防災グッズはどこで買える?店別の得意分野マップと、売り場で確かめる法定表示

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防災グッズは、ホームセンター・家電量販店・100円ショップ・3COINS・ドン・キホーテ・無印良品やニトリ・コストコ・通販で買えます。どこが向くかは、いつまでに要るのか、一度にそろえるのか、実物を見たいのかで変わります。急ぐなら近くの店で5品目に絞る。一度にそろえるならセットを土台に足す。少しずつなら日用品の買い物に混ぜる。買い方が決まれば、行く店もほぼ決まります。

あなたの状況 向く買い場所 先に決めること
急いでいる(今日・明日に要る) いちばん近い実店舗(ホームセンター、家電量販店、ドン・キホーテなど) 水・食料・あかり・電池・簡易トイレの5点に絞る。比較はあとで
一度にそろえたい 防災セットを1つ(通販、ニトリ、コーナン、家電量販店の通販) セットは持ち出し用。家に置く水・食料・トイレは別に足す
少しずつそろえたい 100円ショップ、3COINS、無印良品 消耗品から1品目ずつ。まず家にある物を数える
実物を見てから買いたい ホームセンター、家電量販店、ニトリや無印良品の店舗 リュックの背負い心地、ランタンの明るさ、靴のサイズ
水などの重い物を買いたい 通販、ケース販売のある店 置き場所と受け取る日
家族の分を大容量で買いたい コストコ(会員制)、通販 期限までに家族で使い切れる量か

量が決まっていないと、どの店でも買いすぎか買い足りないかのどちらかになります。1人の3日分は水9L・9食・トイレ15回が目安で、人数別の数は備蓄3日分のリストは何をいくつ?水9L・9食・トイレ15回を人数別にで出せます。

目次

一度にそろえたいなら、防災セットを土台にして足す

防災セットとは、避難のときに持ち出す品をリュックにまとめた商品のことです。何が要るか分からない、という最初の壁を越えるには向いています。買える場所も多く、ニトリには「防災用品30点 リュックセット」、コーナンには「防災バッグ 避難用アイテム30点入り」、ヤマダウェブコムには避難リュックセットがあります。コストコの公式オンラインにも、食品付きの防災リュックセットが載っています(在庫切れの時期もあります)。

ただ、セットは家族の人数や持病、ペットの有無までは織り込めません。ニトリの公式特集も、一時避難向けのセットに加えて非常食や保存水、携帯トイレ、防災ラジオを備蓄しておくことをすすめ、備蓄の目安を3日分としています。市販セットの中身の見比べ方は防災セットのおすすめはどれ?市販セットの中身を1点ずつ検証する選び方にまとめました。

持ち出し用の1セットを通販で用意するなら

Defend Future 防災セット 1人用 Relief2 は、防災士が開発した37種類40点の持ち出し用セットで、大人1人の3日分を想定しています。全部詰めて約5.4kg、約22Lのリュックには空きが約2/3残ります。公式の価格は税込14,800円が目安で、全国一律送料無料です(2026年11月3日確認)。リュックに詰めずに届くので、中身を手に取りながら自分で詰めます。

保存水は計2L、非常用トイレは3枚です。持ち出し用としては合いますが、在宅の3日分(1人で水9L・9食・トイレ15回)にはなりません。家に置く分は別に用意します。

防災グッズなら【ディフェンドフューチャー】

防災グッズの買い場所は、売り場の得意分野で決まる

売り場の得意分野とは、その店がふだん扱っている商品カテゴリの延長線上に、防災コーナーの品ぞろえが伸びていく性質のことです。防災用品という独立したジャンルがあって各社が同じ棚を作っている、のではありません。園芸と資材を売る店の防災コーナーには土のう袋が並び、テレビと冷蔵庫を売る店の防災コーナーにはポータブル電源が並びます。当たり前のようでいて、この当たり前を先に理解しておくと、買い回りの回数がはっきり減ります。

つまりどういうことか。「防災グッズ売り場」を探すのをやめて、「うちに足りない品目は、どの業態の延長にあるか」を先に決める、ということです。簡易トイレが欲しいなら衛生用品と資材の店。停電時のあかりが欲しいなら電気製品の店。1週間ぶんの水が欲しいなら、運んでくれる店。

