け取ればいいのでしょうか。「備えていない管理組合が多い」と責める話ではありません。管理組合は住民の持ち回りで運営されることが多く、予算も総会の合意がなければ動かせない。備蓄が進まないのは、担当者の熱意ではなく合意形成と予算の仕組みの問題であることがほとんどです。責めても倉庫の中身は増えません。
同じ調査には、ほかの項目も並んでいます。「災害時対応マニュアルを作成している」が19.1%、「定期的に防災訓練を実施している」が39.8%、「消防設備等の点検を実施している」が69.5%。そして「特に何もしていない」は11.6%で、これは平成30年度より約12ポイント減っています。
ここから読み取れることは、案外はっきりしています。法令で求められる点検はきちんと回っている一方、任意の備えほど数字が下がるという順番です。訓練は10組合のうち4組合ほどが実施していて、マニュアルづくりや備蓄はそこからさらに落ちる。裏を返せば、防災は「やらなくても怒られない」領域だからこそ、住民の側から動く余地が残っているということでもあります。
「うちのマンションは大丈夫だろう」と思っていた人ほど、この数字はこたえるはずです。逆に言えば、備えている21.6%に入っているなら、それは誰かが総会で提案して通した結果なんですよね。
「管理計画認定マンションなら防災も見られている」は誤解です。マンション管理計画認定制度(令和4年度=2022年度開始)の国の認定基準16項目は、管理組合の運営/管理規約/経理/長期修繕計画/名簿の5分野で構成されており、防災は項目に含まれていません(国土交通省資料/2026年8月21日確認時点)。防災を必須項目に加えるよう東京都が国に求めている、といった動きも報じられていますが、現行の全国共通基準に入っていないことは押さえておきたいところ。認定の有無と備蓄の有無は、別の話です。
倉庫が小さいのは、法律の上限があるからだ
容積率とは、敷地面積に対して建てられる延べ床面積の割合を定めた建築基準法上のルールである。マンションの防災備蓄倉庫の大きさは、実はこのルールと直結しています。
建築基準法では、専ら防災のために設ける備蓄倉庫の床面積を、容積率の計算に算入しなくてよいことになっています(同法第52条に基づく取扱い/2026年8月21日確認時点)。倉庫を作っても、その分だけ住戸を削らなくて済む——つまり優遇です。ただし、不算入にできるのは延べ床面積の1/50まで。しかも日常の用品と兼用する倉庫は対象外で、算入されてしまいます。
1/50という数字を身近に置き換えると、100戸のマンションでおよそ2戸分の床面積が上限、というイメージになります。100世帯ぶんの水と食料を数日分ためておく容量ではありません。優遇があるからこそ上限も引かれている、というのが実際のところです。
防災倉庫が小さいのは、管理組合の怠慢ではなく建物の設計段階で決まっている制約によるところが大きい。だから「もっと大きくして」と求めるより、各戸で足す前提で考えるほうが現実的です。
自分のマンションの倉庫を確認する4つの手順
管理規約とは、そのマンションの共用部分の使い方や管理組合の運営ルールを定めた、建物ごとの取り決めである。倉庫の話も、たどっていくとここに行き着きます。ここからが、この記事の本題です。
- 管理規約と長期修繕計画を閲覧する管理規約には共用部分の範囲や、備蓄品を置く場所の扱いが書かれていることがあります。長期修繕計画のほうは、備蓄品の更新費用が予算に組み込まれているかを見る資料。閲覧方法は規約に定めがあり、多くは管理組合に申し出る形です。まずは「書面上、防災に予算がついているか」を確かめましょう。
- 掲示板と防災マニュアルを見るエントランスの掲示板は、意外なほど情報が出ている場所。防災マニュアルを作っている建物なら、備蓄資機材の位置と使い方が記載されているはずです(東京とどまるマンションの登録要件でも、この記載が求められています)。配布物を捨ててしまっていたら、管理室に予備が残っていることもあります。
- 理事会・管理会社に質問するいちばん確実なのが、直接聞くこと。ただし聞き方には角が立たない言い方があります(下の質問文を参照)。総会の議案書の余白や、意見箱、管理会社のフロント担当への一言でも構いません。
