台風対策でやることを場所別に整理|家の外・窓・停電と断水・車・電車・保険の備えと決めておくこと

目次

台風対策でやることは「場所」で6つに分けると、抜けなく決まる

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台風対策でやることは、家の外とベランダ・窓・家の中(停電と断水)・車・電車と避難先・保険と後始末の6か所に分けると、ひとつずつ短く言い切れます。場所ごとに「何をするか」と「何を決めておくか」を1行ずつ持っておけば、台風の前夜に「あれは済んだっけ」と家の中を行ったり来たりせずにすみます。政府広報オンラインの台風の備えの記事(取材協力:気象庁)も、備えを「家の外」と「家の中」に分けて並べる形です。

急ぐ理由は季節にあります。気象庁の台風の平年値(1991〜2020年の30年平均)では、9月の接近数は3.3個、上陸数は1.0個。年間の上陸数3.0個のうち3分の1が、9月ひと月に集まる計算です。10月も接近数1.7個と、備えを片づけるには早い数字が並びます。

もうひとつの軸は「いつまでに終えるか」。気象庁の「風の強さと吹き方」は、風が強まるにつれて人が風に向かって歩けなくなり、やがて屋外での行動が極めて危険になると示しています。外の作業ほど先に、家の中の準備はそのあとに。この順番が、場所別の台風の備えの背骨になります。

この記事でわかること

  • 台風対策を6つの場所に分けた「やること・決めること・詳しい記事」の一覧表
  • 気象庁の平年値でみる9月・10月の台風の接近数と上陸数
  • 気象庁「風の強さと吹き方」をもとにした、場所別に作業を終える目安の早見表
  • 自宅にとどまるか離れるかを先に決めるための分かれ道

台風対策の全体像は「6か所×やること×決めること」の表1枚で見渡せる

台風対策の場所別一覧とは、備えを家の場所や移動の場面ごとに分け、その場所でする作業と、前もって家族で決めておく判断を横に並べた表のことです。何日前に何をするかという時系列の整理は台風に備える備蓄リスト(上陸3日前・前日・当日)に、店で何から買うかは台風前に買っておくものリストにまとめてあります。この記事は、その手前にある「どこで何をするか」の地図にあたります。

場所・場面 やること 決めておくこと 詳しい記事
家の外・ベランダ 飛びそうな物を室内へしまう/排水口と側溝を掃除する 浸水に備えて水のうや止水板を使うか、避難に切り替えるか ベランダの片づけ手順水のう・止水板の浸水対策
雨戸・シャッターを閉める/飛散防止フィルムを貼る 雨戸やシャッターのない窓をどう守るか 窓ガラスの台風対策
家の中(停電・断水) 明かり・情報・水をそろえる/スマホを充電する 停電したら最初に何をするか、水を何日分持つか 停電したらまず何をするか水害の備蓄品リスト
浸水しない高い場所へ移す/ガソリンを満タンにする どこに停めるか、いつ動かすか 台風のとき車はどこに停めるか
電車・避難先 計画運休の告知を公式で見る/避難先を確かめる 出勤や帰宅をどうするか、どのレベルでどこへ避難するか 計画運休はいつ決まるか警戒レベルと避難のタイミング
保険・後始末 保険証券で水災の補償があるかを見る 被害が出たら誰に相談するか 火災保険の風災・水災の補償屋根のブルーシート応急処置

表のなかで、いちばん大事なのは「決めておくこと」の列です。鉢植えを室内へ運ぶ作業は当日の午前でも手を動かせます。一方で「車をどこへ移すか」「電車が止まったら仕事をどうするか」は、台風が近づいてから家族で話し合うと、答えが出る前に雨が強まってしまいます。

場所ごとの最初のひと手だけを抜き出すと、ベランダ・庭は飛びそうな物を室内へしまう、窓は雨戸・シャッターを閉める、家の中は明かり・情報・水をそろえる、車は浸水しない高い場所へ移す、電車・移動は計画運休の告知を公式で見る、の5つです。どれも、雨風が強まる前に終えるのが前提になります。

