介護食の備蓄はどう選ぶ?UDF4区分のかたさの数値と、常温保存できる製品の比べ方

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

かむ力や飲み込む力が落ちた家族がいる家では、アルファ米と乾パンをそろえただけでは備蓄が完成しません。目印になるのは、パッケージのUDF(ユニバーサルデザインフード)の区分表示です。区分1から4まであり、数字が大きいほどやわらかい。しかもこの区分は雰囲気で決まっているのではなく、かたさの上限値が N/m²(ニュートン毎平方メートル)という単位で決められています。

そして、店頭で目にする物差しはUDFだけではありません。農林水産省の「スマイルケア食」、医療・介護の現場で使われる学会分類2021。この3つが並んで存在していて、それぞれ決めている団体も、規定している中身も違います。ここを整理しないまま「やわらかそうなレトルト」を集めると、いざというときに家族が食べられない物が棚に並ぶ——という取り違えが起きます。

この記事は、規格の数値そのものと、常温で保存できる製品のメーカー横断の比べ方を扱います。何日分そなえるかという必要量の計算は、高齢者の防災の備え|持病の薬は何日分そなえるか、介護用品と食事の量の決め方の側で扱っているので、そちらへ委ねます。

この記事でわかること

  • UDF4区分のかたさ上限値と粘度下限値(規格の数値そのもの)
  • UDF・スマイルケア食・学会分類2021という3つの物差しの違いと、パッケージでの見え方
  • 常温保存できる介護食を、賞味期限・常温可否・加熱の要否で横並びに比べる方法
  • とろみ調整食品や栄養補助飲料を、備蓄としてどう組み合わせるか
目次

アルファ米と乾パンだけでは、かむ力が落ちた家族の分が足りない

一般的な非常食とは、常温で長期保存でき、水や加熱の手間を最小限にして食べられることを優先して設計された食品です。乾かす、圧縮する、水分を抜く。保存性を上げる工夫は、たいてい食品を「かたく」「まとまりにくく」する方向に働きます。

この点は、行政の資料にも記録が残っています。内閣府(防災担当)の「福祉避難所の確保・運営ガイドライン」(平成28年4月策定・令和3年5月改定)は、東日本大震災における仙台市の事例として、次のように記しています。

通常配給されるアルファー米や乾パんは、特に高齢者や嚥下に障害を持つ方々にとっては、非常に食しにくいものであった

(内閣府「福祉避難所の確保・運営ガイドライン」より・原文表記のまま)

この記述は、当サイトではHTML転載版で確認したもので、内閣府の原典PDFとの直接照合は済んでいません(2026-09-04確認時点)。原典PDFはテキスト抽出ができず、文字列としての突き合わせができませんでした。引用の扱いには、その前提を添えておきます。

公的な支援物資の想定ですら、こう書かれている。つまり家庭の備蓄でも、同じ棚に「みんなの分」と「やわらかい物が必要な人の分」を分けて置いておく必要がある、ということです。

親と同じ食卓についたとき、自分だけ普通に食べているのが少し気まずい——そういう場面は、日常でも起こります。停電や断水でメニューの選択肢が減れば、その差はもっと露骨になる。逆に言えば、合う物さえ選んでおけば、非常時でも同じ食卓が成立します。選択肢が無いのではなく、選び方の目印を知らないだけ、という話です。

なお、主食側の備えについては無洗米は備蓄に向く?断水中に研ぎ水が浮く量と、家庭で保存できる期間の目安で扱っています。やわらかく炊く前提の米をどう持つか、という視点でも読めます。

パッケージで見分ける物差しは3つある

食形態の物差しとは、食品のかたさや粘度を段階に分けて、パッケージ上で見分けられるようにした表示の仕組みです。日本で流通している介護食には、性格の違う3つが並存しています。

名称 決めているのは誰か 何を規定しているか 表示のされ方
UDF(ユニバーサルデザインフード) 一般社団法人 日本介護食品協議会(2002年4月設立) かたさ・粘度の数値基準による4区分。とろみ調整食品は区分番号を付けず機能要件のみ 商品パッケージにUDFマークと区分名(容易にかめる/歯ぐきでつぶせる/舌でつぶせる/かまなくてよい)
スマイルケア食 農林水産省 青=栄養補給が必要な人向け/黄=噛むことに問題がある人向け(そしゃく配慮食品のJAS適合品に限る)/赤=飲み込むことに問題がある人向け 青・黄・赤の3色の識別マーク。小売店等での商品選びに使う早見表(PDF)も公開
学会分類2021(嚥下調整食分類2021) 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 コード0(0j/0t)・1j・2-1/2-2・3・4の5段階7区分。原則として形態のみを規定し、量・栄養成分は対象外 市販パッケージの表示というより、医療・介護の現場で食事内容を共通の言葉にするための分類

