台風に備える備蓄リスト|上陸3日前・前日・当日にやることを時系列で

台風に備える備蓄リスト|上陸3日前から当日までにやることを時系列で整理

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます

台風の備蓄でいちばん先に決めるのは、品目ではなく日数です。農林水産省は家庭の備蓄について「最低3日分、できれば1週間分を人数分」と案内していて、飲料・調理用の水は1人1日あたり3リットル。4人家族が1週間分をそろえるなら、水だけで84リットルになります。2リットルのペットボトルで42本ぶん。

そして、何を買うかと同じくらい効くのが「いつ動くか」でした。台風は、数日前から進路が見えている数少ない災害です。気象庁は5日先までの予報を6時間ごとに更新しているので、上陸72時間前・48時間前・24時間前・当日という単位で、やることを分けられます。

この記事でわかること

  • 台風の備蓄日数の決め方と、人数×日数で引ける水の早見表(1人1日3リットル・農林水産省)
  • 上陸72時間前/48時間前/24時間前/当日に、それぞれ何をするかの時系列表
  • わが家の停電が何時間もつかを出す、書き込み式の計算手順
  • 警戒レベル1〜5と、家庭内の行動を対応させた判定の目安
目次

台風の備蓄日数の決め方と水の必要量

家庭備蓄とは、災害でライフラインや流通が止まったあいだ、自宅で暮らし続けるために置いておく水・食料・生活用品のことである。避難所に持って出る非常持ち出し袋とは、目的も量も別ものです。

農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」は、家庭備蓄の目安を最低3日分から1週間分×人数分としています。理由も明記されていて、ひとつはライフラインの復旧に1週間以上かかるケースが多いこと。もうひとつは、支援物資が3日以上届かない、あるいは流通停止が1週間続くという想定があることでした。

水の量については、同省が別ページで1日3リットル(飲料・調理用)と示しています。最低ラインの3日分なら1人9リットル。ここに人数と日数を掛けるだけです。

必要水量(L)= 3L × 世帯人数 × 備蓄日数
例:4人家族×3日=36L/4人家族×7日=84L

世帯人数 3日分(最低ライン) 5日分 7日分(推奨上限) 7日分の2Lボトル換算
1人 9L 15L 21L 約11本
2人 18L 30L 42L 21本
3人 27L 45L 63L 約32本
4人 36L 60L 84L 42本
5人 45L 75L 105L 約53本

数字だけ見ると、42本はかなりの量に思えます。つまりどういうことかというと、2リットル6本入りの箱で7箱ぶん。押し入れの下段や階段下に、箱のまま積んでおける量です。一度に全部そろえる必要はなく、いま家にある水を数えて、足りない箱数だけ足せば届きます。

飲み水とは別に、トイレを流したり手を洗ったりする生活用水も要ります。台風で断水の可能性があるときの定番が、浴槽に水を張っておく方法。LIXILが浴槽の容量として公表している数値では、同社アライズの1150サイズ アーチライン浴槽が満水242リットル、1600サイズ ワイド浴槽が322リットルで、型式やサイズによっておよそ227〜363リットルの幅がありました(2026年8月7日確認)。浴槽1杯で、2リットルボトル100本を超える水が確保できる計算になります。

生活用水が1人1日あたり何リットル要るのかは、内閣府・消防庁・農林水産省の一次資料を当たっても具体的なリットル数の明記を確認できませんでした。そなえぐらしでは、確認できない数字は書きません。浴槽の水が「何人・何日分」に当たるかは断定せず、張れるだけ張っておくという扱いにしています。

備蓄の全体像、つまり水以外の主食・おかず・日用品まで含めた人数×日数の考え方は、家庭の備蓄品リスト完全版|人数×日数の早見表で整理しています。停電中に何から食べるかという順番の話は、停電に備える食べ物|買う順番と、冷蔵庫から食べる順番のほうが詳しいです。