台風対策で場所ごとに最初にやることの対応図。ベランダ・庭は飛びそうな物を室内へしまう、窓は雨戸・シャッターを閉める、家の中は明かり・情報・水をそろえる、車は浸水しない高い場所へ移す、電車・移動は計画運休の告知を公式で見る

台風の備えは9月が山場で、接近数の平年値は3.3個である

台風の平年値とは、気象庁が1991〜2020年の30年分を平均して出した、月ごとの台風の発生数・接近数・上陸数のことです(気象庁「台風の平年値」、2026年9月15日確認)。

期間 発生数 接近数 上陸数
9月 5.0 3.3 1.0
10月 3.4 1.7 0.3
年間 25.1 11.7 3.0

気象庁の定義では、「接近」は台風の中心が国内のいずれかの気象官署から300km以内に入った場合、「上陸」は中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達した場合を指します。接近は2か月にまたがることがあるため、月の数を足しても年間の数とは一致しないと注記されています。

身近な数に置き換えてみます。9月の接近数3.3個を30日でならすと、およそ9日に1回、どこかの地域に台風が近づいている計算です。10月の上陸数0.3個は「10年に3回ほど」。数字は小さく見えますが、9月の終わりに物干し竿を元の場所へ戻すのは、少し早いといえそうです。

そなえぐらし管理人
平年値は30年の平均なので、今年の台風の数を言い当てるものではありません。「9月と10月は来るつもりで備えを出しっぱなしにしておく期間」の目安として見るのが、いちばん使いやすい読み方だと考えています。

最初に決めるのは「自宅にとどまるか、離れるか」である

在宅避難とは、自宅が安全だと判断できる場合に、避難所へ移らず自宅で過ごす避難のしかたです。場所別の台風対策は、基本的に「自宅で台風をやり過ごす家」のための準備なので、まず自宅がその条件に当てはまるかを決めます。

判断の材料はハザードマップです。ハザードマップの見方では、浸水深が0.3m未満から20m以上までの7段階で示されることと、家屋倒壊等氾濫想定区域に入っているかどうかの2つを重要な情報として整理しています。そのうえで、区域外であること・床の高さ・備蓄が十分であることの3条件を全部満たす場合にだけ、在宅避難を選べるという考え方です。

自宅が浸水想定区域の中にあるかで分かれる判定図。はいなら避難先と移動の段取りを先に決め、いいえなら床の高さと備蓄も確かめて在宅を検討する

自宅が浸水想定区域の中にあるなら、ベランダや窓の作業より先に避難先と移動の段取りを決めます。区域の外なら、床の高さと備蓄も確かめたうえで、家の外・窓・家の中の備えを固めて在宅を検討します。場所別の備えは、この分かれ道の「あと」に来る作業です。

もうひとつ決めておきたいのが、台風情報の読み方です。夕方のニュースで、白い円が自分の町にかかっているのを見て不安になる。よくある場面ですよね。台風の進路予報と予報円の見方では、白い予報円は「台風の中心が入る確率が70%の範囲」で、被害が出る範囲ではないと整理しています。実際の危険度は赤い実線の暴風警戒域で判断し、5日先の予報では平均で500km程度のずれを見込む、という読み方です。

台風に伴う大雨では、線状降水帯の予測が出ることもあります。線状降水帯の予測はどこまで当たるかによると、半日前の予測が出ても線状降水帯そのものが発生するのは7回に1回程度(適中率約15%)。ただし予測が出た日の約57%では、実際に大雨になっています。「外れることが多いから無視する」ではなく、キキクルの色と合わせて2つの軸で判断するのが子記事の結論です。

ここまで決めたら、家族の動きを時刻に並べ替えておくと迷いが減ります。マイ・タイムラインの作り方は、避難を終える時刻をゴールに置き、5日前から逆算して1枚の表に埋めていく4ステップの手順です。この記事の場所別の表は、そのシートの中身を埋める材料として使えます。