振り分けは4つです。家具の転倒防止や窓の飛散防止のような住宅の物理対策はホームセンター、電源と情報は家電量販店、消耗品と小物は100円ショップ、重い物と大きい物は通販。1か所で全部はそろわないので、足りない品目をこの4つに分けてから店を決めます。

下の表は、各社の公式サイトに載っている品目を売り場ごとに並べたものです(2026年11月3日確認)。棚の品ぞろえは店ごとに違うので、数が決まっている日は行く前に在庫を確かめてください。

防災グッズの売り場ごとの得意分野を、ホームセンター・家電量販店・100円ショップ・通販の4業態と扱う品目で対応させた図
売り場 公式に載っている主な品目 買うときの見どころ
カインズ 非常食・保存水、非常用トイレ、レスキューシート、転倒防止ポール、防災フィルム、消火器、住宅用火災警報器、土のう、ランタン 店の商品を取り置ける「CAINZ PickUp」がある
コーナン 転倒防止、消火器・火災警報器、電池・ランタン・ラジオ・ポータブル電源、土のう袋、携帯トイレ、防災バッグ、ペット用品 地震・台風豪雨・避難の入口から探せる
コメリ 地震・台風・水害・火災・避難・食料・電源・灯り・復旧・地域の10分野。大型テントや救助工具も 家の備えから地域の備えまで1つの特集
ドン・キホーテ 情熱価格の単1〜単4アルカリ乾電池、モバイルバッテリー、除菌ウェットティッシュ、不織布マスク 取り扱いと価格は店舗ごとに異なる場合がある
ダイソー 簡易トイレ、非常用給水バッグ、緊急簡易ブランケット、災害備蓄用ライト、耐震マット、圧縮タオル 1回分や少量の単位で足せる
3COINS SOBANIの家庭用緊急トイレ15個セット、2WAYライト、防災シャワーバッグ、圧縮バスタオル、防災スリッパ 「一部店舗限定」「WEB限定」の品がある
ヤマダウェブコム 避難セット、懐中電灯、乾電池、手回し充電ラジオ、水電池、土のう袋、排水ポンプ、発電機 電源と情報の機器がまとまる
ビックカメラ.com ポータブル電源、防災セット、懐中電灯、非常食 家電と一緒に見比べられる
無印良品 備蓄ごはん、備蓄おやつ、エマージェンシーシート、12Lの水タンク、折りたためるヘルメット、LED懐中電灯 ふだんの暮らしの品に混ざっている
ニトリ 防災用品30点リュックセット、家具転倒防止器具、緊急用トイレキット、LEDランタン、カセットコンロ 地震・水害・停電・避難衛生の4つから探せる
コストコ 食品付きの防災リュックセット(公式オンラインの「防災用品」) 会員制の倉庫型店
Amazon/楽天市場 水のケースなど、重い物・大きい物・数がいる物の買い先 重い物を自宅まで運んでもらえる。内容量と配送条件を見る

もうひとつ、買い物先ではないけれど先に見ておきたいものがあります。東京都の「東京備蓄ナビ」は、家族構成などの質問に答えると、必要な備蓄品目と数量の目安がリストで表示されるサイトです。防災ブック「東京くらし防災」「東京防災」も東京都防災ホームページで読めます。行政が無料で公開している判断材料が先にあるのに、いきなり店の棚から入るのはもったいないところです。

ホームセンター3社の防災コーナーは、扱う範囲が違う

ホームセンターとは、住宅設備・工具・資材・園芸・日用品を1つの店舗で扱う業態のことです。防災グッズのうち「家に手を加えるもの」——家具を固定する、窓を割れにくくする、水をせき止める——は、ほぼこの業態の延長にあります。ただし3社を並べると、公式の分類そのものが違います。

カインズは「家の中の対策」と「備蓄」を1本の特集にまとめている

カインズの公式特集「気づいた時が、備え時!カインズのおすすめ防災グッズ」には、非常食・保存水、非常用トイレ、レスキューシート、モバイルバッテリー、乾電池、家具転倒防止ポール、防災フィルム、消火器、住宅用火災警報器、収納、キャンプ用品、そして自治体向けの商品まで並びます。個人向けの備蓄と住宅の物理対策が、同じ特集の中にあるのが特徴です。店で完結する品目と通販で足す品目の線引きはカインズの防災グッズで揃うもの・揃わないもので整理しました。