水道水を汲み置きする場合、保存できる期間は容器や環境で変わります。ボトルのまま長く置ける長期保存水を「動かさない在庫」として何箱か持っておくと、日数の計算が安定します。買い替えの判断材料として、普段使っているモールで現在の価格と賞味期限の表示を確認しておくと安心です。


上陸72時間前から当日までの時系列でやること

台風対策のタイムラインとは、上陸予想時刻から逆算して「この時点までに何を終えるか」を決めた行動の並びである。品目リストが「何を」の答えなら、こちらは「いつ」の答えです。

逆算できる根拠は、気象庁の発表体制にあります。台風の予報は5日先までの24時間刻みで6時間ごと、暴風域に入る確率の分布図も5日先まで6時間ごとに発表されている。さらに日本に接近すると体制が切り替わり、実況と1時間後の推定値が1時間ごと、24時間先までの3時間刻み予報が3時間ごとに出ます(すべて2026年8月7日時点の気象庁公表)。加えて、警報級の現象が5日先までに予想されるときは「早期注意情報」が高・中の2段階で発表されます。

時点 見えている情報 やること 所要時間の目安
上陸72時間前 5日先までの予報(6時間ごと更新)、早期注意情報の「高」「中」 備蓄日数を3日か1週間かで決める。水・主食・カセットボンベの在庫を数え、不足分をメモ 約30分
上陸48時間前 暴風域に入る確率の分布図(6時間ごと更新) 不足分の買い足し。電源と明かりの棚卸し、モバイルバッテリーの満充電、冷蔵庫の整理 約60〜90分
上陸24時間前 実況が1時間ごと、3時間刻み予報が3時間ごとに切り替わる 家の外の作業をここで完了。飛ばされそうな物の固定・屋内格納、側溝と排水口の掃除、窓・雨戸の施錠と補強、飛散防止フィルム、浴槽に水を張る 約60〜120分
当日(暴風域に入る前後) 警戒レベル、レベル数字付きの防災気象情報 屋外に出ない。カーテンやブラインドを下ろす。懐中電灯・携帯ラジオ・救急薬品・非常食の位置を家族で確認。自治体の避難情報を追う 随時

24時間前の欄が長いのには理由があります。窓・雨戸の補強、側溝と排水口の掃除、飛ばされそうな物の固定と屋内格納、飛散防止フィルムの貼付、カーテン/ブラインドを下ろすこと、断水に備えた飲料水の確保と浴槽への水張り、非常用品の確認——これらは気象庁が「自分で行う災害への備え」として挙げている項目そのものです。全部が屋外か、屋外に近い作業。風が強くなってからでは着手できません。

台風上陸までの時系列表。72時間前は備蓄日数を決めて在庫を数える、48時間前は買い足しと電源・明かりの棚卸し、24時間前は家の外の固定と浴槽の水、当日は屋外に出ず避難情報を追う

買い足しの中身、つまり何をどの順番で買うかは、この記事では踏み込みません。売り場から消えていく順番と優先度は台風前に買っておくもの|売り切れる順の買い物リストにまとめてあるので、48時間前の買い出しはそちらを開きながら回すのが早いです。

警戒レベルと家庭内の行動の対応

警戒レベルとは、内閣府のガイドラインで定められた5段階の区分で、住民が取るべき行動と防災気象情報を対応づけるための共通のものさしである。数字が大きいほど、切迫しています。

内閣府「避難情報に関するガイドライン」(令和8年3月改定・現行有効)では、レベル1が災害への心構えを高める段階、レベル2が自らの避難行動を確認する段階。レベル3で高齢者等避難、レベル4が避難指示で全員避難にあたります。レベル5は緊急安全確保で、命の危険が極めて高い段階として、レベル4までとは別に扱われている。「レベル4までに必ず避難」という区切りが、この体系のいちばん重要な分岐点です。