作業を終える目安は「風が強まり始める前」で、気象庁の風の表が裏付けになる

「風の強さと吹き方」とは、気象庁が平均風速の区分ごとに、人・建物・車への影響の目安をまとめた表です。区分は平均風速10〜15m/s(時速約50kmまで)から始まり、40m/s超(時速140km超)まで並びます。

人への影響は、風が強まる順に「人は風に向かって歩きにくい。人は傘をさすことができない。」から「人は風に向かって歩けない。一部の人は転倒する。」へ進み、その先は「屋外での行動は極めて危険。」と書かれています。建物では「雨樋が揺れ始める。」の次に「屋根瓦・屋根葺材が剥がれ始める。シャッターが揺れる。」、車では「高速運転中の車が強風に流される。」から「走行中のトラックが横転する。」へと進みます。

つまりどういうことか。傘がさせないと感じた時点で、外の作業は「もう終わっているべき」段階に入っているということです。平均風速20m/sを時速に直すと72km。一般道を走る車よりも速い風が、途切れずに吹き続けている状態を思い浮かべると、ベランダで物干し竿を抱えて作業する場面ではないとわかります。

場所 終えておく作業 終える目安 目安の根拠
ベランダ・庭 物干し竿・鉢植えを室内へ、排水口の掃除 雨や風が強くなる前。子記事では風速20m/s以上になる前 政府広報オンライン「雨や風が強くなる前に」/気象庁の表の人への影響
雨戸・シャッターを閉める、フィルムを貼る 外に出ずに閉められるうち。フィルムは風が弱い日に 気象庁の表で、風が強まるとシャッターが揺れる
浸水しない高い場所へ移す、給油 子記事では風速20m/s以上になる前 気象庁の表で、高速運転中の車が強風に流される
電車・移動 出勤・帰宅の予定を決める 運転停止の約2日前の告知、約1日前の決定 国土交通省のモデルケース(計画運休の子記事で整理)
避難先 危険な場所からの避難を終える 警戒レベル4「避難指示」まで 警戒レベルの子記事で整理
屋根 自分では上らない 被害が出たら地上から写真を撮る 気象庁の表で、屋根瓦・屋根葺材が剥がれ始める

気象庁の表は、風速の区分と影響の文言が、区分ごとにきっちり1対1で対応する形にはなっていません。この早見表は「風が強まり始める前に外の作業を終える」という大づかみな目安として使い、細かい風速の数字で作業を引き延ばさないでください。避難の判断は、自治体が出す避難情報と気象庁の情報を優先します。

家の外とベランダでやることは「飛ぶ物をしまう」「水の逃げ道をあける」の2つである

ベランダの台風対策とは、強風で飛ばされそうな物をなくし、雨水があふれないように排水口をあけておく作業のことです。政府広報オンラインは家の外の備えとして、風で飛ばされそうな鉢植えや物干し竿を家の中へしまう、側溝や排水溝を掃除して水はけをよくする、庭木やプロパンガスなどをしっかり固定する、を挙げています。

洗濯物を取り込んだついでに見ると、物干し竿もサンダルも、植木鉢の受け皿も出しっぱなし。ベランダは、ふだんの暮らしの道具がいちばん無防備に置かれている場所です。台風前のベランダの片づけでは、重い物→飛びやすい物→排水口の順に10分で片づけ、風速20m/s以上になる前に終える手順をまとめています。

  • 物干し竿・鉢植え・サンダルなど、風で動く物を室内へ入れた
  • 排水口の落ち葉やゴミを取り除いた
  • 家のまわりの側溝や排水溝の詰まりを見た
  • 庭木やプロパンガスの固定を確かめた

