カインズの防災グッズで揃うもの・揃わないもの|店で完結する品目と、規格を確かめて通販で足す品目

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カインズは29都道府県に263店舗を構えるホームセンターです(2026年2月末時点、カインズ公式「会社概要」/確認日2026-09-18)。売場面積の合計は186万4,294㎡。この広さの中に、防災に使える資材はたしかに並んでいます。公式通販サイトには防災の特集ページが複数あり、非常食、5年保存水、簡易トイレ、家具固定の金具やポール、土のう、ブルーシート、カセットこんろ、モバイルバッテリーまで、カテゴリとして確認できました。

ただし、確認できたのは「商品がある」ところまでです。公式の商品ページを見ていくと、防災用の折りたたみヘルメットに「国家検定(型式検定)合格」の表記は確認できませんでした。防災頭巾のカテゴリはあるものの、個別商品の日本防炎協会の認定表記も、ガラス飛散防止フィルムのJIS A 5759適合の明記も、同じく確認できていません。これは「その規格に適合していない」という意味ではなく、あくまで公式の商品ページ上では読み取れなかったというだけの話です。

つまり、カインズは「重くてかさばる物」と「家そのものを守る物」を、その日のうちに車へ積んで帰れる店です。いっぽうで、表示の文字を読んでから買いたい品目については、買う前に自分の目で確かめる手間が残ります。この記事は、その境目を品目ごとに引き直したものです。

この記事でわかること

  • カインズの公式ページで「取り扱いが確認できた」防災品目と、確認できなかった品目の線引き(確認日2026-09-18)
  • 型式検定・防炎製品認定・JIS A 5759・PSLPGマークの正式名称と所管、そしてカインズの商品ページで確認できた範囲
  • 品目を「店で完結する」「規格を確かめて買う」「そもそも別ルート」の3つに割った仕分け表
  • 内閣府・農林水産省・東京都の必要量を4人家族に当てはめた割り算と、1回の買い物で足りるかどうか
目次

カインズは29都道府県263店舗のホームセンターで、防災は「特集ページ」として公式に出している

ホームセンターとは、住まいと庭と暮らしの資材を一か所に並べて売る小売業態のことである。カインズはその代表格のひとつです。

運営法人の正式名称は株式会社カインズ(英文社名 CAINZ CORPORATION)。1989年3月1日の設立で、本社は埼玉県本庄市早稲田の杜一丁目2番1号にあります。店舗数は263店舗(カインズ別館、Style Factory 2店舗、C’z PRO 10店舗を含む)、展開は29都道府県、売場面積の合計は186万4,294㎡、メンバー数は1万3,738人。いずれも2026年2月末時点の公式数値です(カインズ公式「会社概要」「数字で見るカインズ」/確認日2026-09-18)。

数字が続いたので、言い換えます。47都道府県のうち29ですから、18県には店が無いということでもあります。近所にあるかどうかで、この記事の読み方は変わります。

よくある誤解を2つ、先に正しておきます

1つ目。カインズのプライベートブランドは「CAINZ」です。2023年9月14日の公式プレスリリースで、CAINZ/CAINZ STYLE/CAINZ FIT/CAINZ MAKE/CAINZ IZM/CAINZ PRO/CAINZ PET/CAINZ CYCLE の8つのプロダクトブランド体制へ再編されたと発表されています(確認日2026-09-18)。よく混同される「くらしにプラス」はエステー株式会社の製品ブランドで、カインズとは別会社のものです。

2つ目。カインズに「親会社」という書き方は当てはまりません。公式ページ「ベイシアグループについて」は、ベイシアグループを「ベイシア、カインズなど物販チェーン5社を中心に35社からなる企業集団」と説明しています(確認日2026-09-18)。親子ではなく、同じグループ内の別々の事業会社という関係です。

防災については、単独の特集ページが1枚あるのではなく、複数の入口が公式通販サイトに用意されていました。「地震から身を守るために日頃から備えよう」という読み物型のページ、「気づいた時が、備え時!カインズのおすすめ防災グッズ」というカタログ型のページ、そして商品を並べた防災カテゴリページです。この記事で「確認できた」と書いているのは、すべてこの公式通販サイト上での確認を指します。

