4人家族の1週間備蓄|必要量を実際に積み上げると何箱になるか

4人家族の1週間備蓄|水・主食・トイレの必要量を積み上げた早見表

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます

4人家族の1週間分。水は84L、食事は1日3食として84食、簡易トイレは140回分。これが、公的機関が公表している原単位をそのまま掛け算して出てくる数字です。

ただ、84Lと言われてもピンと来ませんよね。2Lペットボトルなら42本、6本入りのケースで7箱。1ケース約13kgの製品を例にとると、合計は約91kg。床にひと並べした面積はおよそ0.44m²で、畳1枚をおよそ1.6m²とみなすと、4分の1強を水だけで占める計算でした。

この記事は、その「積み上げ」の具体化だけに絞ります。何箱になり、どこに置き、どの順で買うのか。数量表で止めず、床の話まで。

この記事でわかること

  • 4人家族7日分の必要量を、水・主食・おかず・トイレ・電池の5カテゴリで積み上げた結果
  • その量が段ボール何箱になり、床面積を何m²使うのか(水は7箱・約0.44m²)
  • 一度に揃えず4回の買い物に分割する順番表
  • 家族が3人・5人になったとき、比例して増える品目と増えない品目の見分け方

水84L=4人×7日×3L。2Lペットボトル42本=6本入りケース7箱。これが1週間備蓄の土台になる唯一の式です。

全体像から確認したい方は、全体像→4人家族の1週間備蓄も含む「家庭の備蓄品リスト完全版」もあわせてどうぞ。この記事は、その中の「4人・7日固定」だけを実行レベルまで細かくした位置づけです。

目次

4人家族7日分の必要量は、水84L・食事84食・トイレ140回で決まる

1週間備蓄とは、支援や物流が回復するまでの7日間を、自宅の在庫だけで生活できるようにしておく準備のことである。日数を決めれば、あとは掛け算で量が出ます。

農林水産省は、飲料と調理に使う水の目安を1人1日3Lとしています。日数は、最低3日分(1人9L)を確保したうえで、望ましい水準として「最低3日分〜1週間分×人数分」、地域によっては2週間分も、と示されています。今回は上限側の1週間を採用しました。

簡易トイレの回数は、内閣府(防災担当)「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」の1人1日5回という前提を借ります。断水すれば水洗トイレは使えません。ここを抜かすと、水と食料だけ揃えて詰む。

カテゴリ 原単位 4人×7日の合計 身近な言い換え 出所
1人1日3L 84L 2Lペットボトル42本 農林水産省
主食 1日3食(本記事の前提) 84食 1日12食を7日ぶん 編集部の設定
おかず・汁物 主食に添える形で 最大で主食と同じ84食分 缶詰・レトルト・乾物など 農林水産省のカテゴリ例
簡易トイレ 1人1日5回 140回 家族全員で1日20回 内閣府(防災担当)
電池 公表された原単位なし 機器の数から自分で出す 後述の書き込み欄で計算

おかずについて、農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」は、梅干し・缶詰・切り干し大根などの乾物、レトルト食品、フリーズドライ食品、カップ麺、菓子類を挙げています。品目ごとの「何個」という公的な数量表は公表されていないため、個数は断定しません。主食84食に添えるおかずをどこまで用意するかは家庭ごとの判断です。

電池だけは、公的機関が「1人1日◯本」という原単位を出していません。懐中電灯が何本あるか、ランタンが単3か単1か、家庭で条件が違いすぎるからです。ここは掛け算ではなく、後述の書き込み欄で1台ずつ数えます。

水の必要量の根拠や本数の早見表は水の備蓄は1人何リットル?必要量・本数早見表で扱っています。

84Lを箱と床面積に翻訳すると、水だけで7箱・約0.44m²

床面積への翻訳とは、必要量(L・食・回)を、部屋を占める箱の底面積(m²)に置き換える作業である。買う前に済ませておけば、届いてから途方に暮れずに済みます。

2L×6本を1ケースとすると、84L=42本=7ケース。箱の外寸はメーカーで違うため、公表されている2例を並べました。

箱の種類 外寸 底面積 7箱ぶんの床面積 1箱の重量
メーカー純正梱包の一例 縦33cm×横19cm×高さ32cm 約0.063m² 約0.44m² 約13kg
段ボール専門メーカーの汎用品(100サイズ) 280×230×330mm 約0.064m² 約0.45m²