家の外で「決めておくこと」は、浸水への対策をどこまで自分でやるかです。水のう・止水板で玄関の浸水を防ぐ方法では、ゴミ袋に水を入れる簡易水のうは浸水10cm程度までしか対応できず、それを超える浸水が想定されるなら避難の判断に切り替えるべきだと整理しています。水のう・土のう・止水板(JIS A 4716)の違いも、同じ記事で比べています。

浸水が想定される家では、備蓄の中身も少し変わります。水害の備蓄品リストは、地震の備蓄に水のう用のゴミ袋・土のう・防水ケース・携帯トイレの追加分・停電対策・清掃衛生用品・上階に運べる備蓄の整理という、浸水ならではの7つを足す構成です。浸水深0.5mが歩いて避難できるかの分かれ目になる、という目安もここにあります。

土を使わない止水の道具が家にあるかを確かめるなら、スマイルキッズ(旭電機化成)の止水板 ABO-32903(3枚組)が一例です。旭電機化成の公式の商品ページでは、本体はポリプロピレン製で1枚あたり約W445×D50×H400mm・約360g、結束バンドで連結し、使用後は洗って繰り返し使えるとされています。止水の高さについては「同社の吸水土のう(ABO-12905)を2段重ねた場合に高さ20cm」という書き方で、止水板だけで何cmまで止められるかは公式ページからは読み取れません(2026年9月15日確認)。玄関の間口に何枚要るかは、1枚の幅から数えておくと迷いません。

窓の対策は「雨戸・シャッター→室内側→養生テープ」の優先順で決まる

窓の台風対策とは、強風や飛んできた物でガラスが割れたときに、室内の被害を小さくするための備えです。政府広報オンラインは、窓や雨戸をしっかり閉めて必要に応じて補強すること、飛散防止フィルムを窓ガラスに貼ることを挙げています。

窓ガラスの台風対策が示す優先順位は、①シャッター・雨戸を閉める、②室内側の対策、③養生テープ、の順です。窓に養生テープを米印に貼る光景はおなじみですが、子記事では、養生テープには公的な安全基準がなく、飛散防止フィルム(JIS A 5759準拠)のほうが根拠があると整理しています。

窓で「決めておくこと」は、雨戸やシャッターのない窓をどう守るかです。家じゅうの窓を見て回ると、リビングの掃き出し窓には雨戸があっても、キッチンや浴室、子ども部屋の窓にはない、という家は珍しくありません。雨戸のない窓の一覧を先に作っておくと、フィルムを貼る枚数も決まります。

フィルムを貼る作業は、ガラスの汚れを落として空気を抜きながら進めるため、風の弱い晴れた日のほうが落ち着いてできます。台風が近づいてから、窓を開けて外側を拭く作業は避けてください。

雨戸のない窓の備えとして家に1枚あるかを見るなら、ニトムズの「ガラス飛散防止シート 平滑面用」M6120 が候補になります。メーカーの説明文には地震・台風によるガラスの飛散防止が用途として明記され、素材はポリエステルフィルムとアクリル系粘着剤で、密着用のヘラが付いています。商品名のとおり表面が平らなガラス向けなので、型板ガラスの窓には合いません。子記事で扱う規格(JIS A 5759)への適合表示があるかも含めて、普段使うモールの商品ページで仕様を確かめておくと選びやすくなります。

家の中は停電と断水を前提に「明かり・情報・水」をそろえる

停電の初動とは、停電に気づいてから最初の数分でする行動のことで、停電したらまず何をするかでは、最初の10分を「明かりの確保・停電範囲の確認・分電盤の目視確認」の3つに絞っています。ブレーカーの操作は、電力会社の案内に従うべきだと明記されています。

夜の停電で最初に困るのは、暗がりでスマホを探し、そのライトで懐中電灯を探すという二度手間です。家の中の台風の備えは、この「明かり・情報・水」の3つを、停電してから探さなくていい場所にまとめておくことに尽きます。政府広報オンラインも家の中の備えとして、水を確保すること、スマートフォンやパソコンをフル充電しておくことを挙げています。停電に向けて何を買いそろえるかは、停電の備えに買うものリストで扱っています。