カインズの防災売り場で確認できたのは、重くてかさばる物と、家を守る物である

防災売り場とは、ここでは公式通販サイトの防災カテゴリと防災特集ページに並ぶ商品群のことである。順に見ていきます。

非常食は、自社のCAINZブランドではなく他社ブランド品の取り扱いでした。アルファ米、尾西のどこでもごはん、安心米といった商品名が特集ページに明記されています。ここは「カインズだから安い/独自」という話ではなく、防災専門店やドラッグストアと同じ棚の顔ぶれだと考えるほうが正確です。

長期保存水は確認できました。「5年保存 立山の天然水 500ml×24本」(商品コード#4951627000026)と、赤穂化成の備蓄水(500ml×24本、2L×6本)が商品ページにあります。5年保存の水がホームセンターの通販に定番で並んでいるというのは、正直なところ調査前の予想を上回りました。

簡易トイレは、CAINZブランドの「抗菌・消臭 非常用トイレ」が5回分・10回分・30回分の3サイズで確認できます。ただし100回分の大容量パック(「抗菌消臭 防災トイレ 100回用 1日5回 約20日分」、凝固剤7g×100・処理袋100枚入り)には、商品ページ上に「受注手配品」の表記がありました。全店の棚にいつでも積んである品ではない可能性がある、ということです。

家具の転倒防止は、CAINZブランドの「転倒防止 家具固定ポール」SサイズとLサイズ、強力耐震マット各種が確認できました。浸水対策もCAINZブランドの土のう、耐候剤入りブルーシートがあります。火と電気では「カセットコンロ アイ・コンロ スリム IW-D」と「アイ・コンロ専用ガスボンベ 3本組」、そしてモバイルバッテリーと手回し充電ラジオが停電対策カテゴリに明記されていました。

ここまでを一言で

水、簡易トイレ、土のう、ブルーシート、家具固定の金具——つまり重い物、かさばる物、そして家に取り付ける物が、カインズの得意な領域です。宅配だと送料や到着日が気になる品目ばかりで、車で持ち帰れる意味が大きい。

いっぽうで、段ボールベッドや簡易間仕切りは確認できたものの、法人・自治体向けまたは CAINZ-DASH 経由という扱いでした。一般の売り場に並んでいる品とは別のチャネルである可能性が高く、「店に行けば買える」とは書けません。

そなえぐらし管理人
同じ「ある」でも、棚にあるのか、注文すれば届くのか、法人向けなのか。ここを分けずに買い物リストを作ると、店で30分さまよう羽目になります。

公式の商品ページで「規格の表記」まで確認できた品目は少ない

規格の表記とは、法律や公的な基準に合格したことを示す、製品本体またはラベルに付く表示のことである。防災グッズでは、次の4つが売り場で確かめられる代表格です。

保護帽の型式検定(いわゆる国家検定)。労働安全衛生法にもとづく制度で、型式検定に合格した保護帽だけが「飛来・落下物用」などとして流通できます。法律の所管は厚生労働省、検定業務は登録型式検定機関である公益社団法人産業安全技術協会などが担い、合格品には検定合格の表示(通称「労検ラベル」)が付きます(産業安全技術協会「保護帽の型式検定の手引き」/厚生労働省告示 昭和50年労働省告示第66号、確認日2026-09-18)。

防炎製品認定。公益財団法人日本防炎協会が設置する防炎製品認定委員会が性能基準を定め、適合品を認定する制度です。対象品目には防災頭巾、防災頭巾の側地、詰物類が明記されています(日本防炎協会公式/確認日2026-09-18)。なお、消防法上の「防炎物品」とは別の制度なので、名前が似ていても混ぜて読まないほうが安全です。

JIS A 5759。正式名称は「建築窓ガラス用フィルム」。2016年の改正で、ガラス飛散防止フィルムは衝撃破壊に対応するGI-1・GI-2と、層間変位破壊に対応するGD-1・GD-2に区分されました(日本規格協会の書誌情報/確認日2026-09-18)。記号の意味と厚みの読み方はガラス飛散防止フィルムの選び方|JIS A 5759の記号と厚みで、窓と食器棚を貼り分けるでまとめています。