キャンプ用品が同じ導線に置かれているのは、防災の文脈では合理的です。停電時のあかりと、カセットこんろまわりの調理器具は、アウトドア用品とほぼ重なります。買い物としては「防災コーナーだけ見て帰る」より、キャンプ売り場まで足を伸ばしたほうが選択肢は増えるでしょう。行く前に店の商品を取り置ける「CAINZ PickUp」もあり、WEB・アプリ・電話で注文できます(対象は店舗や商品で異なります)。

コーナンは「災害の種類」で分類している

コーナンの公式「コーナンの防災用品」は、商品の種類ではなく「地震」「台風・豪雨」「避難・在宅避難」の3つの入口に分かれています。地震には転倒防止と火災対策、台風・豪雨には停電・強風・豪雨の備え、避難・在宅避難にはトイレ・衛生用品や日常備蓄。停電の項目には電池・懐中電灯・ヘッドライト・ランタン・モバイルバッテリー・ラジオ・ポータブル電源があり、豪雨の項目には土のう袋やブルーシートが並びます。

この分け方は、目的がはっきりしている人には速いです。「うちはマンションの高層階で、こわいのは停電」と決まっていれば、迷う場所が1つしかありません。逆に、何から手を付けるか決まっていない状態で開くと、全部が自分に関係あるように見えて手が止まります。災害の種類で並んだ売り場は、自分の住まいの弱点を決めてから開くと機能します。

ペットの防災対策が独立した項目なのも、この特集の特徴です。犬や猫と暮らしていると、フードと水とトイレ用品の量が人間ぶんと別に必要になり、備蓄の総量が一気に増えます。

コメリは「地域防災」まで守備範囲に入っている

コメリの公式「防災グッズ特集」は、地震・台風・水害・火災・避難・食料・電源・灯り・復旧・地域の10の分野に分かれています。「地域で備える」には防災大型テント、炊き出し用品、災害対策用トイレ、救助工具、投光器などが入ります。個人の持ち出し袋の話から、地域で大人数の避難に備える話までが1つの特集につながっている構成です。

NPO法人コメリ災害対策センターの公式サイトによると、災害協定の締結件数は1,248件です(2026年9月30日現在)。

電源と情報は家電量販店、消耗品は100円ショップに寄っている

ここでいう電源と情報とは、停電中に「あかりをつける」「充電する」「外の状況を知る」ための機器のことです。ポータブル電源、モバイルバッテリー、乾電池、ラジオ、ランタン。この4〜5品目は、防災という切り口を外すとふつうの家電であり、扱いの厚みは家電量販店に寄ります。

ヤマダウェブコムの「防災で安全安心!災害対策グッズ」には、避難セット、懐中電灯、乾電池、手回し充電ラジオ、水電池のほか、水害向けの土のう袋と排水ポンプ、電源を確保する発電機が並びます。ビックカメラ.comの防災グッズは、ポータブル電源や防災セット、懐中電灯、非常食を扱うと案内しています。

ドン・キホーテは乾電池やモバイルバッテリーを足す店

ドン・キホーテの公式サイトには、商品カタログと店舗検索があります。プライベートブランド「情熱価格」のカタログには、単1〜単4のアルカリ乾電池「MEGA VOLT」、10000mAhと20000mAhのモバイルバッテリー、除菌ウェットティッシュ、不織布マスクが載っています。防災セットを探しに行く店というより、電池や衛生用品を足す店と考えると合います。

公式の店舗検索には「営業時間から探す」があり、夜に動くときは開いている店を先に探せます。カタログの商品でも、取り扱いと価格は店舗ごとに異なる場合があるので、必要な数が決まっている日は店に在庫を確かめてから向かうと空振りが減ります。

100円ショップは少量の単位で足す

100円ショップは家電量販店と逆の性質です。ダイソーの公式ネットストア「防災用品・災害時必需品」には、緊急簡易トイレ1回分、非常用簡易トイレ10セット、非常用給水バッグ5L、緊急簡易ブランケット、災害備蓄用ライト、耐震マット、圧縮タオルなどが並びます。ダイソーでは、緊急簡易トイレ1回分や非常用給水バッグ5Lのように、1回分や少量の単位で足せます。