  • 明かり:家族が集まる部屋に置けるランタンがある
  • 情報:スマホの電池を使わずに聞けるラジオがある
  • 水:飲み水を人数×日数分、置き場所を決めてある

情報の備えが家にあるかを確かめるなら、クマザキエイムの手回し・ソーラー蓄電ラジオ SL-091(愛称「Solpa チャージオ ラムダ」)が一例です。メーカー公表の仕様では、3.7V/4000mAhのリチウムイオン充電池を内蔵し、手回し・ソーラー・USB・単4形乾電池3本の4通りで充電できます。AMとワイドFM対応のFMを受信でき、1WのLEDライトとSOSアラーム付き、防水等級はIPX3、質量は約490gです。停電中にスマホの電池を温存しながらラジオで情報を取れる点が、この場面に向く理由です。普段使うモールの商品ページで、充電時間などの仕様を見ておくと比べやすくなります。

ラジオのライトは手元を照らす用途には足りますが、家族が集まる部屋を照らすなら据え置きのランタンが別にあると落ち着きます。明かりの役割は分けておくほうが、停電が長引いたときに困りにくくなります。

据え置きの明かりが家にあるかを見るなら、パナソニックのLEDランタン BF-BL45M-W が候補です。メーカーの仕様表では、電源は単1形電池3本、明るさは最大約800lmから最小約2lmまで無段階で調光でき、エボルタネオ使用時の連続点灯は最大輝度で約8時間、最小輝度で約1,000時間、防水性能はIPX2です。乾電池式なので、停電が長引いても電池を入れ替えれば使い続けられる点が、充電式の道具と役割を分けやすい理由になります。対応する電池の種類とあわせて、普段使うモールの商品ページで確かめておいてください。

断水への備えは、水の量を計算しておくことから始まります。台風の備蓄リストでは、水を「1人1日3L×世帯人数×日数」で計算し、最低3日分、できれば1週間分を持つ考え方です。4人家族で3日分なら3L×4人×3日=36L。2Lのペットボトルなら18本、6本入りの箱で3箱になります。

その計算にそのまま当てはめやすい単位として、サーフビバレッジの「長期保存水」2Lペットボトル×6本入があります。Amazonの商品ページの表記では保存期間5年とされています(2026年9月15日確認)。1箱12Lは、1人1日3Lで数えると4人家族のちょうど1日分です。家にある水が何日分になるかを数えてから、普段使うモールの商品ページで保存期間と置き場所の大きさを見ておくと、足りない分がはっきりします。


車は「浸水しない高い場所へ、風が強まる前に」移すと決めておく

台風のときの車の避難とは、浸水や飛んできた物による被害を避けるため、車を前もって安全な場所へ移しておくことです。台風のとき車はどこに停めるかでは、浸水想定区域の外で周囲より高い場所、または上の階に上がれる立体駐車場を勧め、風速20m/s以上になる前に移動を終えるよう整理しています。

水が出てからの移動が危ない理由も、子記事にあります。JAFの実験では、水深60cmを超えるとセダンは走行できなくなったという基準です。60cmは、大人のひざより少し上くらいの深さ。道路に水がたまり始めてから車を出すのでは遅い、ということになります。

気象庁の「風の強さと吹き方」では、風が強まると「高速運転中の車が強風に流される。」段階から「車を通常の速度で運転することが困難になる。」段階へ進むとされています。車の移動は、雨風が強まる前に済ませます。

車で「決めておくこと」は、移す先とそこまでの道順です。政府広報オンラインは、自動車のガソリンを満タンにしておくことも家の外の備えに挙げています。台風に限らず、災害のときに車をどう使うかは車の防災対策は場面で決めるで場面ごとに考えています。