PSLPGマーク。「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」(液石法)にもとづく表示制度で、所管は経済産業省です。ここで大事なのは対象範囲。PSLPGマークの対象はカートリッジガスこんろ等の「器具」本体であって、カセットボンベ(燃料容器)そのものではありません。ボンベ側は JIS S 2148(カセットこんろ用燃料容器)の対象になります(経済産業省/岩谷産業公式/確認日2026-09-18)。

カインズの商品ページで確認できた範囲(2026-09-18時点)

  • 防災用折りたたみヘルメット:ミドリ安全「フラットメット2」、トーヨーセフティー「BLOOM」「BLOOM2」の取り扱いは確認できました。商品ページ・カテゴリページのいずれにも「国家検定」「型式検定合格」の表記は確認できませんでした
  • 防災頭巾:防災カテゴリに「防災頭巾」の区分は存在します。個別商品の日本防炎協会認定マークの表記までは確認できませんでした
  • ガラス飛散防止フィルム:CAINZブランドの「防災フィルム 窓ガラス用」は確認できました。JIS A 5759適合の明記は確認できませんでした
  • カセットこんろ:商品の取り扱いは確認できました。個別商品ページでのPSLPGマーク表記の有無は未検証です。

いずれも「規格に適合していない」という意味ではありません。通販ページの記載だけを見た範囲で読み取れなかった、というだけです。実物の箱やラベルには印刷されていることもあります。

ここは慎重に扱いたい部分です。労働現場で使う保護帽と、防災用の折りたたみヘルメットは、そもそも想定している用途も規格の枠組みも違う可能性があります。「国家検定合格品」を明示して売っている防災専門の販売店もあり、そちらと同列に語ることはできません。確かめたいなら、買う前に表示を読むしかない。それが次の仕分けにつながります。

品目は「店で完結する」「規格を確かめて買う」「そもそも別ルート」の3つに割れる

仕分けとは、品目ごとに「どこで買うのが理にかなうか」を買い物の前に決めておく作業のことである。カインズの防災グッズは、この3分類できれいに割れました。

防災の品目を買う場所の決め方で3つに振り分けた対応表。保存水・非常食と土のう・ブルーシートと家具固定・耐震マットは店で完結する、ヘルメット・頭巾と飛散防止フィルムは規格の表示を読んでから買う、大容量の簡易トイレは受注手配品なので通販で足すのが早い
品目 分類 カインズ公式での確認状況 買う前に確かめること 理由
長期保存水(5年保存) 店で完結する ○ 商品ページで確認 必要な本数(人数×日数) 重い。1回で運べる量に上限がある
非常食(アルファ米ほか) 店で完結する ○ 特集ページに商品名明記 加熱の要否と水の量 他社ブランド品。棚で現物を比べられる
簡易トイレ(5・10・30回分) 店で完結する ○ CAINZブランドで確認 合計回数が必要量に届くか 小容量パックは持ち帰りやすい
土のう・ブルーシート 店で完結する ○ CAINZブランドで確認 土砂を別に用意できるか かさばる。宅配より車が早い
家具固定ポール・耐震マット 店で完結する ○ CAINZブランドで確認 天井・壁の下地と家具の寸法 資材と工具を同じ店でそろえられる
カセットこんろ・ボンベ 店で完結する(表示は要確認) ○ 商品ページで確認 器具本体のPSLPGマーク ボンベはJIS S 2148の対象で制度が別
防災用折りたたみヘルメット 規格を確かめて買う △ 型式検定の表記は確認できず 合格表示の有無を自分の目で 用途の想定が製品ごとに異なる
防災頭巾 規格を確かめて買う △ 認定表記は確認できず 日本防炎協会の認定品かどうか 認定の有無が商品名に書かれる例がある
ガラス飛散防止フィルム 規格を確かめて買う △ JIS適合の明記は確認できず GI/GDの記号と厚み 窓と食器棚で必要な区分が違う
簡易トイレ(100回分) そもそも別ルート △ 商品ページに「受注手配品」表記 取り寄せ日数 常時店頭在庫とは限らない
段ボールベッド・簡易間仕切り そもそも別ルート △ 法人・自治体向け/CAINZ-DASH経由 個人で買えるチャネルかどうか 一般売り場とは別の流通