とはいえ、100円ショップで全部を賄おうとすると線を越えます。どこまでが実用で、どこからが買い替え前提かは品目ごとに違うので、判断基準は100均の防災グッズはどこまで使える?買っていい物・やめる物の見分け方で1点ずつ整理しています。

電池で動く機器を100円ショップと家電量販店に分けて買うときは、電池の規格をそろえてください。単3で統一しておけば、ランタンとラジオと懐中電灯のあいだで融通が利きます。単4や、機種専用のリチウムイオン電池が混ざると、停電の最中に「その電池だけ切れている」という詰まり方をします。

3COINSは「SOBANI」で少しずつ足す

3COINSの公式通販(PAL CLOSET)には「防災」の分類があり、「SOBANI」の名前が付いた品が並びます。家庭用緊急トイレ15個セット、2WAYライト、防災シャワーバッグ(20L)、圧縮バスタオル2枚セット、防災スリッパ、食事セット、防災収納ボックスなど、暮らしの小物に近い形の品が中心です。緊急トイレ15個セットは税込1,100円が目安で(2026年11月3日確認)、便座用袋・ゴミ袋・凝固剤が15回分入ります。1人の3日分の目安と同じ回数です。

ただし「一部店舗限定」や「WEB限定」の印が付いた品もあり、どの店でも同じ物が買えるわけではありません。公式通販で3COINSの商品だけを買うときは、合計1,650円(税込)以上から注文でき、送料が別にかかります。近くの店で買いたい品は、商品ページの店舗在庫を見てから出かけるのが確かです。

無印良品・ニトリ・コストコで買えるもの

無印良品の公式ネットストアで「防災グッズ」と検索すると、備蓄ごはん、備蓄おやつのチョコようかん、エマージェンシーシート(いつものもしも)、12Lの水タンク、折りたためるヘルメット、LED懐中電灯などが並びます。ふだんの暮らしの品の中に防災用品が混ざる形です。無印で買う物と他で足す物の線引きは、無印良品で備える防災|「いつものもしも」で買う物と、他で足す物の線引きで整理しています。

ニトリの公式「もしもに備える防災アイテム・防災セット特集」は、地震対策・水害対策・停電対策・避難衛生対策の4つに分かれています。防災用品30点のリュックセット、家具転倒防止器具「不動王」、緊急用トイレキット、USBポータブルLEDランタン、スリムなカセットコンロなどが並びます。公表スペックと必要量の突き合わせはニトリの防災グッズで揃うものと揃わないもののほうが具体的です。

コストコは会員制の倉庫型店で、公式オンラインの「防災用品」の分類には、アイリスオーヤマの防災リュックセット(1人用40点・食品付き)のような品が載っています。単位が大きい店なので、大容量が効く品目と家庭で余る品目を先に分けておくと迷いが減ります。線引きはコストコの防災備蓄は得か?大容量が効く品目と、家庭で余る品目の線引きで整理しました。

衛生用品と市販薬をそろえるなら、ドラッグストアで揃う防災の備えも役に立ちます。

売り場で確かめる法定表示は、思っているより少ない

法定表示とは、法律にもとづいて製品に表示することが求められている記号や文言のことです。防災グッズの売り場には、これとよく似た見た目の「民間の任意認証」が混ざっています。同じようにラベルの形で貼られているので、パッケージを見ただけでは区別がつきません。

ある休日の売り場を想像してみてください。防災頭巾を手に取ると「防炎」と書かれたラベルが付いている。隣の避難用ヘルメットには「国家検定」の文字。どちらも国が保証しているように見えるので、迷わずかごに入れる——実際には、この2つは制度としてまったく別物です。

「防炎」は、防災頭巾については法律の義務ではない

日本防炎協会の案内によると、消防法(施行令第4条の3)で防炎性能を持つものの使用が義務づけられている防炎物品は、カーテン、布製ブラインド、暗幕、じゅうたん等、展示用合板、どん帳その他舞台で使う幕、舞台の大道具用の合板、工事用シートです。対象は高層建築物や地下街、劇場、病院などの建物で使うものです。防災頭巾は、この法定リストに含まれていません。