つまりどういうことか。UDFは「棚で選ぶための表示」、学会分類2021は「専門職どうしが食事内容を言い合うための共通語」で、役割が別なのです。スマイルケア食はその中間で、国の側から「この人にはこの色」という入口を示す仕組みになっています。

UDFと学会分類2021の対応関係については、学会の公式マニュアルにUDFへの言及がある一方で、当サイトでは原文を直接確認できませんでした(PDFの文字が機械的に抽出できず、2026-09-04確認時点)。二次情報として、森永乳業クリニコが学会誌を出典に整理した対応表があり、そこではコード0j・1j・2-1・2-2がUDF「かまなくてよい」、コード3がUDF「舌でつぶせる」、コード4がUDF「舌でつぶせる」から「容易にかめる」の一部にあたる、と整理されています。当サイトが確認できたのはこの経由の整理までで、学会原文そのものではありません。

買い物のときに実務上いちばん役に立つのは、やはりUDFです。区分名がそのままパッケージに印刷されているので、店頭でも通販の商品画像でも確認できます。

UDFの4区分は「かたさの数値」で決まっている

UDF(ユニバーサルデザインフード)とは、日本介護食品協議会が定めた、かたさと粘度の数値基準によって食品を4段階に分けた自主規格です。区分1が最もかたい物まで許容し、区分4が最もやわらかい。ここが、多くの解説記事が「区分の意味」までで止まってしまう部分です。実際には、上限値が数字で決まっています。

区分 区分名 かたさ上限値 粘度下限値 かむ力の目安 飲み込む力の目安
1 容易にかめる 5×105 N/m² 記載なし かたいものや大きいものは食べづらい 普通に飲み込める
2 歯ぐきでつぶせる 5×104 N/m² 記載なし ものによっては食べづらいことがある ものによっては飲み込みづらいことがある
3 舌でつぶせる ゾル 1×104/ゲル 2×104 N/m² ゾル 1500 mPa・s 細かくてやわらかければ食べられる 水やお茶が飲み込みづらいことがある
4 かまなくてよい ゾル 3×103/ゲル 5×103 N/m² ゾル 1500 mPa・s 固形物は小さくても食べづらい 水やお茶が飲み込みづらい

出典: 日本介護食品協議会「UDF区分策定の経緯」(2026-09-04確認時点)

数字が並ぶと身構えますが、読み方は単純です。区分1のかたさ上限は 5×105、区分4(ゲル)の上限は 5×103区分1と区分4では、許されるかたさの上限が100倍違うことになります。区分が1つ下がるごとに、おおむね桁が1つ落ちていく設計です。

言い換えると、区分2と区分3の間にも2〜5倍の開きがある(ゾル・ゲルどちらの基準かで変わります)。「やわらかそうだから、たぶん大丈夫」で1区分ずらすと、体感としてはかなり大きな差になり得る、ということです。棚に並べるときは、区分名まで含めてメモしておくと後で迷いません。

もうひとつ。区分3と4には粘度の下限値(ゾル 1500 mPa・s)が定められています。やわらかければよいのではなく、ばらけずにまとまることも規格の一部になっている、という意味です。飲み込みやすさは「かたさ」と「まとまり」の両方で見る、という考え方がここに現れています。

とろみ調整食品には、区分番号が付きません。UDFでは「食物に添加することにより、あるいは溶解水量によって区分1〜4に該当する物性に調整することができること」という機能要件だけが規定されています(同ページ・2026-09-04確認時点)。つまり、とろみ調整食品は「区分◯の食品」ではなく、「区分◯の物性に寄せるための道具」という位置づけです。

ここは必ず押さえてください。UDFの区分は食品の物性(かたさ・粘度)についての規格であって、人の摂食嚥下能力を医学的に判定するものではありません。家族が実際にどの区分の食品を食べられるかは、主治医・歯科医師・言語聴覚士・管理栄養士に相談して決めてください。農林水産省のスマイルケア食のページにも、気になることがあれば専門職(医師・歯科医師・管理栄養士等)に相談するよう明記されています(2026-09-04確認時点)。この記事は、店頭や通販で表示を見分けるための情報を整理したものです。

そなえぐらし管理人
「やわらかいごはん」と書いてある物は家にあっても、それが区分いくつなのかは表示を見るまで分からない。ここが、備蓄の棚でいちばん抜けやすいところです。