規格が違うのに、合計はほぼ同じ。0.44m²と0.45m²、差はA5サイズの紙1枚ぶんもありません。つまりどのメーカーの水を選んでも、7箱ぶんの床面積は0.45m²前後に収まると考えて置き場所を先に決めてしまってよい、ということです。

高さ方向も見ておきます。純正梱包の例で高さ32cmなので、2段積みなら64cm・床面積は約0.22m²、3段積みなら96cm。押し入れの下段に2段で押し込む形が現実的でしょう。ただし1箱約13kg、7箱で約91kg。上げ下ろしと床への荷重は考えておきたいところ。

4人家族1週間分の水84Lの言い換え。2Lペットボトル42本、6本入りケース7箱、床に並べて約0.44平方メートルで畳1枚の4分の1強
そなえぐらし管理人
数量表を見て「84Lか、まあいけるな」と思ってしまうのが落とし穴。届くのは水ではなく、13kgの箱が7つです。玄関に積まれた段ボールの山を見て、初めて量の正体がわかります。

食料・トイレ・電池の箱数は、商品ごとに外寸が変わるため公表値から一律には出せません。届いた箱を数えて下の欄に書き込んでおくと、翌年の見直しがそのまま使えます。

カテゴリ 箱数 置き場所 次の入れ替え時期
水(84L) 7箱            年  月
主食(84食)   箱            年  月
おかず・汁物   箱            年  月
簡易トイレ(140回)   箱            年  月
電池   箱            年  月

カロリーで裏を取ると、4人家族7日分は約56,700kcal

カロリー換算とは、「84食」という食数の目安が家族の年齢構成に足りているかを確かめる検算である。同じ4人でも、大人4人と大人2人+小学生2人ではまるで違います。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書(令和6年10月)の参考表2「推定エネルギー必要量」から、身体活動レベルⅡ(ふつう)の値を使い、よくある構成で足しました(2026年9月13日確認)。

家族の構成 1日あたり 7日ぶん 4人の合計に占める割合
父(30〜49歳男性) 2,750kcal 19,250kcal 約34%
母(30〜49歳女性) 2,050kcal 14,350kcal 約25%
兄(8〜9歳男子) 1,850kcal 12,950kcal 約23%
妹(6〜7歳女子) 1,450kcal 10,150kcal 約18%
合計 8,100kcal 56,700kcal 100%

5万7千近い数字は大きすぎて、かえって実感が湧かないかもしれません。翻訳すると、こういうことです。8〜9歳の男の子ひとりが、大人の女性の9割以上を食べる。子どもだから少なくて済むという感覚は、小学校中学年あたりで通用しなくなります。

大人4人(30〜49歳の男性2人・女性2人)の世帯なら、1日9,600kcal・7日で67,200kcal。同じ「4人家族」でも1週間で約1万kcalの差が出ました。備蓄セットは、人数だけでなくこの合計値で見比べるほうが外しません。

ここに挙げたのは、あくまで健康な人の推定エネルギー必要量の参考値です。持病がある方、アレルギーのある方、乳幼児や高齢の方がいる家庭は、必要な量も食べられるものも変わります。かかりつけ医や自治体の窓口に相談してください。また、実際の避難判断は自治体の避難情報と気象庁の発表に従ってください。

保存期間も見ておきましょう。アルファ米は尾西食品の公式FAQで製造から5年6ヶ月、長期保存水では日田天領水の2L×6本商品が製造後約5.5年と公表されていました(いずれも2026年8月7日確認)。5年サイクルで見直す前提を置けば、家計への負担もならせます。

7日分をゼロから組み立てるのが大変なら、必要な食数がまとまったセットを土台にして、足りないぶんを普段の買い物で埋める手があります。何食入りで何kcalかを比べたいので、普段使っているモールで内容量と現在の価格を確認しておくと安心です。