警戒レベル 意味(内閣府) 家庭内でやること 備蓄まわりの動き
レベル1 災害への心構えを高める 台風情報の更新を1日数回チェック 備蓄日数を決め、在庫を数える(72時間前の作業)
レベル2 自らの避難行動を確認 ハザードマップで自宅の想定と避難先を確認 不足分の買い足し、モバイルバッテリー満充電(48時間前の作業)
レベル3 高齢者等避難 高齢の家族・介助が必要な家族は避難を開始 非常持ち出し袋を玄関へ。屋外作業はここまでに終える
レベル4 避難指示(全員避難) 対象地域の全員が避難。ここまでに避難を終える 在宅避難の判断は自治体の情報に従う
レベル5 緊急安全確保(命の危険が極めて高い) すでに安全な避難が難しい段階。少しでも安全な場所へ 備蓄の移動より身の安全を優先

もうひとつ、2026年から名称が変わっている点があります。令和8年5月29日の運用開始で、大雨警報などの防災気象情報にレベル数字が付く名称に変更されました。たとえば大雨警報は「レベル3大雨警報」という表記になる。テレビやアプリの文言が去年と違って見えても、中身の枠組みは同じです。

内閣府の警戒レベル5段階の意味。レベル1は心構え、レベル2は避難行動の確認、レベル3は高齢者等避難、レベル4は避難指示で全員避難、レベル5は緊急安全確保。レベル4までに必ず避難

ここに書いたのは、家庭内の作業を警戒レベルに対応づけた目安です。実際の避難のタイミングと避難先は、お住まいの自治体が出す避難情報と気象庁の発表に必ず従ってください。ハザードマップ上の想定は地域ごとに大きく違います。

わが家の停電耐久時間を出す計算式

停電耐久時間とは、電気が止まってから、いま家にあるもので不自由なく過ごせる時間の見積もりである。備蓄を「何個あるか」で数えるのをやめて、「何時間もつか」に変換する作業です。

台風の夜、スマホの残量が20%を切った瞬間のことを想像してみてください。停電はもう2時間続いている。子どもの部屋の明かりはランタン1つ、冷蔵庫の中身は昨日の買い出しでいっぱい。このとき知りたいのは「モバイルバッテリーが何個あるか」ではなく、「朝までもつのか」ですよね。

そこで、4つの数字を書き出します。手持ちの製品の公表スペックを見ながら埋めるだけなので、10分ほどで終わります。

  1. スマホの持ち時間モバイルバッテリーの容量とスマホの電池容量は、どちらも製品仕様に載っています。「バッテリー1個でスマホ何回充電できるか」を確認し、それを世帯のスマホ台数で割る。1日1回充電する前提なら、そのまま日数になります。
  2. 冷蔵庫の保冷時間扉を開けない状態で庫内温度がどれだけ保たれるかは、機種ごとにメーカーが案内している場合があります。取扱説明書か公式サイトで確認して記入。公表がなければ「不明」と書き、食べる順番で対応します。
  3. 明かりの持ち時間懐中電灯・ランタンの連続点灯時間は製品公表値。これに本数を掛けて、1晩に使う時間で割ると「何晩もつか」が出ます。
  4. 調理の持ち時間カセットボンベは、岩谷産業がカセットフー“達人スリムV”(火力3.4kW/2,900kcal/h)でボンベ1本を使い切るまでの実測値を約68分と公表しています(気温20〜25℃、強火連続燃焼/2026年8月7日確認)。式は「68分×備蓄本数」。3本なら204分、約3.4時間ぶんの強火連続調理にあたります。

4つ書き出したら、いちばん短い数字がわが家の停電耐久時間です。どれか1つが極端に短ければ、そこだけ足せば全体が伸びる。逆に、すでに長いところをさらに増やしても耐久時間は変わりません。備蓄の買い足しが「なんとなく不安だから」ではなく「明かりが1晩ぶんしかないから」に変わる、これがこの計算の効きどころ。