この表の一番右の列が、いちばん言いたいところです。「店で完結する」に入っている品目は、カインズが強いから入っているのではありません。重い・かさばる・家に取り付けるという性質のせいで、そもそも通販が苦手な品目だから、店が向いているのです。店ごとの得意分野を横並びで見たい場合は防災グッズはどこで買える?店別の得意分野マップと、売り場で確かめる法定表示もあわせてどうぞ。

公的な必要量に当てはめると、店で1回に買える量では届かない品目がある

必要量とは、国や自治体が家庭の備蓄の目安として公表している、人数と日数の掛け算のことである。ここは自分の頭で計算しないと意味がありません。

飲料水。内閣府「防災情報のページ」は「飲料水 一日一人3リットルを目安に、3日分を用意」と示し、南海トラフ地震のような広域災害では1週間以上の備蓄が望ましいとしています(2016年夏号・第83号/確認日2026-09-18)。農林水産省の「家庭備蓄ポータル」も「一人当たり1日3リットルの水が必要」「最低3日分として9リットルの備蓄が必要」と同じ数字を挙げ、広域災害なら1週間分を目安としています(確認日2026-09-18)。

携帯トイレ。東京都総務局「東京トイレ防災マスタープラン」は「1日5個×3日分×家族の人数=最低限の備蓄目安」とし、1週間分を推奨しています(確認日2026-09-18)。

1人1日の目安を4人家族に当てはめた対応表。飲料水3リットルは3日で36リットル・1週間で84リットル、携帯トイレ5回は3日で60回・1週間で140回、保存水の箱数は2リットル6本入りなら3箱と7箱

これを4人家族に当てはめます。水は1人1日3リットル×3日で9リットル、4人なら36リットル。1週間分なら1人21リットル、4人で84リットルになります。カインズで確認できた赤穂化成の備蓄水は2L×6本=12リットルですから、3日分で3箱、1週間分なら7箱。500ml×24本のケースも同じく12リットルなので、必要な箱数は変わりません。

数字だけ並べても実感が湧かないので、言い換えます。36リットルの水はおよそ36キロ、2リットルのペットボトル18本ぶんです。米袋(5キロ)を7つ買うのと同じくらいの重さだと思ってください。これを一度にカートへ載せて車まで運ぶのは、かなり本気の買い物になります。1週間分の84リットルとなれば、1回では諦めたほうが現実的でしょう。

誤解のないように付け加えると、5年保存の水はカインズの公式商品ページで確認できています。保存水は店で揃う側の品目です。引っかかるのは量ではなく重さのほうで、84リットルを一度に積んで帰る前提が無理なだけ。だから、店で運べるぶんを買って、残りを通販でまとめて届けてもらう。往復の回数が減るという、それだけの理由です。たとえばサーフビバレッジ 長期保存水は2Lペットボトル×6本入・保存期間5年と表示されています(Amazonの商品ページ表示、2026-09-18確認)。カインズで確認できた備蓄水と同じ2L×6本=12リットルの単位なので、さきほどの「3日分で3箱、1週間分なら7箱」という計算をそのまま流用できます。


携帯トイレも同じ要領で。4人家族の3日分は5回×3日×4人=60回分。1週間分なら5回×7日×4人=140回分です。カインズのCAINZブランドは5回分・10回分・30回分ですから、3日分は30回分を2パックで足ります。ところが1週間分の140回分となると、30回分を5パック買い足すことになる。ここで大容量の100回用に手が伸びるわけですが、その商品ページには「受注手配品」の表記がありました。

回数で足す、という考え方

簡易トイレは「セット」ではなく「回数」で数えると間違えません。家族の人数と日数を先に決め、合計回数を出してから、パックの組み合わせを考える。これだけで買いすぎも買い足りなさも減ります。

大容量を通販側で確保しておくなら、回数がそのまま商品名に入っているものが選びやすい。たとえばトイレの女神PREMIUM 150回分は、名前の時点で150回という数量が読み取れます。4人家族なら1週間分の140回をひとまず満たす数量です。店頭の小容量パックを日常の買い足しに使い、大容量は取り寄せに任せる、という分担ができます。