日数別の食数の考え方は非常食は何日分必要?3日分と7日分の早見表にまとめてあります。

一度に揃えない。4回に分けて買う順番表

分割購入とは、7日分をまとめて発注せず、優先度の高いカテゴリから順に4回で揃える買い方である。水も食料もトイレも同じ日に届いた玄関を想像してください。積まれた段ボールを踏み越えて出入りするうち、置き場所を決めないまま部屋が埋まります。

  1. 1回目:水7ケース備蓄日数を決めているのは水です。84Lが入った瞬間に「うちは7日分」と言い切れます。先に0.45m²の床を確保し、そこへ7箱。
  2. 2回目:主食84食アルファ米、パックご飯、レトルト、カップ麺など。1日12食×7日と数えて献立に落とすと、不足に気づきやすくなります。
  3. 3回目:おかず・汁物・菓子類缶詰、乾物、フリーズドライ、菓子。主食だけでは食が進まないので、味の変化をつける枠として考えます。
  4. 4回目:簡易トイレ140回分と電池後回しにされがちですが、断水時に最初に困るのがトイレ。電池は下の欄で本数を確定させてから買います。

電池の本数を出す書き込み欄です。「機器の台数 × 1台あたりの本数 × 予備1セット」で計算してください。
懐中電灯:  台 ×   本 =   本(単  形)
ランタン:  台 ×   本 =   本(単  形)
携帯ラジオ:  台 ×   本 =   本(単  形)
その他:       =   本(単  形)

利点はもう一つ。買った順に賞味期限がずれるので、入れ替えも4回に分散します。季節ごとに1カテゴリずつ点検する形に、自然と落ち着くわけです。

2回目の主食84食で悩みやすいのが、同じ味が続くことです。尾西食品のアルファ米12種類セットは、白飯・赤飯・わかめごはんなど12種類が1食ずつ入ったセットで、メーカー公表では炊き上がり約260g(茶碗約2杯分)、賞味期限は製造から5年6ヶ月。12食は4人家族のちょうど1日3食ぶんにあたります。84食をすべてこれで埋める必要はなく、1セットで「1日目の献立」を固め、残りの6日ぶんをパックご飯やレトルトで足す、という組み方ができます。12種類の中身は、普段使っている通販サイトの商品ページで確認しておくと献立の下書きが作りやすくなります。

  • 1回目の水を置く場所を、買う前に決めた(0.45m²・2段なら0.22m²)
  • 主食84食を、1日12食×7日で数え直した
  • 簡易トイレ140回分を、水や食料より後回しにしていない
  • 電池は本数を確定させてから買う段取りにした

4回目の簡易トイレ140回分は、セットの数に置き換えると買い物が迷いません。クリロン化成のBOS非常用トイレ Bセット(50回分)は、メーカー公表の内容物が防臭袋BOS 50枚・凝固剤10g×50袋・汚物袋(黒・70×70cm)50枚・便器カバー2枚。50回分を3セットで150回となり、4人×7日の140回を10回ぶん上回ります。交換の目安は15年とされていて、水やアルファ米の5年前後より入れ替えの間隔が長いので、4回の買い物のうち最後に回しても管理の手間が増えにくい品目です。セットの中身と使い方は、普段使っている通販サイトの商品ページで確認しておいてください。


3人・5人になったら、比例する品目としない品目を分けて考える

比例しない品目とは、人数が増えても必要数が増えない、あるいは同じ割合では増えないもののことである。ここを分けずに一律で人数倍すると、器具を買いすぎて食料が足りない、という配分になりがちです。

カテゴリ 3人 4人 5人 増え方
63L(6ケース) 84L(7ケース) 105L(9ケース) 人数に比例
主食(1日3食) 63食 84食 105食 人数に比例
簡易トイレ 105回 140回 175回 人数に比例
カロリー合計(7日) 構成しだい 約56,700kcal 構成しだい 年齢構成で変わる
懐中電灯・ランタン・ラジオ・カセットコンロ 世帯単位 世帯単位 世帯単位 比例しない

表のいちばん下の行にあるカセットコンロは、家族が3人でも5人でも、世帯に1台あれば回る器具です。たとえばイワタニのカセットフー 達人スリムV(CB-TS-5)は、メーカー公表で最大発熱量3.4kW、重さ約1.3kg、日本製。連続燃焼時間は約68分とされていますが、これはメーカーが示す測定条件のもとでの値です。人数に合わせて台数を増やす必要がないので、1台決めておけば、2回目に買ったアルファ米に注ぐお湯もこのコンロで沸かせます。燃焼時間の条件や使用上の注意は、普段使っている通販サイトの商品ページや取扱説明書で確認しておいてください。