常温で保存できる介護食は、賞味期限と加熱の要否で比べる

常温保存できる介護食とは、レトルトパウチやカップ、缶詰などに詰めて加熱殺菌し、冷蔵庫を使わずに保存できるようにした食品です。備蓄として成立するかどうかは、区分だけでなく「どれだけもつか」「温めずに食べられるか」で決まります。停電中に加熱が必要な物ばかりだと、棚にあっても出せません。

各メーカーの公式発表を、確認できた範囲で横並びにしました。確認できなかった欄は空白にせず「未確認」と書いています。

社名 ブランド UDF区分の展開 賞味期限 常温保存 加熱の要否
キユーピー株式会社 やさしい献立 4区分すべて。賞味期間を延長した31品の内訳は、容易にかめる4/歯ぐきでつぶせる4/舌でつぶせる13/かまなくてよい10 全52品中31品を19カ月→25カ月に延長(2022年8月23日発表)。残りは19カ月 可(全品レトルト・カップ) 不要(そのまま食べられる)
アサヒグループ食品株式会社 まんぷく日和(2025年9月29日に「バランス献立」から刷新) 4区分すべて。全37アイテムの内訳は、容易にかめる2/歯ぐきでつぶせる10/舌でつぶせる12/かまなくてよい13 360日 未確認(2026-09-04確認時点。商品ページにアクセスできず個別に確認できませんでした)
Umios株式会社(2026年3月1日に「マルハニチロ」から社名変更) メディケア食品 4区分すべて 商品により異なるため、パッケージ表示で個別に確認 可(パウチ・缶詰・びん詰) 未確認(2026-09-04確認時点。商品により異なり、個別に確認できませんでした)
株式会社 明治 メイバランス Miniカップ UDF区分の表示なし(栄養補助飲料。UDF区分つきのやわらか食のラインが同社にあるかは未確認・2026-09-04確認時点) 製造後1年 不要(そのまま飲用。電子レンジを使う場合は別容器に移し替えが必要)

各社の公式発表より(2026-09-04確認時点)。比較のために事実を引用したもので、特定商品の推奨ではありません。

この表で先に効いてくるのは、賞味期限の差です。25カ月は約2年1カ月、360日は約1年。同じ棚に置いても、入れ替えの周期が倍近く違うということになります。長い方に合わせて点検日を決めると、短い方が静かに切れます。

賞味期限の長さは、区分の選択とは独立に効いてきます。区分が合っていても、点検の周期が合っていなければ棚は回らない。銘柄をそろえるときは、区分ごとに「いちばん短い賞味期限」をメモしておくと、入れ替えの基準日が1つに決まります。

もうひとつ、社名とブランド名の「いま」も押さえておくと、検索でつまずきません。アサヒグループ食品の介護食は2025年9月29日付で「バランス献立」から「まんぷく日和」へ刷新され、マルハニチロは2026年3月1日付でUmios株式会社へ社名変更しています(メディケア食品の公式サイトも新ドメインへ301リダイレクト済み・2026-09-04確認時点)。旧名で書かれた記事や通販ページはまだ残っているので、同じ商品を二重に探してしまうことがあります。

温めずに食べられるかどうかの見分け方そのものは、介護食に限った話ではありません。一般のレトルトでの確認手順はレトルト食品の備蓄|温めずに食べられる商品の見分け方と賞味期限1〜5年の使い分けにまとめてあります。アレルギー表示と併せて確認したい場合はアレルギー対応の非常食|表示の確認手順と、家族の分を自分で備える考え方が近い作業です。

備えるときに一緒に決めることが3つある

とろみ調整食品とは、飲み物や食べ物に混ぜて粘度を高めるための粉末状の食品です。介護食の備蓄では、区分のついたレトルトだけでなく、この手の「調整するための物」と「飲むタイプの物」をどう持つかまで決めておくと、棚が実際に機能します。

  • とろみ調整食品は、保存性の面では備蓄に組み込みやすい——ニュートリー「トロメリン顆粒」は常温保存が可能で、賞味期限は製造日より2年(2026-09-04確認時点)。ただしどのくらいの濃度で使うかは、必ず主治医や管理栄養士・言語聴覚士の指示に従ってください。この記事では使用量には踏み込みません。
  • 栄養補助飲料を併用の枠として持つ——明治「メイバランス Miniカップ」は常温保存が可能で、製造後1年、そのまま飲用できます(2026-09-04確認時点)。UDF区分の表示はないため、区分つきの食事の代わりではなく、食が細ったときの補いという位置づけです。
  • ローリングストックで区分ごとに回す——常温品でも1年から2年程度で入れ替えが必要です。「介護食の棚」を特別扱いすると忘れるので、ふだんの食事に混ぜて消費し、買い足す形にする。