- 防災訓練の日に実物を見る訓練は、普段は閉じている倉庫が開く数少ない機会です。資機材が並ぶところを実際に見れば、リストを読むより早い。マンションの防災訓練で住民が確かめること|年2回の義務は共同住宅にはないに、訓練当日に見ておくポイントをまとめています。
③でそのまま使える質問文を挙げておきます。責める形にせず、事実を教えてもらう形にするのがコツ。管理組合の役員も住民ですから、同じ側に立つ言い方のほうが話が進みます。
- 「防災倉庫の中身の一覧はありますか。もしあれば見せていただけますか」
- 「備蓄品を最後に点検したのはいつ頃でしょうか」
- 「倉庫の鍵は、どなたが持っていますか。夜間や休日はどうなりますか」
- 「資機材の使い方を知っている方は、いま何人くらいいらっしゃいますか」
- 「飲料水や食料の備蓄はありますか。各戸で用意する前提でしょうか」
最後の質問がいちばん大事かもしれません。答えが「各戸で用意する前提です」なら、それはあなたの家の備蓄の量が決まる情報だからです。
共用に無いものを、各戸で足す
在宅避難とは、建物の安全が確認できた場合に、避難所へ行かず自宅で生活を続ける選択のことである。マンションではこれが基本線になりやすく、そのぶん各戸の備えが効いてきます。
ここで一度、共用部と専有部の境界を意識しておきたいところ。ベランダは専有使用が認められている共用部で、いざというときは避難路になります(マンションのベランダは避難路|蹴破り戸・避難ハッチの前に物を置かない理由)。倉庫も同じで、共用のものは「みんなで使う」設計。自分の都合で持ち出せる性質のものではありません。
| 品目 | 共用にあることが多いか | 各戸で用意するか | 理由 |
|---|---|---|---|
| 飲料水 | 必須要件には入っていない | 用意する | 東京都の登録要件の4分類に飲料水が出てこない。上乗せがあるかは建物次第 |
| 食料 | 必須要件には入っていない | 用意する | 同上。加えて、家族の人数もアレルギーも家庭ごとに違う |
| 簡易トイレ | ある(生活継続用に含まれる) | 各戸でも用意する | 共用分は建物全体で分け合う量。住戸内で使う分は別に持つ |
| 給水用の容器 | 給水タンクは共用にある | 運ぶ容器は用意する | 給水は共用、住戸まで運んで置いておくのは各戸の仕事 |
| 住戸内の明かり | 共用の非常灯は避難経路用 | 用意する | 共用部の明かりは廊下と階段を照らすもので、部屋の中には届かない |
| 電気(機器の充電) | 発電機・蓄電池は共用部が優先 | 用意する | 共用の電源は建物の機能を保つために使われる想定 |
| 常備薬 | 救急セットはあるが個人の薬は無い | 用意する | 救急セットはけがの応急手当用。持病の薬は代わりにならない |
| ヘルメット・軍手 | ある(救出・救護用に含まれる) | 各戸にもあると安心 | 鍵を開けられる人がその場にいるとは限らない |
水は、線引きのいちばん外側にある
表のいちばん上、飲料水。共用の必須要件に入っていない以上、水は各戸の担当です。ここだけは代わりがききません。マンションは受水槽やポンプで各階に水を送っている建物が多く、停電すると蛇口が止まります。倉庫に給水タンクがあっても、それは共用部での配給用。部屋に何本あるかは、あなたの家の問題なのです。
保存水を選ぶなら、期限の長さがそのまま管理の手間の少なさになります。アイリスオーヤマの長期保存水(2L×6本)は、製造日より5年6ヶ月の保存期間(アイリスフーズ公式サイト/2026年8月21日確認時点)。2Lという大きさは持ち運びこそ重いものの、在宅避難では調理や食器の洗い流しにも回せるので、部屋にストックしておく水としては扱いやすいサイズです。
人数×日数で必要量を出す考え方は、在宅避難の準備リスト|家に留まる3つの条件と、人数×日数でわかる水・トイレの必要量で全体像として扱っています。何本買えばいいのか迷ったら、そこから逆算してください。
明かりは、避難経路用と住戸内用で役割が違う
共用部の非常灯は、停電したときに廊下と階段を照らして人を外へ導くための設備です。部屋の中を照らすためのものではありません。夜に停電したマンションの住戸は、窓から入る街の明かりが消えていればほぼ真っ暗。ここを埋めるのは各戸の仕事になります。