ちなみに、100均にも簡易トイレは並びます。どこまで代用できてどこから足りないのかは100均の防災グッズはどこまで足りる?で品目ごとに検証しています。

規格を確かめて買う品目は、通販でラベルの表記を先に読める

ラベルの表記とは、商品ページや箱に印刷された、規格名・認定名・型番などの文字情報のことである。店頭では箱を手に取れば読めますが、通販でも商品ページに書いてあれば、行く前に読める。順番が逆になるだけで、やることは同じです。

ヘルメットから。カインズで確認できたのはミドリ安全とトーヨーセフティーの折りたたみ型で、型式検定合格の表記は公式ページ上では確認できませんでした。同じ折りたたみ型でも、DICプラスチックの折りたたみヘルメット IZANO2のように広く流通している製品があります。どの製品を選ぶにせよ、判断の軸は同じです——製品またはその表示に、型式検定の合格表示があるかどうかを自分の目で確かめる。この記事で「合格品です」と断定することはしません。確かめるのは、かぶる人の役目です。

防災頭巾は、認定の有無が商品名に書かれていることがあります。大明企画のセーフティークッションSタイプ(90041)は、商品名そのものに「日本防炎協会認定品」と入っている例です。カインズの防災カテゴリには防災頭巾の区分がありましたが、個別商品の認定マーク表記までは確認できませんでした。商品名の時点で認定の有無が読める製品は、その一点において探しやすいと言えます。性能そのものについては、ここでは何も申し上げません。

浸水対策の土のうにも、確かめておくべき表示があります。カインズのCAINZブランドの土のうは袋であり、中身の土砂は自分で用意する前提です。マンションの上階や、庭に土が無い家では、この前提が崩れます。水で膨らむタイプなら土砂が要りません。

選ぶ前提として「土砂が要るのか要らないのか」は、商品ページの表示を読めば分かります。水で膨らむ吸水土のう(吸水ポリマー式・土砂不要)はAmazonの商品ページ表示で吸水ポリマー式・土砂不要とされていました(2026-09-18確認)。寸法や枚数は製品ごとに違うので、注文前にページで確かめてください。

家具の転倒防止には、器具の選び方そのものに公的な指針があります。東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」は、ストッパー式(または粘着マット式)とポール式など、性質の異なる器具を2種類組み合わせることで、単体で最も効果が高いL型金具に匹敵する効果が得られる、としています(確認日2026-09-18)。

組み合わせの片方、ポール式の例がアイリスオーヤマの家具転倒防止伸縮棒Mサイズ KTB-40Rです。型番で指定できるので、家具と天井のすき間の寸法を測ってから注文できます。

ポールだけでは組み合わせになりません。東京消防庁が示しているのは「性質の違う器具を2種類」ですから、もう片方に粘着マット式を足す必要があります。ポールが上から突っ張って倒れる向きを押さえるのに対し、粘着マットは家具の底面が滑って動き出すのを止める。押さえどころが違うから、2つで意味が出るという理屈です。

粘着マット式は耐震ジェル(粘着マット式)として各社から出ています。Amazonの商品ページ表示で粘着マット式であることが確認できます(2026-09-18確認)。商品説明に書かれた震度の数値については、ここでは触れません。壁や天井の下地からさかのぼって器具を決める手順は、家具の転倒防止器具はどれを選ぶ?L字金具・突っ張り棒・粘着マットを壁と天井の下地から決めるに整理してあります。

カインズで揃えるのが向かない人・当てはまらないケース

向かないケースとは、カインズという店の仕組みそのものが前提を満たさない状況のことである。4つ挙げます。

  • 店が近くにない人。展開は29都道府県です(2026年2月末時点)。残る18県では、そもそも来店という選択肢が成立しません。通販は使えますが、そうなると「重い物を車で持ち帰れる」という最大の利点が消えます。
  • 車が使えない人。水36リットルや土のうを電車と徒歩で持ち帰るのは現実的ではありません。この場合は宅配に任せて、店では軽い物だけを買うほうが合理的です。
  • 規格の表記を先に確認したい人。型式検定、防炎製品認定、JIS A 5759については、公式の商品ページ上で表記を確認できませんでした。売り場で箱を手に取れば読める可能性はありますが、「行ってから分かる」状態を避けたいなら、表示が書かれているページで注文したほうが早い。
  • 大容量パックを今日買いたい人。100回用の簡易トイレには「受注手配品」の表記がありました。段ボールベッドや簡易間仕切りも、法人・自治体向けまたはCAINZ-DASH経由です。急ぐ買い物には向きません。