68分はあくまで強火で連続燃焼させた場合の上限値です。実際の食事1食あたり何分使うかという対応データは公式に確認できなかったため、そなえぐらしでは「上限の目安」としてのみ扱っています。家庭で備蓄すべき本数の推奨値についても、メーカーの単一の明記は確認できませんでした。

そなえぐらし管理人

この計算をすると、たいてい「明かり」が一番弱いことに気づきます。モバイルバッテリーは何個も持っているのに、ランタンは1つ、みたいな家。数を数えるだけだと見えないズレが、時間に直すと一発で出ます。

停電が起きた直後にやることの順番は、停電したらまず何をする?時系列やることリストにまとめています。断水が重なったときの動きは断水したらやること一覧のほうへ。

①のスマホの持ち時間が短いなら、容量の大きいモバイルバッテリーを1つ足すのが、いちばん素直に耐久時間を伸ばす方法です。容量表示(mAh)と出力ポートの数は製品ごとに差が大きいので、普段使っているモールで現在の仕様と価格を確認しておくと安心です。


停電の原因から逆算する、家の外の対策

台風時の停電とは、風雨そのものではなく、風雨が動かした物が電線や電柱を傷つけて起きる送配電の停止である。原因がわかると、家の外でやるべきことが自動的に決まります。

東京電力パワーグリッドは、停電の理由として強風による飛来物(トタン・看板・養生シートなど)や倒木が電線・電柱を損傷すること、大雨による土砂崩れで電柱が倒れること、海沿いでは塩分の付着で碍子(がいし)の絶縁が下がる塩害を挙げています。関西電力送配電も、強風に伴う飛来物・樹木の倒壊・山崩れによる電線切断や電柱倒壊を原因として説明していて、トタン・看板・養生シート・アンテナの飛散を典型例としていました。2社の公表内容は、ほぼ同じ構造を指しています。

つまり、飛ぶ物を減らすことが、そのまま停電対策になるということ。電力会社が挙げている典型例を、そのまま家のチェック項目に置き換えられます。

  • 物置やカーポートのトタン、はがれかけた屋根材の固定状況
  • 看板・立て看板・自転車カバー・工事の養生シートなど、面積が大きくて軽い物
  • テレビアンテナや物干し竿、ベランダのすのこ・植木鉢
  • 敷地内の樹木で、枯れ枝や電線に近い枝がないか
  • 側溝と排水口の落ち葉・土砂(気象庁の備え項目にも掃除が明記)
  • 雨戸・シャッターの動作確認、ない窓には飛散防止フィルム

この作業を24時間前に置いているのは、風が出てからでは屋外に出られなくなるからです。脚立に乗る作業も同じ。屋外の対策は、天気がまだ普通のうちに終わらせるのが前提になります。

台風前にやってはいけないこと

やってはいけないこととは、善意でやったつもりが、結果として自分の安全か備蓄の使い勝手を損なう行動である。台風前は特定のパターンに集中します。

1. 風が強くなってから屋外の片付けを始める
飛来物は、風で飛ぶ前に片付けるから意味があります。暴風域に入ってからの屋外作業と脚立作業は行わないでください。

2. 当日の買い出しに賭ける
当日は屋外に出ない前提で組むのが、この記事のタイムラインです。買い足しは48時間前までの作業に寄せます。

3. 備蓄を一度に全部そろえて、賞味期限を同じ日に迎える
まとめて新品でそろえると、数年後に全品目の期限が同時に来ます。買う時期をずらすか、普段の食事で使って買い足すローリングストックにすると、この失敗は起きません。