防災頭巾に付くのは「防炎製品」のラベルで、消防法の防炎表示とは別のものです。防炎製品は消防法の防炎物品以外の防炎品で、日本防炎協会の防炎製品認定委員会が定めた基準に適合した製品が認定されます。対象には防災頭巾等のほか、非常用持出袋、寝具類、テント類なども入ります。

ここで誤解しないでほしいのは、任意認証だから価値がない、という話ではないことです。むしろ逆で、法律が対象にしていない品目に対して、協会が基準を作って適合品に印を付けている。防災頭巾を選ぶときの手がかりとしては、実質的にこのラベルが頼りになります。言い方を変えると、「法律で決まっているから安心」ではなく「協会の基準に適合しているから手がかりになる」という理解に置き換える必要がある、ということです。

「国家検定」は、用途の区分で決まる保護帽の制度

ヘルメットの側はもう少し込み入っています。保護帽の規格は、労働安全衛生法第42条にもとづく「保護帽の規格」(昭和50年労働省告示第66号)で定められています。型式検定の対象は、労働安全衛生法施行令で「物体の飛来若しくは落下又は墜落による危険を防止するためのものに限る」とされた保護帽です。これがいわゆる国家検定にあたります。

つまり検定の有無を決めるのは用途の区分で、「防災用」という言葉ではありません。ミドリ安全の折りたたみヘルメット「フラットメット2(防災用)」のように、防災用として売られていて飛来・落下物用の国家検定に合格した製品もあります。売り場では「防災用」の文字ではなく、「飛来・落下物用」などの区分と国家検定合格の表示を読みます。

もうひとつ、PSCマークの「乗車用ヘルメット」は、経済産業省の一覧で「自動二輪車又は原動機付自転車乗車用のものに限る」とされています。防災用のヘルメットを選ぶ目印にはなりません。

PSEマークは、表示が必要な数少ない例

逆に、はっきり「表示が必要」と言えるものもあります。モバイルバッテリーは電気用品安全法の規制対象で、PSEマークと届出事業者名の表示がないものは販売できません。経済産業省のFAQでは、丸形のPSEマークを製品の外側に付けるとされています。防災グッズ売り場に並ぶ製品の中で、法定表示を実際にその場で確かめられる代表例がこれです。

いっぽう、交流100Vも出力できるポータブル電源は、同じFAQでモバイルバッテリーとして扱わず非対象とされています。見た目が似ていても、同じ見方はできません。

この記事の制度の整理は2026年11月3日時点のものです。制度は改正されますし、個別の製品がどの区分に当たるかは構造によっても変わります。最終的には、各メーカーの表示と、消防庁・厚生労働省・経済産業省など公的機関の案内を確かめてください。

売り場で立ったまま確かめられる形にすると、次の4つになります。

  • カーテンやじゅうたんに付いたラベルは、消防法の防炎表示なのか、日本防炎協会の防炎製品ラベル(任意認証)なのかを読み分ける
  • ヘルメットは「飛来・落下物用」などの区分と国家検定合格の表示を読む。「防災用」の言葉だけでは検定の有無は分からない
  • モバイルバッテリーは、PSEマークと事業者名の表示があるかをその場で見る
  • 「防災」という言葉は制度名ではない。制度名(消防法/労働安全衛生法/電気用品安全法/消費生活用製品安全法)とセットで書かれているかを見る

1か所で揃えようとすると、何かが欠けやすい

買い回りとは、品目を店に割り振ってから動く手順のことです。逆順、つまり店に着いてから何を買うか考える手順だと、その店の得意分野に引きずられます。ホームセンターに行った日は転倒防止金具ばかり買い、家電量販店に行った日はライトが3つに増える。それでいて、いちばん量が要る水と食料が最後まで残ります。

欠けやすいのは、持ち出し袋の器、あかり、においの処理、そして水の4つです。品目そのものが決まっていない場合は、家庭の備蓄品リスト完全版|人数×日数でわかる必要量早見表を先に開くほうが早道です。