ケース数の端数だけ補足します。3人なら63L=31.5本なので、実際は32本=6ケース(72L)。5人の105Lも52.5本、つまり9ケース(108L)です。ケース単位で買う以上、必ず少し多くなるので、余りは日常の飲料に回すのが合理的でしょう。

カロリーは人数比例しません。先ほどの4人家族が7日で約56,700kcal。ここから兄(8〜9歳男子)を除いた3人なら、1日6,250kcal・7日で43,750kcalまで落ちます。人数は4分の3でも、カロリーは約77%。逆に8〜9歳の男の子(1,850kcal)がもう1人加わって5人になれば、1日9,950kcal・7日で69,650kcalでした。頭数ではなく、誰が何kcal食べるかで見る。これが人数変更時のコツです。

この積み上げが当てはまらないケース

ここまでの計算は、家族全員が同じものを食べられて、自宅が使える状態で在宅避難する前提に立っています。次の場合、そのまま当てはめないでください。

  • 食物アレルギーや持病による食事制限がある家庭。食数だけ合わせても意味がなく、品目の置き換えが要ります
  • 乳児がいる家庭。ミルクや離乳食は別枠で、水の使い方も変わります
  • 倒壊・浸水のおそれがあり、在宅避難ではなく避難所へ向かう可能性が高い地域。持ち出せる量が上限です
  • 集合住宅の高層階など、断水時に91kgの水を運び上げるのが現実的でない住まい

この記事の量は、自宅で完結させる前提の目安にすぎません。実際の避難判断は、自治体の避難情報と気象庁の発表に従ってください。

よくある質問

Q. 3日分と1週間分、どちらを目指せばいいですか

農林水産省は、最低3日分(1人9L)を確保したうえで、望ましい水準として最低3日分から1週間分×人数分を挙げ、地域によっては2週間分も、としています。まず3日分(4人なら36L・3ケース)で足場を作り、そこから7ケースへ増やす二段構えが現実的です。

Q. 買い替えのサイクルはどのくらいで見ればいいですか

製品によりますが、公表値の一例としてアルファ米が製造から5年6ヶ月(尾西食品公式FAQ)、長期保存水の2L×6本商品が製造後約5.5年(日田天領水公式ショップ)と示されています(2026年8月7日確認)。5年前後を一区切りに、購入時期の違う4カテゴリを順番に点検すると管理しやすくなります。

Q. 7箱ぶんの置き場所がありません。分散させてもいいですか

問題ありません。1ケースの底面は約0.063m²(縦33cm×横19cmの例)で、A4用紙を少し大きくした程度。押し入れの下段に3箱、床下収納に2箱、玄関収納に2箱と分けても合計は変わりません。むしろ1か所に91kgを集中させないほうが、荷重の面でも、家具の転倒で取り出せなくなるリスクの面でも有利です。

まとめ:今日やることは、床の0.45m²を決めるだけ

4人家族7日分は、水84L・主食84食・簡易トイレ140回・カロリー約56,700kcal。積み上げれば水だけで段ボール7箱、床面積は約0.44〜0.45m²でした。買い物は4回に分け、1回目は水だけ。

今日やることを1つに絞るなら、水7箱を置く0.45m²を家の中から決めること。場所さえ決まれば、注文は5分で終わります。

  1. 床を測る押し入れの下段やクローゼットの足元で、幅80cm×奥行70cm程度(2段積みなら奥行35cm程度)の空きを探します。
  2. 水7ケースを手配する2L×6本を7ケース。ここで「うちは1週間分」と言い切れる状態に。
  3. 残り3回の買い物日を決める主食、おかず、トイレと電池。カレンダーに3つ印を付けたら、この記事の役目は終わりです。

参考・出典

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この記事を書いた人

登山が趣味の会社員。山で非常食を食べてきた経験から「食べ慣れないものは災害時つらい」と実感し、家庭の備蓄を見直し中です。実際に買って食べたものだけ「おすすめ」と書きます。失敗も隠しません。

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