4. 川や水路、側溝の様子を見に行く
掃除は事前に。増水してからの見回りはしないでください。

5. 自分の判断で避難をやめる
自治体の避難情報が出ている状況で「うちは大丈夫」と判断しないこと。避難の可否は次の章の線引きに従います。

3番目の期限の失敗は、地味ですが実害が大きいところ。せっかくそろえた1週間分が、次の台風シーズンには全部切れていた、という状態を防ぎます。

台風対策で買うものと、買い足す順番

台風の買い足しとは、ゼロから防災セットをそろえる作業ではなく、前章までの計算で出た不足分を埋める作業である。順番は、耐久時間がいちばん短かったところから

優先度の考え方はシンプルです。水と主食は日数の式(3L×人数×日数)で不足分が数字になっている。電源・明かり・調理は、停電耐久時間の計算で「いちばん短い数字」がわかっている。この2つを埋めれば、台風前の買い物としてはひととおり成立します。

調理まわりで抜けやすいのが、カセットボンベの本数でした。コンロは持っているのにボンベが1本、という家は珍しくありません。68分×本数の式に自分の希望する調理時間を当てはめると、必要本数が自分の数字として出ます。ボンベは常温で保管でき、普段の鍋物でも消費できる品目。まとめ買いの単位と現在の価格を、普段使っているモールで確認しておくと安心です。


買い物の優先順位そのもの——どの棚から先に空くのか、何を後回しにしていいのか——は、台風前に買っておくもの|売り切れる順の買い物リストで順番ごとに整理しています。

自宅が浸水想定区域に入っている場合は、台風の備蓄に足す品目が変わります。水に浸かる前提で置き場所と品目を組み替える必要があるので、水害の備蓄品リスト|浸水想定エリアで足す7つを先に確認してください。ハザードマップで色がついているかどうかが、最初の分かれ道です。

これは自分で判断しない方がいいケース

自己判断の限界とは、家庭の備蓄でカバーできる範囲と、公的機関の情報に委ねるべき範囲の境目のことである。線はかなりはっきり引けます。

まず避難するかどうか、いつ、どこへ。これは自宅の立地・ハザードマップの想定・その時点の雨量で決まるもので、備蓄の量とは無関係です。内閣府のガイドラインが定める警戒レベルと、自治体が出す避難情報、気象庁の発表に従ってください。この記事の表は行動の目安であって、避難の可否を判断する基準ではありません。

次に停電がいつ復旧するか。東京電力・関西電力とも停電の「原因」は公表していますが、「通常は何日で復旧する」という恒常的な目安の公表は確認できませんでした。参考として、2019年の台風19号では、東京電力ホールディングスが10月13日23時時点で約6.2万軒が停電中(最大時は約43.5万軒)とし、今後3日間で約9割が復旧する見通しと公表しています。ただしこれはその一事例の見通しであって、一般的な復旧日数の目安ではありません。復旧見込みは各電力会社の停電情報ページで、その都度確認するのが確実です。

そして持病の薬や医療機器。停電時の在宅医療機器の扱い、常用薬の残量の判断は、かかりつけの医療機関と自治体の窓口に相談する領域です。備蓄品リストに載せて済む話ではありません。

台風が近づいたとき、家庭で見るべき公的な情報源は3つに絞れます。①気象庁の台風情報(接近時は実況が1時間ごとに更新)②お住まいの自治体が出す避難情報とハザードマップ③各電力会社の停電情報ページ。SNSの断片的な情報より、この3つを順に開くほうが早いです。

よくある質問

Q. 台風の備蓄は何日分そろえればいいですか

農林水産省は家庭備蓄の目安を「最低3日分から1週間分×人数分」としています。理由はライフラインの復旧に1週間以上かかるケースが多いこと、支援物資が3日以上届かない/流通停止が1週間続くという想定があることです。まず3日分を確実にそろえ、置き場所に余裕があれば7日分へ伸ばす順番が現実的でしょう。