パナソニックの多機能強力ランタン BF-BL45M-W は、重量520g(メーカー公式サイト/2026年8月10日確認時点)。ペットボトルの水500mL1本とほぼ同じ重さ、と考えるとイメージしやすいでしょうか。据え置いて部屋を照らす明かりが一つあると、手元だけを照らす懐中電灯とは体感がまるで違います。
停電すると、住戸にこもる時間が長くなる
マンションが停電すると、エレベーターが止まり、給水ポンプも止まります。高層階なら、水を汲みに下りて上がるだけでかなりの体力を使うことに。結果として、住戸の中で過ごす時間が長くなります。何が先に止まり、そのとき何が起きるかはマンション高層階の停電と断水|先に止まるのは水、そのとき何が起きるかで詳しく扱いました。
こもる時間が長いということは、手元の機器を動かし続ける必要があるということでもあります。エレコムのモバイルバッテリー EC-C61MN は、容量10000mAh、半固体リチウムイオン電池を採用し、USB Type-C×2とUSB-A×1の3ポート構成。Type-C単独使用時の最大出力は35W、サイクル寿命は約2000回(従来品比 約4倍)、使用温度は-15℃〜45℃です(メーカー公式サイト/2026年8月21日確認時点)。サイクル寿命が長いということは、普段づかいしながら置いておいても劣化しにくいということ。防災用として買ったまま引き出しで眠らせるより、日常で回しておけるほうが実際には役に立ちます。
ちなみに、各戸でできる「建物側の備え」もあります。台風のシーズンなら、ベランダの飛びそうなものを片づけて排水口を掃除しておくだけで、共用部への被害の芽をひとつ減らせます(台風前のベランダの片づけ|飛ぶものと排水口、10分で終わる順番)。倉庫の中身を待つより早く、今日できることです。
東京都には登録制度と補助金がある
東京とどまるマンションとは、東京都が定めた要件を満たすマンションの防災の取り組みを登録・公表する制度である。令和5年(2023年)1月施行で、登録件数は991件(令和8年5月31日現在)です(東京都/2026年8月21日確認時点)。この記事で紹介してきた4分類の資機材は、この制度の登録要件そのものでもあります。
登録を目指す管理組合向けには、補助制度も用意されています。令和8年度の内容は次のとおり。
- 普及促進事業(通常分):上限100万円・補助率3分の2
- 普及促進事業(地域連携分):上限150万円・補助率10分の10
- 備蓄倉庫導入事業:上限133万円・補助率3分の2
- 受付期間(通常分):令和8年6月5日〜令和8年12月25日
この補助を申請するのは管理組合であって、個々の住民ではありません。住民にできるのは、こういう制度があるという情報を理事会に渡すこと。総会の意見欄に制度名を書いて出すだけでも、検討の入口にはなります。
東京都以外はどうかというと、今回の調査では横浜市・大阪市について、マンションの共用防災備蓄資機材そのものの購入助成を一次情報で確認できませんでした(2026年8月21日確認時点)。無いと断定はできません。お住まいの自治体の住宅部局や防災部局のページで、「マンション」「防災」「助成」といった言葉で探してみるのが確実です。
この記事が当てはまらないケース
ここまでの前提が成り立たない建物もあります。短く3つ挙げておきます。
- 小規模で倉庫を置く場所がない建物:容積率の不算入枠があっても、そもそも共用部に余白がなければ倉庫は作れません。この場合、各戸の備えが実質すべてになります
- 賃貸で管理組合がない:分譲賃貸なら管理組合はありますが、一棟まるごと賃貸の建物では管理会社・オーナーが窓口。規約の閲覧という手順は使えず、質問先が変わります
- 自主管理で情報が理事しか持っていない:管理会社を入れていない建物では、資料が特定の役員の手元にあることも。掲示板より、総会や理事会の場で聞くほうが早いでしょう
また、実際に災害が起きたときに自宅にとどまるか避難するかの判断は、この記事ではなく内閣府・消防庁・お住まいの自治体が出す情報に従ってください。備えの話と、その場の判断の話は別ものです。