栄養の偏りについても一言だけ。高齢者のたんぱく質推奨量は、男性65歳以上で60g/日、女性65歳以上で50g/日とされています(「日本人の食事摂取基準(2025年版)」準拠と明記された健康長寿ネットの二次情報。厚生労働省の原典PDFはテキスト抽出ができず、当サイトでは直接照合できていません・2026-09-04確認時点)。主食中心の備蓄で何が足りなくなるかは非常食で足りなくなる栄養はたんぱく質と野菜|公表値で見る主食だけの備蓄の穴に整理してあります。

飲むタイプの備蓄を「開封後どうするか」「温めてよいか」までメーカー公表値で確かめる考え方は、液体ミルクは備蓄になる?開封後・温め方・保存の条件をメーカー公表値で確かめると同じ手順です。

介護食の備蓄で最初に決めるのは、品数ではなく「家族が食べられる区分」と「温めずに出せるかどうか」の2つ。この2つが決まってから、賞味期限の長さで銘柄を絞り込むと、棚が破綻しません。何日分そなえるかという量の設計は、高齢者の防災の備え|持病の薬は何日分そなえるか、介護用品と食事の量の決め方で扱っています。

そなえぐらし管理人
非常時だけの特別な棚を作ると、たいてい忘れます。ふだんの夕食に1品混ぜてしまうのが、いちばん続く方法でした。

この記事が当てはまらないケース

ここまでは「市販のパッケージ表示を手がかりに、家庭で常温品を備える」という前提で書いています。次のような場合は、この前提の外です。

  • 経管栄養(胃ろう・経鼻など)を利用している——製品の選定も投与の方法も医療の管理下にあります。市販の区分表示で選ぶ話ではありません。
  • 医師や管理栄養士から食事の形態・内容について具体的な指示が出ている——指示が優先です。指示の内容と市販品の区分が対応するかどうかも、専門職に確認してください。
  • 持病により、たんぱく質・塩分・水分などに制限がある——かたさの区分だけで選ぶと、制限の側で外れます。
  • 食物アレルギーがある——区分表示とアレルギー表示は別の確認作業になります。

いずれの場合も、備蓄として何を何個置くかを含めて、かかりつけの専門職に相談したうえで決めるのが確実です。

よくある質問

Q. UDFマークがない商品は、介護食の備蓄に使えませんか。
A. 使えないという意味ではありませんが、かたさや粘度が規格の数値に沿っているという保証はありません。UDFは日本介護食品協議会の自主規格のため、参加していない事業者の商品にはマークが付かない仕組みです。備蓄の中心はUDF表示のある物で組み、表示のない物は「たまたまやわらかい物」として扱いを分けておくと、判断がぶれません。

Q. スマイルケア食のマークとUDF区分、どちらを見ればいいですか。
A. 役割が違うので、両方あってかまいません。スマイルケア食は農林水産省の仕組みで、青(栄養補給が必要な人向け)・黄(噛むことに問題がある人向け/そしゃく配慮食品のJAS適合品に限る)・赤(飲み込むことに問題がある人向け)の3色で入口を示します。UDFは日本介護食品協議会の規格で、かたさの数値まで決まっている。店頭で細かく比べるならUDF区分、そもそもどの方向の食品を探すかを決めるならスマイルケア食、という使い分けが実務的です。スマイルケア食は2026-09-04確認時点で運用中で、廃止や見直しの告知は出ていません。

Q. 介護食は何日分そなえればいいですか。
A. 量の決め方は本記事の範囲外です。1日に食べる回数と日数から積み上げる手順を高齢者の防災の備え|持病の薬は何日分そなえるか、介護用品と食事の量の決め方にまとめてあるので、そちらを使ってください。この記事は「どの区分の、どの保存条件の物を選ぶか」を担当しています。

Q. とろみ調整食品も一緒に備えるべきですか。
A. ふだん使っているなら、備蓄にも入れておく価値はあります。常温保存が可能で賞味期限も長い製品があり、例えばニュートリー「トロメリン顆粒」は常温保存可・賞味期限は製造日より2年です(2026-09-04確認時点)。ただし、どの飲み物にどれだけ使うかは専門職の指示に従ってください。この記事では使用量の目安は示しません。