Q. 浴槽に水を張れば、飲料水の代わりになりますか

浴槽の水は生活用水(トイレ・洗浄など)として扱い、飲料水は別に用意してください。飲料・調理用は1人1日3リットルという農林水産省の目安があり、これはボトルなどで確保する量です。浴槽の容量はメーカー公表値でおよそ227〜363リットル(LIXILアライズの例。2026年8月7日確認)と幅があります。

Q. モバイルバッテリーとポータブル電源、どちらが必要ですか

記事内の停電耐久時間の計算で決まります。スマホの充電だけが不安なら、モバイルバッテリーの追加で足りるはず。一方、在宅医療機器がある、乳児がいて電気を使う機器を動かしたい、といった条件があればポータブル電源が検討対象に入ってきます。全員に必要なものではありません。

Q. カセットボンベは何本あればいいですか

「家庭で何本備蓄すべきか」というメーカーの単一の推奨値は、確認できませんでした。代わりに使えるのが燃焼時間の公表値です。岩谷産業はカセットフー“達人スリムV”でボンベ1本あたり約68分(気温20〜25℃、強火連続燃焼/2026年8月7日確認)と公表しているため、68分×本数で上限の目安が出ます。希望する調理時間から逆算してください。

Q. 非常持ち出し袋と在宅の備蓄は、何が違いますか

非常持ち出し袋は避難所へ移動するときに持って出るもの、在宅備蓄は自宅で暮らし続けるためのものです。台風の場合、浸水想定区域外で建物に問題がなければ在宅で過ごす場面もありますが、避難するかどうかは自治体の避難情報と気象庁の発表に従ってください。両方を用意しておくと、どちらの展開にも対応できます。

Q. 台風の情報は、どのくらいの頻度で更新されますか

気象庁は台風の実況を3時間ごと、5日先までの予報を6時間ごとに発表しています。日本に接近すると体制が切り替わり、実況と1時間後の推定値が1時間ごと、24時間先までの3時間刻み予報が3時間ごとになります。暴風域に入る確率の分布図は5日先まで6時間ごと。72時間前から準備を始められるのは、この発表体制があるからです。

関連する記事をもう一度まとめておきます。買い物の順番は台風前に買っておくもの|売り切れる順の買い物リスト、人数×日数の全体量は家庭の備蓄品リスト完全版|人数×日数の早見表、停電中の食べ方は停電に備える食べ物|買う順番と、冷蔵庫から食べる順番。実際に止まってからの動きは停電したらまず何をする?時系列やることリスト断水したらやること一覧、浸水想定区域にお住まいなら水害の備蓄品リスト|浸水想定エリアで足す7つへ。

まとめ|今日やることは、在庫を数えることだけ

台風の備蓄は、品目を増やす作業ではなく、日数と時間に変換する作業でした。水は3リットル×人数×日数、電源と明かりと調理は「何時間もつか」。この2つの数字が出れば、買うものは自動的に決まります。

今日やることは1つ。いま家にある水の本数を数えることです。それだけで、足りない箱数が出ます。

  1. 水を数える2リットルボトルが何本あるかを数え、3L×世帯人数×3日の最低ラインと比べる。足りない本数をメモに書く。
  2. 停電耐久時間を1行で出すモバイルバッテリー・冷蔵庫・明かり・カセットボンベの4つを時間に直し、いちばん短い数字を書き出す。
  3. 72時間前の欄に自分の予定を入れる次に台風が近づいたら、この記事のタイムライン表の「72時間前」から動き出す。買い足しは48時間前までに、屋外作業は24時間前までに終える。

避難するかどうかの判断は、この記事の範囲外です。実際の避難は、お住まいの自治体の避難情報と気象庁の発表に従ってください。備蓄は、その判断を落ち着いて下すための土台にあたります。

参考・出典

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

登山が趣味の会社員。山で非常食を食べてきた経験から「食べ慣れないものは災害時つらい」と実感し、家庭の備蓄を見直し中です。実際に買って食べたものだけ「おすすめ」と書きます。失敗も隠しません。

目次