マンション防災の全体像
よくある質問
Q. 防災倉庫の中身は、住民が勝手に見てもいいものですか?
共用部分なので、管理組合の手続きに沿って確認するのが基本です。鍵の管理も決められていることがほとんどなので、勝手に開けるのではなく、理事会や管理会社に「見せてほしい」と申し出る形をとりましょう。防災訓練の日なら、たいてい開いています。
Q. 共用の備蓄があれば、各戸の備蓄は少なくても大丈夫でしょうか?
共用の資機材は、救助と建物の機能維持のためのものが中心です。飲料水と食料は東京都の登録要件の必須の並びにも入っておらず、あるかどうかは建物ごとの上乗せ次第。各戸の備蓄を減らす根拠にはなりません。
Q. 賃貸で暮らしています。共用の備蓄について誰に聞けばいいですか?
まずは管理会社のフロント担当か、建物の管理室が窓口になります。分譲賃貸であれば管理組合が存在しますが、賃借人は総会の議決権を持たないため、オーナー経由で確認してもらう形になることも。掲示板の防災に関する掲示は、賃貸でも同じように見られます。
Q. うちのマンションには防災倉庫がありません。どうすればいいですか?
備蓄している管理組合が21.6%(令和5年度マンション総合調査)という水準ですから、無いこと自体は珍しくありません。まずは各戸の備えを厚くするのが現実的です。そのうえで、総会の議案として提案する道もあります。東京都なら備蓄倉庫導入事業のような補助制度が使えるかどうかを、理事会に情報として渡すところから。
各戸で足すものが決まったら、次は住戸のどこに置くかです。4か所に分ける考え方はマンションの備蓄の置き場所|4か所に分ける収納マップと実例にまとめてあります。
まとめ:今日やることは、質問をひとつ用意すること
共用の防災倉庫に入っているのは、助けるための道具と、建物を動かし続けるための道具。水と食料は各戸の担当——この線引きさえ頭に入れば、あとは自分の家の話に落とし込むだけです。
今日やることを1つだけ挙げるなら、理事会か管理会社に投げる質問文をひとつ用意すること。それだけで、この記事は役目を果たします。
- 質問文を1つ決める「防災倉庫の中身の一覧はありますか」でも「飲料水の備蓄は各戸で用意する前提でしょうか」でも構いません。次の総会の意見欄や、管理室への一言に使います
- 答えを聞いてから、足りない分を書き出す共用に無いとわかったもの——水・食料・住戸内の明かり・充電手段・常備薬を、家族の人数ぶんで数え直します
- 住戸内の置き場所を決める買ったものが玄関に積まれたままだと意味がありません。4か所に分散させる考え方はマンションの備蓄の置き場所|4か所に分ける収納マップと実例へどうぞ
倉庫の扉の向こうを知ることは、不安を増やすためではなく、自分の家が何を担当しているかをはっきりさせるためです。担当がわかれば、備えは有限の作業になります。
参考・出典
- 東京都マンションポータルサイト「東京とどまるマンション(登録要件・登録件数)」 https://www.mansion-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/bousai/02lcp-touroku/ (2026年8月21日確認時点)
- 東京都住宅政策本部「東京とどまるマンション情報登録・閲覧制度」 https://www.juutakuseisaku.metro.tokyo.lg.jp/bousai/lcp_juutakujoho (2026年8月21日確認時点)
- 東京都 報道発表「令和8年度 東京とどまるマンション普及促進事業・備蓄倉庫導入事業」 https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2026/06/2026060505 (2026年8月21日確認時点)
- 国土交通省「令和5年度マンション総合調査結果からみたマンションの居住と管理の現状」 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001750158.pdf (2026年8月21日確認時点)
- 国土交通省「マンション管理計画認定制度」 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/keikakunintei.html (2026年8月21日確認時点)
- 国土交通省 マンション管理計画認定基準(16項目)一覧 https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001752287.pdf (2026年8月21日確認時点)
- 建築基準法第52条に基づく備蓄倉庫の容積率不算入の取扱い(札幌市 技術的助言参考資料) https://www.city.sapporo.jp/keikaku/info/kokuji/documents/sanko_tyotiku.pdf (2026年8月21日確認時点)
- アイリスフーズ公式サイト(長期保存水の保存期間) 2026年8月21日確認時点
- パナソニック公式サイト(多機能強力ランタン BF-BL45M-W の仕様) 2026年8月10日確認時点
- エレコム公式サイト(モバイルバッテリー EC-C61MN の仕様) 2026年8月21日確認時点