電車と避難先は「計画運休の告知」と「警戒レベル4」を合図に決める

計画運休とは、台風などで運行に危険が見込まれるとき、鉄道事業者が前もって列車の運転を取りやめると知らせる運用のことです。台風の計画運休はいつ決まるかによると、国土交通省のモデルケースでは運転停止の約2日前に可能性を告知し、約1日前に実施するかどうかを決めます。決める権限は各鉄道事業者にあるため、公式発表を直接確認することが大切です。

前の晩、「明日の朝は電車が動くのか」と何度もSNSを見返してしまう。台風の前夜にはよくある姿ですよね。2日前の告知が出た時点で、職場や学校と「運休したらどうするか」を話しておけば、前夜に判断を迫られずにすみます。

避難先の判断は、警戒レベルを合図にします。避難先とは、危険な場所から離れて身を置く場所のことで、避難所に限らず、ホテルや旅館なども含めて考えます。警戒レベルと避難のタイミングでは、危険な場所にいる人はレベル4「避難指示」までに避難を終えること、レベル5は必ず発令される情報ではないため、それを待つ計画は成り立たないことを整理しています。

2026年からの変化もひとつあります。気象庁は2026年5月29日から、河川の氾濫・大雨・土砂災害・高潮に関する情報の名称に警戒レベルの数字を付けて発表する運用を始めました。たとえば「大雨警報」は「レベル3大雨警報」になります。名前に数字が付いただけで、取るべき行動の中身は変わっていません。

ホテルや旅館を避難先にするか迷う家もあるはずです。台風のときホテルに避難していいかでは、内閣府がホテル・旅館などへの避難を自治体を通じて周知しており、自宅がハザードマップの危険な区域に当たるなら正当な避難方法だと整理しています。宿泊費は自己負担で、「分散避難」は制度ではなく呼びかけの言葉だという点も押さえておきます。

  • 計画運休の告知が出たら、職場・学校と連絡の取り方を決める
  • 自宅が危険な区域なら、レベル4までに向かう避難先を決める
  • 避難先でスマホを充電する手段を用意する

避難先や移動中にスマホの電池が持つかを確かめるなら、AnkerのPower Bank(20000mAh, 30W)が一例です。Anker Japanの製品ページでは、型番はA1384N11(ブラック)などの色違いがあり、容量は20000mAh、USB-Cは最大30W、USB-Aは最大18W(合計最大30W)、ポートはUSB-C×2とUSB-A×1、サイズは約153×71×28mm、重さは約462gです。約462gは500mlのペットボトル1本より少し軽いくらいで、避難の荷物に入れても負担になりにくい重さといえます。計画運休の情報も避難情報もスマホで見る場面が多いため、普段使うモールの商品ページで、手持ちのスマホの充電に合う端子かを確かめておいてください。


保険と後始末は「証券の3点確認」と「屋根に自分で上らない」で決まる

風災・水災とは、火災保険の補償のうち、風による損害と、洪水などの水による損害を分けて呼ぶ区分です。火災保険の風災・水災の補償では、風災は基本の補償に含まれることが多い一方、水災は契約時に外せる補償になっていることが多いと整理しています。

確かめるのは保険証券の3点、「水災の補償があるか」「免責金額はいくらか」「保険金額と補償の対象(建物か家財か)」です。保険金の請求期限は被害から3年とされています。台風の前にやることは、証券を探し出して、写真を撮っておくことだけ。被害が出たあとに片づけと並行して書類を探すのは、思っている以上に骨が折れます。

台風のあと、屋根が傷んでいるのに気づくこともあります。屋根のブルーシート応急処置では、屋根に上る前に地上から写真を撮り、自分で判断せずに市区町村や業者に相談するべきだとしています。点検商法の相談件数は2018年度の923件から2022年度の2,885件へと3倍超に増えており、突然訪ねてきた業者にその場で屋根を任せない、という線引きも決めておきたいところです。

後始末で「決めておくこと」は、写真の撮り方と相談先です。「被害は地上から撮る」「相談先は市区町村・業者・契約している保険会社」と家族で共有しておくと、慌てて屋根に上る人が出にくくなります。