Q. 「バランス献立」で探しても見つからないのはなぜですか。
A. アサヒグループ食品の介護食ブランドは、2025年9月29日付で「まんぷく日和」に刷新されています(全37アイテム・賞味期限360日・2026-09-04確認時点)。同様に、メディケア食品を展開していたマルハニチロは2026年3月1日付でUmios株式会社へ社名変更しました。旧名で書かれた情報がまだ残っているため、新旧の名前を両方控えておくと探しやすくなります。

かたさの区分が決まったら、あとは主食・おかず・汁物をどう組み合わせるかです。種類ごとの特徴と選び方は非常食のおすすめはどれ?種類別の選び方まとめ【保存版】にまとめてあります。家族の中で食べられる物が違う家では、同じ棚に2系統を並べておくと入れ替えがしやすくなります。

介護食以外も含めて、非常食全体をどう組むかは非常食のおすすめはどれ?種類別の選び方まとめ【保存版】で種類ごとに整理しています。家族の分と自分の分を同じ棚で設計するときの土台になります。

まとめ|今日やることは1つ

今日やることは1つだけです。台所の棚にあるレトルト食品を出して、UDFマークと区分名が印刷されているかを見る。それだけで、いまの備蓄が「かたさの物差しに乗っているか」が分かります。

区分1と区分4では、かたさの上限が100倍違う。数字で決まっているからこそ、パッケージの表示を見れば自分で確かめられます。合う物を選べば、非常時でも同じ食卓に並べられる——それがこの記事の要点です。

  1. いま家にあるレトルトのパッケージを見る——UDFマークと区分名(容易にかめる/歯ぐきでつぶせる/舌でつぶせる/かまなくてよい)が印刷されているかを確認します。無ければ「区分不明」として別に分けておく。
  2. 家族に合う区分を専門職に相談して決める——主治医・歯科医師・言語聴覚士・管理栄養士に、いまの食事内容とあわせて確認します。区分は食品の物性の規格なので、人の状態の判定は必ず専門職に委ねてください。
  3. 区分が決まったら、賞味期限と加熱の要否で銘柄を絞る——常温保存が可能で、温めずに食べられる物を優先。賞味期限の短い物から順に、ふだんの食事で回して入れ替えます。

参考・出典

  • 一般社団法人 日本介護食品協議会「UDF区分策定の経緯」 https://www.udf.jp/about_udf/section_01.html (2026-09-04確認)
  • 農林水産省「スマイルケア食(新しい介護食品)」 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/seizo/kaigo.html (2026-09-04確認)
  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食分類2021」 https://www.jsdr.or.jp/doc/classification2021.html (2026-09-04確認)
  • 森永乳業クリニコ「学会分類以外の食形態の分類について」(学会分類2021とUDFの対応関係の二次情報として参照) https://www.clinico.co.jp/columns/carefood003/ (2026-09-04確認)
  • 内閣府(防災担当)「福祉避難所の確保・運営ガイドライン」(平成28年4月策定・令和3年5月改定)※HTML転載版で内容を確認、原典PDFとの直接照合は未了 https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/shinsai/1604hinanjo_hukushi_guideline.html (2026-09-04確認)
  • キユーピー株式会社 ニュースリリース(2022年8月23日「やさしい献立」賞味期間延長) https://www.kewpie.com/newsrelease/2022/2674/ (2026-09-04確認)
  • アサヒグループ食品株式会社「ハレの日、アサヒ」(介護食ブランド「まんぷく日和」紹介) https://harenohi.asahigroup-japan.co.jp/eat/2025/09/05/2-18/ (2026-09-04確認)
  • Umios(旧マルハニチロ)ニュースリリース(社名変更) http://www.maruha-nichiro.co.jp/corporate/news_center/news_topics/2025/03/24.html /メディケア食品 https://www.medicare.umios.com/about/ (2026-09-04確認)
  • ニュートリー株式会社「トロメリン顆粒」商品ページ https://www.nutri.co.jp/products/tr_granule/index.html (2026-09-04確認)
  • 株式会社 明治「メイバランス Miniカップ」商品ページ https://www.meiji.co.jp/meiji-eiyoucare/products/nutritionfood/meibalance_mini/detail.html (2026-09-04確認)
  • 公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット」高齢者の食事摂取基準(「日本人の食事摂取基準(2025年版)」準拠。厚生労働省の原典PDFとの直接照合は未了) https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/koureisha-shokuji/koureisha-sesshu-kijun.html (2026-09-04確認)

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この記事を書いた人

登山が趣味の会社員。山で非常食を食べてきた経験から「食べ慣れないものは災害時つらい」と実感し、家庭の備蓄を見直し中です。実際に買って食べたものだけ「おすすめ」と書きます。失敗も隠しません。

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