では、どこで買えばいいのか。衣類や作業用の装備ならワークマンの防災グッズで揃うもの・揃わないもの、室内の家具や収納まわりならニトリの防災グッズで揃うものと揃わないものが近い守備範囲です。常備薬や衛生用品はドラッグストアで揃う防災の備えのほうが早く、しかも普段の買い物のついでに回せます。

1店で完結させようとしない

防災グッズは品目ごとに「向いている売り場」が違います。カインズが向くのは重い物・かさばる物・家に取り付ける物。そこだけを任せて、残りは別の店と通販に振る。この分け方のほうが、結果として早く揃います。

カインズの防災グッズについてよくある質問

よくある質問とは、ここでは調査の途中で前提が食い違っていた点を、そのまま問いの形に直したものである。

Q. カインズのプライベートブランドは「くらしにプラス」ですか?

いいえ。「くらしにプラス」はエステー株式会社の製品ブランドで、カインズとは別の会社のものです。カインズのプライベートブランドは社名と同じ「CAINZ」で、2023年9月14日の公式プレスリリースにより、CAINZほか8つのプロダクトブランド体制に再編されています(確認日2026-09-18)。防災売り場のオリジナル商品も「CAINZ」表記です。

Q. カインズの防災用ヘルメットは国家検定の合格品ですか?

公式の商品ページ・カテゴリページを見た範囲では、「国家検定」「型式検定合格」の表記は確認できませんでした(確認日2026-09-18)。これは合格していないという意味ではなく、通販ページの記載からは読み取れなかったというだけです。

労働現場向けの保護帽と防災用の折りたたみヘルメットは、想定用途も規格の枠組みも異なる可能性があります。確かめたい場合は、製品またはその表示に検定合格の表示があるかを直接見てください。

Q. カセットボンベにPSLPGマークは付いていますか?

PSLPGマークは液石法にもとづく表示制度で、対象はカートリッジガスこんろ等の「器具」本体です。カセットボンベ(燃料容器)そのものはJIS S 2148(カセットこんろ用燃料容器)の対象であり、PSLPGマークの直接の対象ではありません(経済産業省/岩谷産業公式、確認日2026-09-18)。売り場で確かめるなら、こんろ本体の表示を見るのが筋です。

Q. 100回分の簡易トイレは店頭で買えますか?

商品ページには「受注手配品」の表記がありました(確認日2026-09-18)。全店の店頭に常時在庫があるかどうかは確認できていません。急ぐ場合は在庫を問い合わせるか、別の入手経路を併用してください。

Q. カインズはベイシアの子会社ですか?

カインズ公式「ベイシアグループについて」は、ベイシアグループを「ベイシア、カインズなど物販チェーン5社を中心に35社からなる企業集団」と説明しています(確認日2026-09-18)。親会社・子会社という表現は使われていません。

まとめ:今日やることは1つ

今日やることとは、買い物に出る前に一度だけ済ませておく確認作業のことである。カインズに向かう前に、次の3ステップを紙かスマホのメモで終わらせてください。

  1. 人数と日数を決めて、合計量を書き出す。飲料水は1人1日3リットル×日数×人数、携帯トイレは1日5個×日数×人数(内閣府・農林水産省・東京都、確認日2026-09-18)。4人家族の3日分なら水36リットル、トイレ60回分です。
  2. その合計量を「1回で運べるか」で仕分ける。運べる分だけを買い物リストに残し、運べない分は通販に回します。土のう、ブルーシート、家具固定の資材は店の側へ。
  3. 規格を確かめたい品目だけ、先にページで表示を読む。ヘルメットの型式検定、防災頭巾の防炎製品認定、フィルムのJIS A 5759。読めてから買うか、店で箱を見てから買うかを決めます。

この3つを終えてから店に行くと、売り場で迷う時間がほとんど無くなります。とくに2番目の仕分けは、車の積載量という物理的な制約を先に認めてしまう作業なので、買い物が一度で終わらないことを織り込めます。家具まわりだけ先に片づけたいなら、家具の転倒防止器具の選び方を読んでから下地を確認しに行くのが早道です。