まず1つ、形から入るなら持ち出し袋

アイリスオーヤマの防災リュック BRS-33 は、メーカー公表値で重量2,000gです。2Lのペットボトル1本と同じ重さ、と言い換えると持ったときの感覚がつかめます。セット品を選ぶときに重量が公表されているかどうかは、地味ですが決定的です。背負って階段を降りられるかは、中身の点数ではなく総重量で決まります。公表されていないセットは、届くまで判断できません。

アイリスオーヤマは防災用品を単品でもセットでも展開しているメーカーで、同社の製品だけでどこまで揃うのかはアイリスオーヤマの防災グッズで揃うもの・揃わないもので個別に整理しています。セットは出発点であって、完成品ではありません。

次はあかりです。停電時に困るのは、暗さそのものより両手がふさがることです。スマートフォンのライトを片手で掲げていると、ブレーカーも探せないし、子どもの手も引けません。だから懐中電灯より先に、置いて使えるランタンを1つ。

GENTOSのLEDランタン EX-236D は、メーカー公表値で本体質量約355g(電池含む)です。350mLの缶飲料1本ほどの重さで、玄関の棚に置きっぱなしにしても邪魔になりません。照明・電源まわりは家電量販店とホームセンターの両方が得意にしている分野なので、実物を手に取って選びやすい品目でもあります。前の章で見たとおり、コーナンの停電の項目にもランタンは入っています。

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3つめは、あまり語られないのに在宅避難の実感を左右するもの——においです。断水すると、トイレの処理も、おむつも、生ごみも、家の中に留まります。1日ぶんならまだしも、3日ぶんが玄関に積み上がったときの空気は、備蓄リストの数字には出てきません。

クリロン化成のBOS「臭わない袋」ストライプ L は90枚入りです。90枚という数字は、家族3人で1日10枚使っても9日ぶんという計算になります。こういう「数がいる物」は、切らした瞬間に代替が効かないので、消耗品として多めに置く発想が向きます。100円ショップのポリ袋と役割が違うのは、におい対策に特化した資材だという点です。

最後が水です。ここだけは、売り場の得意不得意ではなく物理の問題になります。アイリスオーヤマの長期保存水は2Lで、1本あたり2,000g。6本入りなら12,000gで、家庭用の米袋10kgより重い計算です。これを店から自宅まで運ぶ作業が、買い回りの中でいちばん体力を削ります。重い物と大きい物は、運んでもらうのが正解です。

1人1日3Lが目安とされる水を3日ぶん確保すると、3人家族で27L。2Lボトルなら14本近くになります。買う時期についても波があり、8〜9月に動きやすい品目は防災の日セールで買うもの|8〜9月に安くなりやすい時期と備えの優先順位にまとめてあります。

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そなえぐらし管理人

器・あかり・におい・水は、店をまたいで買い足すことが多い品目です。この4つが決まると、残りの品目は近くの1店舗で選びやすくなります。

この記事が当てはまらない人

この記事の前提は、複数の売り場を使い分けられる環境にいて、時間にもある程度の余裕がある、という条件です。次のような方には、そのまま当てはまりません。

  • 近くに大型店がない方。ホームセンターも家電量販店も車で1時間、という地域では、買い回り自体が成立しません。通販に寄せて、送料の条件を先に確認するほうが現実的です。
  • すでにセットを持っている方。買い足す前に、まず中身を出して数えるほうが先です。セットの構成品は重複しやすく、ライトだけ3つあって水が0という状態がよく起こります。
  • マンションの規約で備蓄場所が限られる方。共用廊下に物を置けない、といった制約があると、買う量より置く場所の設計が先になります。

店に行く前に、家にある物を数える

売り場の得意分野が分かっても、足りない品目が決まっていなければ買い回りは終わりません。出かける前に玄関とキッチンと押し入れを開けて、水、電池、ライト、ポリ袋、レトルト食品の数をメモしてください。足りない品目が見えれば、行く店の数も決まります。重い水とケース売りの食料を先に通販で頼んでおくと、運ぶ体力を選ぶ時間に回せます。

参考・出典

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この記事を書いた人

登山が趣味の会社員。山で非常食を食べてきた経験から「食べ慣れないものは災害時つらい」と実感し、家庭の備蓄を見直しています。記事は、国・自治体の資料とメーカーの公表値を1つずつ開いて確かめて書いています。自分で使っていない商品を、使ったようには書きません。

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