場所別の備えが合わない人・当てはまらないケースもある

この記事の場所別の型とは、自宅で台風をやり過ごす家を前提にした整理です。次のような場合は、表をそのまま使わず、優先順位を入れ替えてください。

  • 浸水想定区域や家屋倒壊等氾濫想定区域に入っている家:場所別の作業より、避難先と移動の段取りが先です。簡易水のうで防げる浸水は10cm程度までなので、それを超える想定なら避難に切り替えます。
  • 車も庭もない集合住宅:表の「車」「家の外」の行は、あてはまる部分だけ使えば足ります。ベランダ・窓・家の中の3か所に絞ってかまいません。
  • 薬や医療機器、介護が必要な家族がいる家:停電や避難の判断が変わります。医療的な判断は、かかりつけ医や自治体の窓口に相談してください。
  • 時刻で動きたい人:場所別の表は「何日前に何をするか」が見えにくいのが弱点です。時系列は備蓄リストの記事やマイ・タイムラインに並べ替えて使います。

もうひとつの注意点は道具の役割です。飛散防止シートは、名前のとおり割れたガラスが飛び散るのを抑えるための製品で、ガラスが割れないようにする道具として紹介しているわけではありません。止水板や水のうも、想定を超える浸水を止めるものではない、という前提で使います。平年値も30年の平均で、今年の台風の数を示すものではありません。

よくある質問

Q. 台風対策は何日前から始めればいいですか?

時系列の目安は台風に備える備蓄リスト(上陸3日前・前日・当日)にまとめています。上陸の72時間前に備蓄の在庫を確かめ、24時間前には家の外の作業を終える構成です。この記事の「決めておくこと」は、台風情報が出る前の、晴れている日に家族で話しておくのがいちばん楽です。

Q. 窓は養生テープを貼っておけば十分ですか?

窓の対策の優先順位は、シャッター・雨戸を閉めるのが先で、養生テープは3番目です。窓ガラスの台風対策の記事では、養生テープには公的な安全基準がなく、JIS A 5759準拠の飛散防止フィルムのほうが根拠があると整理しています。

Q. マンションの高い階でも台風対策は必要ですか?

必要です。浸水の心配が小さい階でも、ベランダの物が飛ぶこと、窓ガラスが割れること、停電や断水が起きることは変わりません。表のうち「ベランダ」「窓」「家の中」の3行を中心に使ってください。車を建物の低い場所に停めているなら、「車」の行も当てはまります。

Q. 台風のあと、屋根が壊れていたらどうすればいいですか?

自分で屋根に上らず、地上から写真を撮って、市区町村や業者、契約している保険会社に相談します。風による損害は火災保険の風災で補償されることが多いため、保険証券で補償の中身を確かめてください。

まとめ:今日やることは1つ、表の「決めておくこと」を家族で埋める

台風対策でやることは、家の外とベランダ・窓・家の中・車・電車と避難先・保険と後始末の6か所に分けると、1行ずつ言い切れます。9月は接近数の平年値3.3個の山場なので、今日できるのは、作業の前に「決めること」を先に片づけることです。

  1. 自宅が浸水想定区域かを見るハザードマップで区域の中か外かを確かめ、とどまる家か離れる家かを決めます。
  2. 6か所の「決めておくこと」を1行ずつ埋める車を移す先、雨戸のない窓、計画運休のときの動き方、避難先、保険証券の置き場所を家族で共有します。
  3. 家の中の明かり・情報・水を数えるランタン・ラジオ・水が家にあるか、水は人数×日数分あるかを確かめます。

台風の前に何をどの順番で買っておくかは、台風前に買っておくもの|売り切れる順の買い物リストで品目ごとにまとめています。

参考・出典

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この記事を書いた人

登山が趣味の会社員。山で非常食を食べてきた経験から「食べ慣れないものは災害時つらい」と実感し、家庭の備蓄を見直し中です。実際に買って食べたものだけ「おすすめ」と書きます。失敗も隠しません。

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