同じ「その店で何が揃うか」を別の業態で確かめた記事もあります。ワークマンの防災グッズで揃うもの・揃わないもの|公式の防災特集と公的リストで線引きするは身を守る装備の側から、ガラス飛散防止フィルムの選び方|JIS A 5759の記号と厚みで、窓と食器棚を貼り分けるは規格の読み方から線を引いています。

参考・出典

  • カインズ公式企業サイト「会社概要」 https://www.cainz.co.jp/corporate/overview/ (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式企業サイト「数字で見るカインズ」 https://www.cainz.co.jp/about/numbers/ (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式「ベイシアグループについて」 https://www.cainz.co.jp/about/aboutbeisia.html (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式プレスリリース(2023-09-14付、プロダクトブランド再編) https://www.cainz.co.jp/news/6153/ (確認日2026-09-18)
  • エステー株式会社 公式ブランドサイト「くらしにプラス」 https://products.st-c.co.jp/plus/ (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式通販サイト 防災特集「地震から身を守るために日頃から備えよう」 https://www.cainz.com/contents/garden-tool/earthquake.html (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式通販サイト 防災特集「気づいた時が、備え時!カインズのおすすめ防災グッズ」 https://www.cainz.com/contents/garden-tool/bousai_catalog.html (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式通販サイト 防災カテゴリ https://www.cainz.com/c/cbousai10/ (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式通販サイト 商品ページ(5年保存 立山の天然水 500ml×24本) https://www.cainz.com/g/5000000097777.html (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式通販サイト 商品ページ(赤穂化成 備蓄水) https://www.cainz.com/g/4901291991496.html (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式通販サイト 商品ページ(抗菌消臭 防災トイレ 100回用) https://www.cainz.com/g/4901099051347.html (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式通販サイト 防災ヘルメットのカテゴリページ https://www.cainz.com/search/?category=tr_s06014487 (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式通販サイト 商品ページ(カセットコンロ アイ・コンロ スリム IW-D) https://www.cainz.com/g/4549509613091.html (確認日2026-09-18)
  • カインズ公式通販サイト 商品ページ(アイ・コンロ専用ガスボンベ 3本組) https://www.cainz.com/g/4936695714433.html (確認日2026-09-18)
  • 公益社団法人産業安全技術協会「保護帽の型式検定の手引き」 https://www.tiis.or.jp/dl/?fl=%2Fjpn%2F%E6%A4%9C%E5%AE%9A%2F%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E5%B8%BD%2F08hogobou_20230116.pdf (確認日2026-09-18)
  • 厚生労働省告示(昭和50年労働省告示第66号) https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=74066000&dataType=0&pageNo=1 (確認日2026-09-18)
  • 公益財団法人日本防炎協会「協会について」 https://www.jfra.or.jp/home/about.html (確認日2026-09-18)
  • 経済産業省「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律の概要」 https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/ekiseki/act_outline.html (確認日2026-09-18/直接閲覧はHTTP 403のため検索結果に表示された原文引用を採用)
  • 岩谷産業公式「PSLPGマークについて」 https://www.iwatani.co.jp/jpn/consumer/products/cg/useful/pslg/ (確認日2026-09-18)
  • 日本規格協会 JIS A 5759「建築窓ガラス用フィルム」書誌情報 https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+A+5759:2024 (確認日2026-09-18)
  • 東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/learning/elib/kagutenhandbook.html (確認日2026-09-18)
  • 内閣府「防災情報のページ」広報誌 平成28年夏号(第83号) https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h28/83/special_03.html (確認日2026-09-18)
  • 農林水産省「家庭備蓄ポータル」 https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/imadoki/imadoki02_10.html (確認日2026-09-18)
  • 東京都総務局「東京トイレ防災マスタープラン」関連ページ https://www.koho.metro.tokyo.lg.jp/2025/09/01-1.html (確認日2026-09-18)
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この記事を書いた人

登山が趣味の会社員。山で非常食を食べてきた経験から「食べ慣れないものは災害時つらい」と実感し、家庭の備蓄を見直し中です。実際に買って食べたものだけ「おすすめ」と書きます。失敗も隠しません。

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